週刊少年ジャンプ 2018年11号
約束のネバーランド 74話 特別な子より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
思ったよりも早く、Λ7214農園の内情が描かれた。
前回の配信で喋っていたことがかすっていて、けっこう嬉しかったかな。
ただ、ノーマンがここまで早く登場するというのは、全くの予想外。
エマ・レイ・ノーマンと、
いよいよ見るべきところが増えてきて、
考察も捗りそうで、とても楽しみ。
まあでも今回はいろいろ明らかになった、
Λ7214農園が気になるので、その目的について考えてみた。
現在分かっている情報
まずは、今分かっている情報についてまとめていく。
重要そうなのは以下の通り。
1.2031年5月以降、西の果てに建設された
2.食用児には左胸にマークがつけられる
3.ピーター・ラートリーが関わっている
4.ノーマンが生活を管理され、GFよりも高度なテストを受けている
5.ノーマン以外にも、様々な子供がいる
6.鬼も関わっている
それぞれ軽く見ていく。
1.2031年5月以降、西の果てに建設された

週刊少年ジャンプ 2018年10号
約束のネバーランド 73話 決起より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
ジェイムズから託されたペンの情報より。
彼が殺される時点では計画段階だったため、
2031年5月以降に建設された農園であると考えられる。
2.食用児には左胸にマークがつけられる
アダムと同じマークが、ノーマンの左胸にも刻印されている。
そのため、アダムはこの農園の出身であることがほぼ確実となった。
3.ピーター・ラートリーが関わっている

週刊少年ジャンプ 2018年11号
約束のネバーランド 74話 特別な子より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
ノーマンを連れてきたのは、ピーター・ラートリー。
「自分の研究を手伝って欲しい」と連れてきて、
ノーマンで実験をしている。
4.ノーマンが生活を管理され、GFよりも高度なテストを受けている

週刊少年ジャンプ 2018年11号
約束のネバーランド 74話 特別な子より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
ラムダ7214には、ノーマンがいた。
バイタルチェックや食事、監視カメラなどで管理が徹底されたうえで、
GFよりも高度なテストを受けている。
彼はそれでもフルスコアを取り続けている状態。
5.ノーマン以外にも、様々な子供がいる

週刊少年ジャンプ 2018年11号
約束のネバーランド 74話 特別な子より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
そして、ノーマン以外にも、様々な特徴をもった食用児がいる。
アダムに似た筋肉質な男、頭や顔に縫い目がついた少年、
身体は大人のように発展しているのに、ぬいぐるみを抱く男など。
ぬいぐるみや宇宙を模した飾り付けなどをした、
子供のために用意されたような部屋にいる。
ただし、マジックミラーで隔離されているため、
ノーマンは彼らの存在を把握できていない。
6.鬼も関わっている
そして、マジックミラーで隔離された部屋には、鬼もいる。
食用児の管理をしているのか、
あるいはこの鬼も、食用児と同じ扱いなのかは不明。
点滴を吊るしているため、管理している側の可能性が高そうだ。
考えられること
以上を踏まえて、Λ7214農園の目的について考えていく。
ヒントになりそうなのは以下の点。
1.人間と鬼、双方にメリットが有る
2.「頭脳を伸ばす」だけが目的ではない
それぞれ詳しく見ていく。
1.人間と鬼、双方にメリットが有る
まず考えられるのは、人間にも鬼にもメリットがある行動である、ということ。
それぞれ理由を説明していく。
a.人間側
ピーターが関わっている、研究員が人間であるなど、
人間側も積極的に動いていることより、
こちらにもメリットが有ると考えられる。
設備を扱うのは人間であることから、
建築にも人間が大きく関わっているのは間違いないし、
最高級品である、ノーマン確保にも相応の費用を払っているはず。
また、そもそもラートリー家は約束の調停役で、
あくまで鬼とは対等であると考えられる。
というわけで、鬼に命じられて動いているというよりも、
人間側にも少なくないメリットがある可能性が高いかなと。
b.鬼
こちらは言わずもがな。
育てられた子供が食用児ならば、やはり鬼に行き届く。
で、現状ノーマンにしていることは、
最高級品の質を更に高めることなので、
鬼にとってメリットなのは言うまでもない。
また、他の子供についても、メリットである可能性が高い。
同じ農園で研究しているということは、
方向性は違えど、目指す場所は同じはずだからだ。
というわけで、
人間と鬼、それぞれにメリットがあって、Λ7214農園は運営されている
と考えている。
2.「頭脳を伸ばす」だけが目的ではない
ノーマンは頭脳を伸ばされているが、
彼とそれ以外では、特徴や扱いに差がある。
彼は明確に頭脳を高められているが、アダムはそもそも言語が分からない。
また、部屋の様子を見ても本などはないため、
他の子供も、ノーマンのように頭脳を高める方向では
実験されていないと考えられる。
こういった子供が用意されている時点で、
少なくとも、この農園は「頭脳を伸ばす」ことだけが目的ではないだろう。
Λ7214農園の目的は?
上で考えたヒントをもとに、Λ7214農園の具体的な目的を考えてみた。
パターンとしては3つ。
1.特別な子を更に高め、目標のレベルまで到達させる
2.特別な子の能力を量産できるようにする
3.全ての能力に秀でた子供を育てる・創り出す
それぞれ詳しく見ていく。
1.特別な子を更に高め、目標のレベルまで到達させる
素直に、特別な子の長所を伸ばし、
ある程度のレベルまで伸ばしてしまうというもの。
人間としては優秀な子供のデータが取れて、
鬼にとってはよりよい肉が手に入る。
ノーマンに行っている実験だけ見るならば、この可能性が高い。
しかし、他の食用児を見ると、
成熟している子供もいるが、全て同じ部屋で管理されている。
特に何か、長所を伸ばすようなことはしていないため、ちょっと考えづらい。
生まれたばかり、ということも考えられるが、この説の場合、
そもそもここにいる時点で”特別な子”である可能性が高いため、やはり微妙かなと。
2.特別な子の能力を量産できるようにする
能力のある子供を量産する、
クローン技術のようなものの研究をしているという説。
これも、人間、鬼両者ともに得があるため、十分に考えられる。
黒髪のアダムのような子供がいることも根拠となりうるかなと。
ただ、この場合、ノーマンにテストを受けさせているのが
非効率なように見えてしまう。
というのも、再現するだけなら遺伝子情報を取ったほうが早いだろうし、
「何をどう考えているか、どう育ったか」などのヒアリングを行った方が、
再現できる可能性は高い。
もちろんそれを行ったうえで、「やれることはやる」というスタンスとも考えられるため、
完全に否定されるものでもないかなと。
3.全ての能力に秀でた子供を育てる・創り出す
”特別な子”を集め、それを継ぎ接ぎにして、
全能の子供を創り出すのが目的ではないか、という説。
例えば、アダムの肉体にノーマンの頭脳を移植、のように。
これなら、ノーマンの頭脳をテストで伸ばすのは当然。
移植する中身、鬼にとって最重要な脳となるからだ。
更に、農園のコンセプトは1つのはずなのに、
いろんな特徴を持った食用児を集めている、という矛盾にも説明がつく。
「それら全てを使って、1人の子供を創り出す」というのを目指している、と。
そして、他の子供は、「器」の研究として集められている、と考えられる。
頭や顔に縫い目がある食用児や、
大人の身体なのにぬいぐるみを抱く食用児などは、
他者の脳を移植され、その過程を観察されている……
というのは、それなりに筋が通っていそうだ。
ただ気になるのは、ノーマン以外が全て一緒くたにされていること。
脳移植の過程などを観察しているのだとすれば、
ノーマンの脳で失敗などできないのだから、個室で観察を行うべき、ともいえる。
なので、今のところ五分。
正直どれもありそうで、ちょっと絞りきれないが、
全能の子供を創り出す、というのが、
今起こっていることの多くを説明できるため、これが一番可能性が高そうかなと。
結論
分かっている情報から考えてみたところ、
Λ7214農園は、人間・鬼両方にとってメリットが有る場所で、
かつ、「頭脳を伸ばす」以外の目的がある場所のはず。
そこからどんな場所かを具体的に考えてみたところ、
ありえるのは3パターン。
1.特別な子の能力を更に高める
2.特別な子と同じスペックを持つ子供を量産する
3.全てに秀でた子供を創り出す
どれもありそうだが、一番起こっていることを説明できるのは、
3の全てに秀でた子供を創り出す、という説だと考えている。
おわりに
Λ7214農園について考えてみた。
ラートリー家との絡みとか、アダムは出荷されてGPに行ったのかとか、
クローネが見たのはここの大人ではないか、など、
まだまだ考えられることはたくさんあるので、非常に楽しみ。
そのあたり、22時からの配信で話せたらと思う。
ぜひ見てみて欲しい。
先日に引き続き、カキコさせていただきます。
移植 って線、アリじゃない! がここを読ませてもらった見解です。
一旦、先日に書いたことは別に置いといて。
先に下記、一部表現が酷いこと謝っておきます。人よりも鬼の利点を視線にした方が表現し易くて。
其の一
まずアダムが何歳なのかはさておき、
アダムらしき青年の身体は、もやしっ子?ノーマンやブヨブヨ量産農園の子と違って逞しく、お肉的には噛み応えもあって美味しそう・・・と見ると、其処にノーマンの脳を移植して出荷すれば更に上物扱いに成るのか?
其の二
【移植】と聞いてまず浮かんだのが別のSF作品にあった【記憶の移植】。
失敗しても【ノーマンの脳】はそのまま美味しく、
記憶移植成功すれば移植先の脳力はともかく、記憶を頼りに再発達できれば何度でも、
また上物になれない子供たちも開発できる可能性も・・・・・
今はノーマンの脳が劣化させないための期間なのか。
鬼の科学力恐るべし。
とはいえ、ノーマンは脱走も視野に入れてるので、移植させるにも、
今後鬼側の人間に洗脳(の可能性も)するにも、
諸刃の刄でしか無いことは明らか。
>桑島さん
いつもコメントありがとうございます。
◆◆移植◆◆
けっこうありそうな話ですよね。
バイヨンと話してた鬼の会話を見るに、
一応肉の質を気にする鬼もいるみたいですし、
そちらも重要な要素っぽくはありますよね。
◆◆記憶の移植◆◆
記憶だけ別に移して、発達した脳を食べる、ということですね。
ただ、食べるとなると、脳がどれだけ発達したか、が大事だと思うので、
記憶だけ移してもしょうがない気はしちゃいます。
でも、もし移植した先の脳が発達するようなことがあれば、
もしかしたらそれを想定しているかもしれませんね。