週刊少年ジャンプ 2018年8号
約束のネバーランド 71話 真理 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
今回は、ミネルヴァの扉の奥にあった、
金色の池に浮かぶ小屋、そしてその中のエレベーター、電話について考えてみる。
現在分かっている情報
まずは現在分かっている情報をまとめていく。
重要そうな要素としては以下の通り。
1.抜け穴から更に地下に存在する
2.扉の中は管理室
3.金色の池に浮いた小屋の中にエレベーターがある
4.近くの機器にペンを挿すと起動する
5.途中でFAILUREと表示され動きが止まり、電話が鳴る
それぞれ軽く見ていく。
1.抜け穴から更に地下に存在する

週刊少年ジャンプ 2018年8号
約束のネバーランド 71話 真理 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
風車に隠された抜け穴から、
更に階段を下った場所にミネルヴァの扉がある。
ルーカスが見つからなかったことから、
少なくとも貴族鬼はこの扉や、その奥については知らないと考えられる。
2.扉の中は監督室

そして、扉の中にはGP内の映像を映したモニターや、
気温、時刻、水道、空の状況などを把握する設備が用意された部屋があった。
3.金色の池に浮いた小屋の中にエレベーターがある

週刊少年ジャンプ 2018年8号
約束のネバーランド 71話 真理 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
更に部屋の奥には、金色の池が広がっている。
池の水に触ることはできない。
触ると弾けて消えるようだ。

週刊少年ジャンプ 2018年8号
約束のネバーランド 71話 真理 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
池の中央付近に小屋が浮いていて、その中にはエレベーターがある。
エマたちが渡っていけるため、底は深くない。
4.近くの機器にペンを挿すと起動する

週刊少年ジャンプ 2018年8号
約束のネバーランド 71話 真理 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
エレベーターの横にある機器に、
PENのモールスと、ペンを挿す穴、5つのボタンがある。
ペンを挿すとOKの表示とともに、エレベーターが動き始めた。
5.途中でFAILUREと表示され動きが止まり、電話が鳴る

週刊少年ジャンプ 2018年8号
約束のネバーランド 71話 真理 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
しかし、途中でFAILURE(機能停止、故障)
と表示され、動きが止まった。
その後すぐに電話が鳴る。
エレベーターの仕組みは?
以上を踏まえて、エレベーターについて考えていく。
しかし、早速引っかかることがある。
基本的に、小屋やエレベーターの構造を見るに、これは下へ向かうもの。
上にはつながっていないからだ。しかし、小屋の下は池。
どこへ向かうのか、という以前に、そもそもエレベーターなのか、
エレベーターだとしたら、どう移動するのかを考えてみる。
考えられる可能性としては以下の通り。
1.エレベーターではなく、テレポート
2.池の下へと降りていく
それぞれ考えていく。
1.エレベーターではなく、テレポート
エレベーターのように上下に行くわけではなく、
どこか別の場所へとテレポートする技術という可能性。
どこまでいっても否定はできないが、
エレベーターを利用する理由が不明。
もっと効率の良い装置があるように思う。
2.池の下へと降りていく
普通に行くならこれかなと。
パターンとしては2つ。
a.実は浮いていない
池に浮いているわけではなく、錯視でそう見えているだけという説。
しかしこの場合、エマたちが池から小屋に入る際、気付く可能性が高い。
なのでちょっと可能性としては低くなるかなと。
b.池の下へ降りていき、エレベーターを接続する
逆に、本当に水に浮いていて、エレベーターが利用できない状態であるという説。
これは、一度起動はしたものの、すぐに停止したことへの説明がつきやすい。
つまり、電源こそついたものの、エレベーターが移動するルートが確保されていない、
そのために停止した、ととれる。
エレベーターを接続するために何らかの作業をする必要がある、
ということが考えられそうかなと。
ペンを挿す機械にはボタンが5つあるため、それを利用するとか、
電話での指示に従う、あるいは交渉する必要があるとか。
ボタンや電話、起動→停止の流れなど、
説明のつくことが多いため、これが今のところ有力そうに見えている。
電話の相手や内容
そして、電話の相手や内容も重要。
エレベーターが使えない状態でかかってくるということは、
電話での会話をしなければ使えないように、という意図である可能性が高いからだ。
相手
これはかなりの確率でミネルヴァ側。
少なくともバイヨン側の鬼である可能性はほぼありえない。
というのも、風車を中心に隠れていたルーカスが見つかっていないからだ。
把握していたけど放置していたというのも考えづらい。
自分の領地で、しかもバレると危険な場所。
あからさまに隠され、鍵のかかった部屋なんて放置するというのは不自然かなと。
内容
続いて、電話の内容について。
エレベーターが動かない状態でかかってきたということは、
やはり電話での承認、意思確認などが必要であると考えられる。
ミネルヴァ側の勢力であると想定するなら、パターンは以下の通り。
1.行き来についての確認
2.ミネルヴァに賛同できるかの確認
3.知能テスト
それぞれ見ていく。
1.行き来についての確認
行き来にリスクがある場合。
例えば一度行くと戻れないだとか、
行く途中に死んでしまう可能性があるとか。
ただし、これに関しては正直なところ、これまでがリスクだらけ。
シェルターでの生活を蹴ってまで来てるわけなので今更である。
また、その程度なら最悪紙でも貼っておけばいいし、電話でやる必要がない。
と、ちょっと考えづらそう。
2.ミネルヴァに賛同できるかの確認
そして、ミネルヴァの計画に協力するかどうかを示す必要がある、
というパターン。
ゴールディ・ポンドという狩りの場を作ってまで何かを成そうとしていることから、
子供たちから見ると、反発される可能性があるためだ。
ただ、電話口での確認では、後から反故にできてしまうため、
ちょっと微妙な気はしている。
3.知能テスト
続いて、ミネルヴァ側の求める知能レベルを満たしているか、という確認。
この期に及んで、という感じではあるが、直接話すというのは初。
面接のような形で、小屋まで来た人間の適性・能力を測るというのは十分考えられそうだ。
というわけで、基本的には電話で知能を試そうとしているのかなと。
リスク説明はさすがに今更なため、
いずれにせよ、ミネルヴァにとって使える存在か、
確かめる目的での電話での可能性が高いと考えている。
エレベーターはどこへ行くのか?
ここで、いよいよエレベーターはどこへ行くのか考えてみる。
上の電話についての考察を踏まえると、考えられるのは、以下の通り。
1.人間の世界
2.ミネルヴァのいる場所
それぞれ詳しく考えていく。
1.人間の世界
ゴールディ・ポンドから更に地下へ行くと、
人間の世界があるという説。
行き来が約束により難しい(人間側に反感をもたれる可能性がある)ために、
能力のある人間だけを連れてこようとしているのでは、と。
ないとは言えないが、
なぜこんな場所に行き来する場所を作ったのか、イマイチ説明がつかない。
人の世界も鬼と同等の規模だったとするなら、それなりに大きい。
だったら、シェルターからでも行けるようにできるはずだし、
わざわざ狩り庭なんてものを作らず、
バイヨンがこの場所に目をつけられる前に、
シェルターのようなものを作ればいいはずだ。
なので、ちょっと考えづらい。
2.ミネルヴァのいる研究施設
更に地下などで、ミネルヴァが研究を行っているという説。
根拠となるのは、GPの様子がモニターできる管理室。
そこでGPの狩りの様子を戦闘シミュレーションとして、
観察しているというのは、けっこうありえると考えている。
この場合、その研究などの様子を見られてしまうと反感を持たれる可能性がある、
能力の足りない人間に成果を見られると、拷問などで鬼に知られる可能性が出るなどの理由から、
一度能力を試しているのではないかと。
食料などの供給ルートという問題こそあるが、
こんな扉・管理室がある時点で、設計にミネルヴァが絡んでいる。
そのため、別の外に出るルートなどを用意している、という可能性は十分ある。
結論
エレベーターについていろいろ考えてみた。
結論としては、こんな感じ。
エレベーターは、池の下に降りていく可能性が高そう。
というのも、一度起動して、その後停止したのは浮いているため、
そのままでは作動しないからではないかと。
ペンを挿す機械の5つのボタンや、かかってきた電話など、
様々なことに説明がつく。
そして、電話の相手はおそらくミネルヴァ側の勢力。
というのも、バイヨン側の鬼は、ルーカスを見つけられていない。
ということは、風車の抜け穴について知らない可能性が高いからだ。
内容としては、おそらくここへ来た人間の実力を試すため。
リスク確認などは最早今更。
ミネルヴァに賛同するかどうかなどは、
電話口で約束しても、確実とは言えない。
なので、直接話を聞くなど、知能レベルを測る目的があると考えられる。
と、ここまでをふまえて考えると、
エレベーターの行先は、
ミネルヴァが利用価値を認めたものだけが行ける場所。
というわけで、GPを鬼との戦闘シミュレーションとして観察し、
研究している施設である、という可能性が高いと考えた。
これなら、GPの様子を観察する設備があったこと、
そして池の下にわざわざ隠したことなどに、それなりに説明がつくんじゃないかなと。
おわりに
今回のはいろんな要素が絡み合って難しかった。
ただ、どんどんつながっていく感じは考えてて楽しかったかな。
今回も配信をした。
かなり盛り上がったので、ぜひ見て欲しい。
→71話伏線・考察まとめ配信ログ(2018年1月22日放送)
こんにちは、いつもお世話になっています。
72話、ついにミネルヴァさんの正体と真意が明かされましたね!
来週はさらに残りの疑問も明らかになりそうで、ワクワクです。
今夜の生放送の内容も、どんな考察をしていただけるかワクワクです。
私が今週号で一番気にかかったのは、ミネルヴァの『腹心の裏切り』についてでした。
もしこの「腹心」が最初からバイヨン卿にこの集落を渡すつもりだったなら、
ミネルヴァさんだけでなく、約束をきちんと守り続けている鬼と人間達のことも
裏切ったことになりますし、私利私欲が絡んでいそうな気がします。
でもこの狩庭を潰すか、約束に従っている鬼たちと調停役一族にだけ知らせる
予定で、バイヨン卿に見つかることは想定外だったとすれば、腹心は裏切りを
やめただけということになるのかな?と思いました。
もともとミネルヴァさんがやっていたこと自体が、人間&鬼間の約束への
裏切り行為ですし。
最初はミネルヴァさんの考えに共感して行動を共にしていたけど、実際に
子供たちの脱獄が成功すれば、困る人も出てくる可能性を考えて計画を
潰しにかかったなら、それもある種の正義かな・・・?
一概に悪人と見なせなくなる気がしました。
その場合は、腹心が運悪くバイヨン卿に見つかり、狩庭は乗っ取られ、
彼自身は画策の途中で殺されて、シェルターや蔵書の本、ペンなどの
回収もできず、約束を守っている鬼&人間たちにも告発できずに終
感じになりそうですが。
あれ?そうなるとミネルヴァさんまだ生きてることに・・・?矛盾かな?
もしも、ミネルヴァさんが「あの子」と呼んでいた腹心がレスリー
(既出の中で年齢的に唯一当てはまりそうな人物)だとしたら、
なママ候補だったイザベラを守るためにやったことなのかもと想像しました。
管理人さんはどう思われましたか?
上の文、字が抜けていました。
>告発できずに終×→告発できずに終わって、結局バイヨン卿ら以外の鬼や人間にあの集落の存在を知らせることができなかった○
>なママ候補×→優秀なママ候補○
です。
ミネルヴァさんが鬼との「全面戦争」の話を出していることから、シェルター地下の武器庫も彼が用意させた可能性が高まりましたね。とすると、エマが持っている4銃口のピストル(手作り感が否めない)は、あるいは最強の武器となりうるのかな?「ショボ銃」がどんな働きを見せてくれるのかも楽しみになってきました。
>シナモンさん
いつもコメントありがとうございます。
◆◆腹心◆◆
Twitterにも書きましたが、
どっちも十分考えられるし、
その上で微妙に引っかかる点があるなという印象です。
私利私欲で売ったのなら、シェルターの情報も流すはず。
一方で、約束を破ることを恐れてミネルヴァの策を止めようとしたなら、
ペン、本を潰しておけばそもそもGPに来ないのだから、そっちを優先しそうなのと、
GP自体、見つかれば企てがバレるので、さっさと壊すべきかなと。
とはいえ、各農園から回収大変というのはあると思うので、こちらのほうが有力そうですね。
ミネルヴァが死なないかも……というところについては、
まずは支援する動きを止めるという意味で、
エレベーターを止めた後優先的にやった、と見れば一応説明は付きそうです。
「あの子の画策で一族に命を狙われる」というセリフから、
腹心が直接手を下しているわけではないようですし、同時進行だったかも。
◆◆レスリー◆◆
その発想はなかったです。
可能性として、なくはないですね。
ただ、イザベラがそもそもママの道を選ばない可能性もあるし、
そのためだけにやるのか、というとちょっと微妙に感じました。
◆◆武器◆◆
そうですね。
戦争のために彼が用意したものの可能性が高そうです。
あの銃に関しては、目以外の鬼の弱点をつけるとか、
撤退・捕獲に特化した武器として用意したとか、
罠を張るために作ったとか、でしょうか。