ジェイムズの目的と行動の謎について考察

週刊少年ジャンプ 2018年9号
約束のネバーランド 第72話 CALLより引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



106話の描写にて、アンドリューたちが武器庫や隠し部屋について知らないことが判明。

これはつまり情報源である支援者ですら、

その部屋の存在を知らない可能性がある
ということ。

本当にジェイムズの目的が子供たちを助けることなら、支援者にも共有しておくことが自然なはず。


思えば、ジェイムズの行動は謎が多い。

助けるような行動を取るが、子供たちに直接ヒントを与えない。

人間世界のために職務は果たすが、人間と鬼の戦争になってもいい。


矛盾するような、はっきりしない行動や言動をしている。


それに加えて、105話のアンドリューの発言によって、

「もう1つの約束」が人間に不利益を与える可能性を示唆する発言もあり、

ジェイムズの目的や行動が本当に「食用児を助ける、選択肢を与える」ことなのか疑問が出てきた。

というわけで、ジェイムズの目的と行動について今回は考えていく。



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これまでのジェイムズの行動と疑問点


ジェイムズの目的を探るため、

これまでの彼の行動とその疑問点
についてまとめていく。

重要なのは以下の点。


1.農園の本にモールス符号でメッセージを書く

2.子供たちの逃げ場としてシェルターを用意する

3.シェルターにGPへ行くように手紙を置く

4.GPの地下に「道」とペンのチップを用意する

5.電話での行動の動機は「食用児にきっかけを」

6.チップに支援者への連絡手段と「もう1つの約束」についての情報を用意する

7.もう1つの約束はピーターや人間世界に不利益が起こりうる



それぞれじっくり見ていく。


1.農園の本にモールス符号でメッセージを書く




週刊少年ジャンプ 2016年52号
約束のネバーランド 第17話 秘密の部屋とW・ミネルヴァ②より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ジェイムズはGFやGBなどの高級農園に、

ウィリアム・ミネルヴァとして本を寄贈している。

鬼や飼育監にばれないよう、

蔵書票にモールス符号でメッセージを残し、子供たちに逃げるきっかけを与える。


2.子供たちの逃げ場としてシェルターを用意する


また、農園内にペンを流し、

メッセージに気づいた子供だけ逃げられるシェルターを用意した。


シェルター内には武器庫が用意されていたが、

ピアノの音がズレていることに気付かない限り見つけることは出来ない。



3.シェルターにGPへ行くように手紙を置く




週刊少年ジャンプ 2017年43号
約束のネバーランド 第56話 取り引き①より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



シェルターの資料室にはミネルヴァの名で手紙が置いてある。

「安住の先を目指すならペンを持ってA08-63へ」というメッセージを残している。


ただし、「安住の先」というのが一体どんな場所なのか、

何を残しているのか
という詳細は残していない。


更に、道中は鬼が出るが一切それについての説明はなく、

武器がシェルターにあることも示されていない。


4.GPの地下に「道」とペンのチップを用意する




週刊少年ジャンプ 2018年8号
約束のネバーランド 第71話 真意より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




たどり着いた先のゴールディ・ポンドには、生活拠点となる村が作られていた。

また、地下通路にペンを持っている人間だけが入れる扉があった。

その向こうには、人間の世界へと渡る道と電話、そしてペンのチップが置かれていた。


ただし、この地下の扉を見つけるには、

風車や森の木に隠された入り口を見つける必要がある。



5.GPで電話にメッセージを残している




週刊少年ジャンプ 2018年9号
約束のネバーランド 第72話 CALLより引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




置かれていた電話には、ジェイムズによる録音が残されていた

内容としては、ジェイムズのこれまでの行動の動機や、

ピーターに裏切られて道を止められた
ことなど。


そこで語った本やシェルター、GPや道を作った理由は

「気づいた食用児だけでも、未来を選べるように」というもの。

少人数で逃げたいなら支援者をよこすことや、

自らは手を出さないが、約束を壊して戦争してもいいということ、

そしてどちらも望む未来でないなら、七つの壁を探しなさい
、とも残している。


つまり、子供たちに選択肢を与えることこそが、ジェイムズの目的だったという。

しかしそれだけでは、これまでの説明不足に関しての弁明にはならない。

むしろ真に子供たちを救うことが目的ならば、

そもそもシェルターの時点でそれを語るべきだし、

武器庫の存在は隠すべきではないし、

GPに世界を行き来する道があることや、地下の隠し通路も詳細を教えるべき
なのだ。

何か別の目的や事情がある可能性が考えられる。


6.チップに支援者への連絡手段と「もう1つの約束」についての情報を用意する




週刊少年ジャンプ 2018年36・37合併号
約束のネバーランド 第98話 始まりの音より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




道であるエレベーターの近くの机に、ペンのチップが用意されていた。

中には七つの壁やもう1つの約束、

そしてシェルターの隠し部屋から支援者へ連絡ができること


などが記録されている。


これもかなり疑問が残る情報で、

また、子供たちに選択肢を与えるといいながら、

支援者に連絡して助かる方法があるということや、

もう1つの約束という、食用児全体が助かる選択肢があることを伏せていた
ことになる。

何故シェルターに来た時点でそれを伝えないのか、やはり疑問が残る。


7.もう1つの約束はピーターや人間世界に不利益が起こりうる




週刊少年ジャンプ 2018年44号
約束のネバーランド 第105話 まやかしより引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




最後にピーターやアンドリューの発言から、

ジェイムズの行動や、もう1つの約束を結ぶということなどは、

明らかに人間の世界や、ピーターたちに不利益がある
ことが伺える。


ジェイムズの「人間の世界のために職務は放棄できない」という発言と矛盾するのがまず疑問。

そして更に、それだけリスクの大きいことをしているわりに、

子供たちへの指示や情報が曖昧で、結局何がしたいのか分からない。



……というわけで、これまでのジェイムズの行動を見るとやはり疑問点は多い。

シェルターやもう1つの約束など、結果的に子供たちを助けているが、

それにしては遠回しだし、情報が小出しすぎる。

なにか別の目的や事情がある可能性があるため、そこについて考えていく。



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ジェイムズの目的は?


それではいよいよ、ジェイムズの目的について考えていく。

考えられる目的としては以下の通り。


1.能力のある子供を求めている


モールス、武器庫、ミネルヴァの扉などを見つけられるか、

農園を無事に脱走できるか、GPへの道中を無事に移動できるか……。

そういった能力をテストして、

求めている水準を満たした子供を人間の世界へと迎え入れよう
というパターン。


しかし、これに関しては可能性が低い。

というのも、農園からの脱走やGPへの移動はともかく、

武器庫やミネルヴァの扉の発見に関しては能力云々というよりも、運の要素がかなり強い。

それを見つけられたところで、何らかの能力が保証されるものではない。


更に、迎え入れようとしているわりに、選択肢を子供にゆだねてしまっている。

その子供が戦争を選んだ場合、迎え入れる前に死んでしまう可能性が高いし、

人間の世界も迎え入れる余裕がないだろう。


2.子供を操り、約束を破壊する


続いて、子供たちにあえて曖昧な情報を与えて動かす。

これによって約束を、自分の手を汚すことなく破壊することができる。


しかしこれも考えづらい。

何故なら、GPではなく鬼の集落へと誘導する、

ペンや地図を偽装するなど、もっと効率のいいやり方がある
からだ。


それに、シェルターやGPなどの建物は、人間が絡んでいる可能性が非常に高い。

当然子供たちが作れる規模ではなく、

世界を行き来できる人間も限られている。

そのため、自分の手を汚さないということもできないだろう。


3.事実、子供たちを助け、選択肢を与えようとしている


そして最後に、ジェイムズが語ったことは全て事実であるというパターン。

子供たちを助け、選択肢を与え、好きなようにさせることが目的だった、と。


少なくとも、上記2つに比べ「実際に子供たちが大きな恩恵を受けている」という点が大きく、

「何故情報を小出しにしているのか?」ということに説明がつけば納得がいく。


何故情報を小出しにしているのかを考えてみた結果、

ラートリー家、あるいは人間世界による反発が大きく、

いつ誰がバレて情報を吐かされるか分からない。

そのために情報を制限・分散していた
、というのが妥当そう。

根拠となるのは以下の点。


a.ジェイムズの行動が人間にとって不利益であり、反発の可能性がある

まず事実としてピーターが裏切っていて、アンドリューがこの秩序でなければいけないとも語っている。

そのため、やはり人間世界では不都合のある行動なのは事実で、

それを潰そうと襲撃や情報を知るものへの尋問などがある
可能性が考えられる。

そのため、尋問されたり襲撃が起きても対応できるようにしているのかなと。



b.シェルター

「腹心」とまで言っていたピーターですら、

シェルターの存在は知っていても、ペンは持っていないし位置すら知らない。




抵抗手段である武器庫があることも分かっていないし、それは支援者ですら知らない可能性がある。

襲撃の際に武器庫がバレていなければ、

抵抗もできるし、今回のように包囲が甘くなる可能性もある。




連絡室はバレれば他の支援者も芋づる式でバレてしまう可能性もあるため、

シェルターを見つけただけでは分からないようにしていると考えられる。


c.ゴールディ・ポンド

ゴールディ・ポンドも同じく、見つかると致命的な道や、ペンのチップが見つからないように、

風車の隠し通路+ミネルヴァの扉という二重ロックで対応しているものと考えられる。


など、身内の襲撃や妨害を防ぐために、見て分かるヒントを与えていなかったということで、ある程度説明がつく。

少なくとも、「約束を破らせる」「能力のある子供を求める」

といった目的よりは致命的な矛盾もなく、

今のところはジェイムズはやはり子供たちの味方である可能性が高いと考えている。



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結論


これまでのジェイムズの行動から、彼の目的を考えてみた。

何故子供たちにすべての情報を伝えないのか、ということを考えてみたが、

やはり子供たちの味方として動いている可能性が高そうだ。


というのも、

優秀な子供か判断するために情報を隠しているとは考えづらい。

能力と言うより、気づけるかどうかという運の要素のほうが強い。

また、ジェイムズが子供たちの手を使って約束を破壊しようとしている、というのも考えづらい。

それならば偽の情報を掴ませるだけで簡単に誘導できるのにそうしていないからだ。


となると、今のところジェイムズが語った目的が最も妥当。

情報を隠していた理由も、

人間側・身内からの妨害などに対抗するためと見ると有効だし、

実際のところそのように機能している
からだ。


他にも別の目的がある可能性ももちろんあるが、

現状彼の行動から考えられる目的は以上3つ。

最も有力そうなのは、現状「子供たちを助ける」ことなのかなと。


おわりに


本日も配信をした。

106話について考えたことをいろいろ話したので是非見て欲しい。

106話伏線・考察まとめ配信ログ(2018年10月6日放送)






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