週刊少年ジャンプ 2018年10号
約束のネバーランド 第73話 決起 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
ついに今回、レウウィスを撃破。
エマが立ち上がるというのが想定外だったが、
違う閃光弾を銃弾に紛れ込ませるというのはお見事。
しかし、レウウィスを倒した後も問題が大量に残っている。
GPから逃げ出さなければいけないが、怪我人が大量にいる。
その上、バイヨンの部下が異変に気がつくのも時間の問題。
というわけで、今回はレウウィスを倒した後、エマたちがどう行動するのかを考えていく。
ヒントになりそうな情報
まずは現在分かっている情報から、
ヒントになりそうな情報をまとめていく。
気になるのは以下の点。
1.GPの子供の人数
2.エマ・GP勢の目的は「全員で逃げる」こと
3.鬼の手の届かない場所
4.シェルターへの道のり
5.GPはピーターがバイヨンに提供した、違法な場所である
1.GPの子供の人数

週刊少年ジャンプ 2018年2・3合併号
約束のネバーランド 第67話 禁じられた遊び② より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
まず、子供たちの人数は、GPの子供だけで50人規模。
そこにエマ、レイ、オジサン、ルーカスが加わっている状態。
非戦闘員の子供がほとんどで、
戦闘員の子供はほとんどが怪我をしている。
怪我をしているのは、
エマ、オリバー、ジリアン、ぺぺ、ザック、
サンディ、ポーラ、ソーニャの8人。
ほぼ全員傷が深く、少し治療した程度で動けるようになるとは考えづらい。
更に、ルーカスも足が不自由で移動に向かない。
2.エマ・GP勢の目的は「全員で逃げる」こと

週刊少年ジャンプ 2018年28号
約束のネバーランド 第90話 勝とう より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
子供たちの当面の目的は、
「全員で鬼の手の届かない場所へ行く」こと。
エマとGPの子供たちではその後の目的が異なるが、
「ひとまず全員でGPから逃げる」ということは、それぞれの発言から間違いない。
3.鬼の手の届かない場所
そして、現状、鬼の手が届かない場所は、
現状シェルターと荒野、ミネルヴァの扉の奥の3つ。
荒野はシェルターに行くならほぼ変わらないうえ、
ミネルヴァの扉も、地下への道はバイヨンが壊してバレているため、
破壊される可能性があるので、実質シェルターのみが安全地帯だろう。
4.シェルターへの道のり
そして、シェルターへ行く場合、ルートとしては2つ。
4日で着くが危険なルートと、3週間かかるが比較的安全なルート。

週刊少年ジャンプ 2018年47号
約束のネバーランド 第60話 ゴールディ・ポンドより引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
4日ルートは言わずもがな、野良鬼が大量に出没する。
非戦闘員の子供が犠牲になったり、
怪我人が逃げ切れないということが考えられる。
一方3週間ルートは比較的安全。
しかし、追手が来る場合、追いつかれる可能性が高い。
長い間森を歩くことになるためだ。
更に、3週間分の食糧や治療道具の持ち運びが大変という側面がある。
5.GPはピーターがバイヨンに提供した、違法な場所である

週刊少年ジャンプ 2018年21・22合併号
約束のネバーランド 第84話 歯止め より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
鬼側の事情としては、GPが違法な場所であるということが大きい。
というのも、今回のバイヨンたちの死は、外の鬼から見ると不審。
事情を追求されGPのことが明るみに出ると、
バイヨンの部下たちは責任を負う可能性がある。
更に、このGPを提供したのはピーター。
こちらは更にまずく、バレると最悪約束が破棄されてしまう。
ここまでをふまえて、それぞれの行動を考えていく。
鬼側・ピーターの動き
まずは、鬼側の動きを想定する。
狩りが終わっても、バイヨンたちが戻らないことから異変に気付くのは確実。
そこからどう判断するのかを考えていく。
バイヨンの部下の目的は、
バイヨンたちの死から、GPのことが露呈しないようにすること。
更に言えば、自分たちの地位の低下を防ぐことだ。
そこを考えると、行動としては2パターン。
1.GPの隠蔽
まずは順当に、GPを外部から発見されないようにする。
そのために考えられるのは、以下の2つ。
a.GPを出入り不可能にする
まずはGPを爆破する、入り口を塞ぐなどして、GPを発見できなくする。
見つからなければ何とでも言い訳はできるため、
あらかじめそういった機構が用意されている可能性が高い。
b.ピーターへ連絡する
その上で、ピーターへ連絡し連携を取る可能性が高い。
バイヨンもピーターも、お互いGPに関わっていたことがバレると不味い。
そのため、あらかじめ対応マニュアルが用意されているはず。
連携を取って他の鬼の目を逸らす、
GPの隠蔽を手助けする、という体制である可能性が高いかなと。
2.子供たちの確保
そして、子供の確保を狙うことも十分考えられる。
理由は2つ。
1つは、出荷されたはずのGVの子供が生きていたら、
約束違反が露呈する可能性がある。
もう1つは、エマが非常に価値のある子供であること。
彼女を捕まえれば報奨が得られるため、地位の安定が見込める。
ピーターに実験台として提供すれば、
バイヨンを失って地位の危うい鬼も助かる可能性も考えられる。
ということで、鬼側の動きとしてはこういった流れ。
GPへ入ってきて、状況を確認する
↓
GPの隠蔽を開始する&子供たちを追う
どうするのが最も目的を達成できるか?
状況や鬼の動きなどをふまえたうえで、
子供たちがどう動けば、
「全員で安全地帯へ逃げ切る」可能性が最も高いかを検討する。
1.チームを分割して逃げる
まずは、いくつかの部隊に分けて動く作戦。
パターンは3つ。
a.怪我人は傷がある程度治ってから逃げる
時間差で逃げるパターン。
まずは怪我のない非戦闘員たちを保護しながら逃げる。
その後回復次第、怪我人たちも逃げるというパターン。
しかし、GPが封鎖されてしまうことや、
鬼が調査に来ることを考えると考えづらい。
b.怪我人は3週間ルートで回復しながら逃げる
続いて、怪我人はゆっくりと回復しながら逃げるパターン。
危険なルートを怪我人を運びながら進むのは無理だと判断し、
こう動く可能性はある。
しかし、もう一方の非戦闘員が大量の人数で野良鬼から隠れる、というのは困難。
追手に抵抗しづらい怪我人たちが3週間ルートを行く、というのも危険。
c.怪我人を4日ルートで運び、非戦闘員を安全ルートで連れて行く
逆に、怪我人をさっさと治療を受けさせるために、4日ルート。
野良に遭遇しづらい3週間ルートを非戦闘員に通らせる。
今度は、戦力が不十分な状態で、
怪我人かかえて危険ルートを行くというのが苦しい。
チーム分割はどれも片手落ち。メリットは多少有るが、戦力が分散するデメリットの方が大きい。
怪我人、非戦闘員どちらかを安全ルートにしても、
戦力が分散してしまうと危険な方が出てしまうため、それなら一点集中の方がましだろう。
2.全員で逃げる
一方で、全員で逃げる方パターン。
2つの理由から、こちらの方がマシだと考えている。
1つは上に書いたように、
戦力を分散させるとどうしても危険な方が出てくること。
そしてもう1つは、全員で集中していくと、
怪我人をローテーションで運ぶということもでき、
結果的に移動が速まることにもつながる。
考えられるルートは2つ。
a.3週間ルート
野良鬼には遭遇しづらいが、
時間が掛かる分、追手に狙われる可能性が高くなる。
つまり、追手よりも野良鬼を警戒した形。
しかし、3週間ルートは比較的安全、というだけで、
オジサンは野良鬼が出ないとは言っていない。
更に、追手はレイやオジサンが1日がかりじゃないと撒けないレベルなので、
基本的には遭遇してしまったが最後。
野良鬼より追手を警戒するべきだと考えられる。
b.4日ルート
全員で最短ルートをつっきる形。
野良鬼にはほぼ確実に遭遇するが、
4日で済めば追手も追いつける確率が低くなる。
野良鬼はオジサンの知識でなんとかなる見込みもあるため、
基本的にはこれに賭けるしかないだろう。
結論
GPからどうやってエマたちが逃げるのかを考えてみた。
彼らの目的は、全員でGPから逃げること。
そのために、基本的にはシェルターを目指すことになる。
その上で、鬼やピーターは、GPのことを外へ漏らすわけにはいかない。
なので、GPの隠蔽や、子供たちの確保を目指すはずだ。
そこを踏まえると、全員で逃げるのが一番無難。
チームを分けるとただでさえ少ない戦力が分散し、
怪我人と非戦闘員、両方を守ることができなくなる。
その上で、シェルターへのルートは4日ルートの方がいいと考えている。
3週間だと野良鬼よりも圧倒的に手強い追手が、
ほぼ確実に追いついてしまうからだ。
(7/9追記)
次話(94話)で進展があったので、再考察した。
→94話をふまえた再考察
次話のネタバレを含むがよければ。
おわりに
今回も配信したのでそのログを。
→93話伏線・考察まとめ配信ログ(2018年7月2日放送)
93話について考えたことを話したのでぜひ。
バイヨンの部下たちの行動ですが、逃げる と言うのも有りなのでは?
約束違反を責められたくなければ、知らん振りをするのも一つの方法かと。
バイヨンたちが人間に倒されたと分かれば、まさかの出来事にどう対処して良いかわからず・・・
しかも屋敷からでは狩りの最中の様子は良く見えなさそうなので、人間側に負傷者続出と言う事情も知りようが有りません。
バイヨンたちを倒した凶暴(笑)な人間が、屋敷に向かって来るのではと考えてパニックになれば・・・
狩り庭の屋敷はまあ別荘みたいな物で、本宅が別に有る筈です。
まさか秘密の場所に住所を置くわけにも行きませんし。
で、死んだ5人(匹)や部下は放っぽり出して本宅に逃げ帰り、GV農場にも口止めをして、何食わぬ顔をしていればいいのでは?
勿論、5人(匹)とも大貴族ですから、行方不明なだけでも鬼世界では大騒ぎになるでしょう。
客鬼の誰かは、家族とかにバイヨン公の所に行くと言って出掛けて来てるかもしれません。
けれど、関係者や鬼警察(有ればですが)から問い合わせがあっても、
「うちも旦那様が居なくなって困っているんです。側近の部下(死んだ2人)だけ連れて何処かへ出掛けて戻っていなくて・・・」
とか言って誤魔化していればいいのでは?
実際にバレないかどうかは置いといて、バレないと考えれば、部下たちが実行する可能性は有ると思うのですが。
>バイヨンたちを倒した凶暴(笑)な人間が、屋敷に向かって来るのではと考えてパニックになれば・・・
こんにちは、腰痛持ちさん。
まさかの視点で目からウロコがポロポロです。鬼が人間から逃げるとは。
確かに貴族鬼全員とその部下たちまでを人間が全滅させたとなると
「人間が凶暴化した!捕まえた中にバケモノがいたらしい。なんでもあのレウウィスさんまでフルボッコで殺られたそうだ。人間怖い((((;゚;Д;゚;))))カタカタ…!逃げろー!」ってなりそうですよね。
屋敷鬼たちが自宅に逃げ帰ってなに食わぬ顔をしてるところ、想像してつい笑ってしまいました。
この猟庭のことは、バイヨンやレウウィスは上手く隠していそうだけど、ルーチェパパは場所知ってるんじゃないのかな。
ルーチェのことだから友人たちに「ここだけの話、ボク実はウラカリバに出入りしてるんだよね」とかあちこちで自慢していたかも。
鬼側の事情が人間たちにとって吉と出るか凶とでるか。
エマたちに都合の良い方に出て欲しいですね。
>腰痛持ちさん、シナモンさん
いつもコメントありがとうございます。
◆◆バイヨンの部下たちの動き◆◆
あ、思いつかなかったですが、ありそうですね。
知らぬ存ぜぬを突き通すというのは十分ありそうです。
その鬼たちがGPにいたという痕跡を消して、
GVに口止めさえしとけば漏れようはないですからね。
ただ、少なくともGPの状況は確認すると思います。
子供たちが消耗していることを観測することはできうるかなと。
それに加えて、鬼たちはこの惨状を
「策略によってバイヨンたちがハメられた」と見る可能性のほうが高そうです。
凶暴な人間が動いた結果というよりも。
というのも、今まで何も起きてないわけですし、森に罠も大量。
イレギュラーは連れてきたフルスコアだけですから。
その上で鬼たちがどう判断するかは難しいですが、
バイヨンたちの能力を信用していれば、かなり消耗していると判断できなくもない。
逃げるという判断をするかは五分五分な気はしますね。