ピーター・ラートリーたちの目的や「この秩序でならなければならない」理由とは何か考察

週刊少年ジャンプ 2018年44号
約束のネバーランド 第105話 まやかし より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



前回、ジェイムズの目的や行動を紐解いたので、

それに対するピーターの目的について考えていく。



彼のモノローグからは「人間の世界の安寧を守る」という意志が見られるが、それにしても謎が多い。

アンドリューは、争いが起こらない道であるはずの「もう1つの約束」に対し、

「我々は今この秩序でなければならない」と、それを拒むような発言をしている。

今回はそのあたりについて詳しく考えてみた。



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ヒントになりそうな情報


まずはピーターたちやもう1つの約束について、

明らかな情報からヒントになりそうなものをまとめていく。

重要そうなのは以下の点。


1.ピーターの目的は「人間の世界の安寧を守る」こと

2.食用児がこの世界に必要だとしている

3.Λ7214農園で何らかの研究をしている

4.もう1つの約束とは

5.もう1つの約束に対し、「この秩序でなければならない」と発言している



それぞれ簡単に見ていく。


1.ピーターの目的は「人間の世界の安寧を守る」こと




週刊少年ジャンプ 2018年10号
約束のネバーランド 第73話 決起 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ピーターのモノローグより、

2031年9月時点での彼の目的は

「人間の世界の安寧を守る」こと。

モノローグでは嘘をつく理由はないため、少なくともこの時点では間違いない。


そのために、約束違反を犯したジェイムズを殺し、彼が約束を受け継ぐこととなった。

人間の世界へと逃げようとする食用児を殺すため、

GPを猟庭に変えたり、シェルターへ潜む子供たちをアンドリューに襲撃させたりした。


2.食用児がこの世界に必要だとしている




週刊少年ジャンプ 2018年35号
約束のネバーランド 第97話 望む未来 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして、ピーターは逃げた食用児に対し、

「僕が逃さないよ 食用児はこの世界に必要なんだ」

と発言している。


つまり、「約束を崩壊させないために逃さない」というのは、

「農園や食用児が鬼の世界(あるいは両世界)になければならないから」

という理由である可能性が高い。


3.Λ7214農園で何らかの研究をしている




週刊少年ジャンプ 2018年11号
約束のネバーランド 第74話 特別な子 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして、ピーターはΛ7214農園を運営している。

そこでは「特別」な子供たちを集め、

通常の農園とは違った環境で食用児を育てている。



4.もう1つの約束とは




週刊少年ジャンプ 2018年35号
約束のネバーランド 第97話 望む未来 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



七つの壁を見つけて、鬼のボスに会うことで結び直せるという約束がある。

ジェイムズいわく、少人数だけが助かる道ではなく、鬼との戦争を起こす道でもない。

ムジカも同じように、エマたちが望む道が七つの壁にあると発言しているため、

基本的には「食用児全員が助かり、争いも起こらない」という約束である可能性が高い。



5.もう1つの約束に対し、「この秩序でなければならない」と発言している




週刊少年ジャンプ 2018年44号
約束のネバーランド 第105話 まやかし より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



上に書いたように、もう1つの約束では争いは起こらない可能性が高い。


しかしアンドリューはそのもう1つの約束を否定した。

エマたちがもう1つの約束を結べる段階まで至っていることを知ったアンドリューは、

「たとえ世界が許可しても我々は今この秩序でなければならないのだ」と発言している。

そのため、争い以外で安寧が脅かされる可能性も考えられる。



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ピーターの目的は?この秩序でならなければならないのは何故か?


以上を踏まえて、ピーターたちの目的やアンドリューの発言について考えていく。

現状のヒントをまとめると、

「現行の約束でなければならない(=食用児・農園が必要)」

というのが最大のポイント。



何故今の約束でなければいけないのか。

もう1つの約束ではいけない理由は何か
、ということから、

ピーターたちの目的や思惑を考えていく。

考えられるのは、以下のパターン。


1.人間の世界が襲われてしまう可能性を危惧している


まずは素直に、現在の約束を破ってしまうと、鬼は食糧を失うことになる。

そのため、いくら約束といえど人間の世界が襲われてしまうということを危惧している可能性。


しかし、これはジェイムズの言う「もう1つの約束」と一致しない。

彼は「争いが起こらない」と伝えているし、

人間の世界が襲われる可能性くらい考慮して、

それがないという保証があるからこそ、第三の選択肢として提示している可能性が高い。


もちろんジェイムズが嘘をついているという可能性も考えられるが、

ムジカも同じように、七つの壁に「エマが望む未来がある」と語っている。

言動が一致しているため、現状信憑性が高い。

少なくとも、エマが逃げた上で安全が保証されている、ということだと考えられるため、

もう1つの約束によって争いが起こる可能性は低いだろう。


2.ラートリー家の地位が落ちることを恐れている


続いて、現行の約束が崩れてしまうことによって、

「約束の調停役」としての地位が崩れてしまう、という可能性。


これは基本的には考えづらい。

というのも、

2031年9月時点でピーターが「人間世界への裏切り」を許さず、

「人間の世界の安寧」のために正義感で動いていることは確か。


モノローグでは嘘をつく理由がないからだ。


しかし、時間の経過によって彼の目的が、

「人間世界を守ること」から、「地位や権力を守る」ことへ変化した可能性は十分考えられる。

これに関しては、現状否定する要素はあまりない。


3.農園による利益が消え、結果的に人間の世界の安寧が壊れてしまう


そして最後に、「農園や食用児が存在することによって得られる利益」が失われ、

その結果、人間の世界の安寧が失われる、
という可能性。


得られる利益・恩恵は様々あるが、考えられるのは以下の通り。


a.農園運営によるデータ取り

まずは農園を運営することによって、

頭のいい人間を作るためのデータを取っている
可能性。


能力の高い人間を人間の世界でも作るために必要だとは考えられるが、

既にある程度データは取れているだろうし、

必死に約束を維持するほどのメリットとは言い難い。


なので基本的には考えづらそうだ。


b.Λの実験

続いて、Λ7214農園での実験。

非人道的な実験を行っているとすると、人間の世界ではおおっぴらにはできない。

そのため、鬼の世界でやる必要がある、という可能性は考えられる。

しかし、もう1つの約束が行われた後でも隠れて行うことはできるだろうから、やはり大きな理由ではないだろう。

また、一部の実験ができれば問題ないため、「食用児はこの世界に必要」という表現にもなりづらい。


c.鬼との取り引き

そして最後に、農園を運営することによって、鬼から何らかの利益を得ていて、

それが人間の世界の安寧を支えていた
、というパターン。

個人的にはこれが最も可能性が高いと考えている。


具体的な利益としては、鬼の世界の資源、

あるいは竜の目の「見通す力」や  の力。

特に竜の目や鬼のボスの力によって安寧を保っている、という可能性が高いと考えている。


理由はいくつかある。

まず1つは、「食用児がこの世界に必要」という表現に合致すること。

農園がなければ人間が「儀祭」に関わることができないため、

「食用児」を必要とする理由となりうる。


もう1つは、高級品を育て上げることで、飼育監に「利益」があること。

イザベラやグランマは利益のために動いていたが、

農園内でしか行きられない飼育監に本来「利益」を与える必要はない。

生き延びるためには職務をこなすしかないだろうから、利益を与えずとも働くはずだからだ。

しかも、人間は本来「最高級品」まで作る必要はない。

飼育監に利益を与えてまで最高級品を作ろうとするのは、

人間が「儀祭」による恩恵を得るためだと考えられる。

実際、一シスターであるクローネですら、 の存在を知っていたため、

「儀祭」のために最高級品を作り上げる重要性が教育されている可能性が高いと考えている。



そして、約束を維持するだけなら、Λのような特殊農園を作る必要がない。

Λが作られたのは比較的最近。

これまで高級農園だけで鬼の世界は成立していたにもかかわらず、

ノーマンのような最高級品を更に育成している。

これは「儀祭」による利益、すなわち鬼のボスの力を得るためのものではないかと。


というわけで、農園絡みの状況についていろいろ説明がつくため、

儀祭などの恩恵をうけるために農園が必要で、

それがなくなってしまうもう1つの約束を拒んでいる
のだと考えている。


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結論


ここまで、ピーターたちの目的や、

アンドリューの「今この秩序でなければならない」という発言
について考えてきた。


これまでの情報を読み解くと、

今の約束を維持する必要がある、

つまり農園や食用児の存在を必要としている
ことが分かった。


その理由を考えてみた結果、

1.ラートリー家の地位を守ろうとしている

2.儀祭などの恩恵を受けるために農園を必要としている


という2つが有力そう。


ラートリー家の地位については、2031年9月段階のモノローグで否定されているが、

当主として動いているうちに心変わりした可能性は考えられる。

しかし、条件付きのため考えづらく、Λの運営などにはいまいち説明がつかない。


そしてもう1つの儀祭の恩恵をうけるために動いていて、

それがなくなると人間世界の安寧が失われる
というパターン。

こちらが現状最も可能性が高いと考えている。


なぜなら、本来人間は最高級品を作る義務もなければ、

飼育監に利益を与える必要もないし、一シスターに の存在を教える必要もない。

それなのに、最高級品を作らせようとしていることや、鬼のボスの存在について教育していることから、

間側が儀祭によるメリットを得ようとしている可能性が高い。


Λ農園も同様で、現状でも最高級品を作れているのに、

更に特別な子供を育成していることから、儀祭への積極性を感じられる。



そのため、儀祭の恩恵を受けて、人間世界の安寧が保たれているため、

もう1つの約束を拒んでいる、という可能性が高いと考えている。


おわりに


本日も配信をした。

107話伏線・考察まとめ配信ログ(2018年10月15日放送)

1コマ目の鳥や、ユウゴやルーカスは生き残れるのか、といったことについても話したのでぜひ。







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