ソンジュやムジカは何故人を食べずに形質や知能を獲得・維持しているのか考察

週刊少年ジャンプ 2019年9号
約束のネバーランド 第120話 形のない怪物 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




119話では、ついに鬼が人間を食べる理由が明らかとなった。

それは前回の考察では否定した、「人間を食べると人間の形質を得るが、人間を食べなければ姿や知能を維持できない」というものだった。


この性質だけ見ると、ソンジュやムジカは完全にイレギュラーといえる。

何故なら、ソンジュは原初信仰で、約束締結後は人間を食べられていないはずであり、

ムジカに至っては、人間のような姿や知能を得ていること、それを維持していることに、

全く説明がつかないことになる。


今回は、何故ムジカが人間を食べていないのに知能や人間のような姿を得たのか、

そしてソンジュは人間を食べずにどうその形質を維持しているのか、


という、鬼の原則から外れた2体について考えていく。




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ヒントになりそうな情報


まずは現在分かっている情報から、

ソンジュとムジカの姿についてヒントになりそうな情報をまとめていく。

重要そうなのは以下の点。


1.鬼は食べた生物の形質を得るが、食べ続けなければそれを失う

2.ソンジュは原初信仰により、農園の人間を食べない

3.ムジカは人間を食べたことも、食べる必要もない



それぞれ簡単に見ていく。


1.鬼は食べた生物の形質を得るが、食べ続けなければそれを失う







週刊少年ジャンプ 2019年9号
約束のネバーランド 第120話 形のない怪物 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ノーマンいわく、鬼は生物を食べることで、その形質を得て進化する。

食べた生き物の特徴を受けつぐ性質を持っていて、

人間を食べたことにより、似た姿と知能を手に入れた。


しかし、取り込んだ生物を食べ続けなければ、その形質を保つことができないという。

すなわち、人間を食べることができなければ、姿も知能も失うこととなる。


2.ソンジュは原初信仰により、農園の人間を食べないが姿や知能を維持している




週刊少年ジャンプ 2017年38号
約束のネバーランド 第51話 B06-31① より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そんな中、ソンジュは原初信仰の教義を遵守している。

「神の作った天然物の命」しか食べないという制約を守っていて、農園で作られた人間を食べていない。

これは、最上物であるエマたちを食べなかったことからも、確実である。


であれば、本来問題が発生するはずである。

天然物しか食べられないのであれば、ここ1000年ソンジュは一切人間を食べられていない。

何故なら、約束締結後は人間は農園でしか手に入らないからだ。

にもかかわらず、ソンジュは人に似た姿、知能、言語機能などを持っている。


3.ムジカは人間を食べたことも、食べる必要もない


そしてさらなるイレギュラーがムジカ。

ソンジュは人間を食べたことがあるため、姿が人間と似ていることには説明がつく。

しかし、ムジカはソンジュいわく、「人間を食べたことも、食べる必要もない」。



週刊少年ジャンプ 2017年38号
約束のネバーランド 第51話 B06-31① より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




本人もエマに、「人間を見たのも、話したのも初めて」と語っている。


食べたことがないのであれば、人間のような姿を得ることも、

知能を得ることも本来不可能であるが、ムジカはかなり人間に近く、知能も有する。



以上をふまえ、ムジカやソンジュの姿について考えていく。



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ソンジュ・ムジカは何故人の姿になり、形質を維持できているのか


それでは、ソンジュやムジカの姿について考えていく。

考えられるパターンは以下の2つ。



1.「食べる」以外の方法で形質変化・保持を行う実験の産物


まずは、食べ物である人間で実験するのであれば、

逆に鬼側を進歩させる実験があってもおかしくないということで、

ムジカは人間を食べることなく知性を維持する、といった実験の対象であったり、

ソンジュはその実験の成果により姿を維持している、という可能性。


しかし、そういった実験の成果として彼らがいて、技術が確立しているのであれば、

他の鬼、貴族鬼などはその技術を利用しないわけもなく、

ラムダのような農園が作られることはない
だろう。


2.「人間の形質を得た鬼」を食べている


次に、「人間以外を食べて、似た性質を得た・維持している」というパターン。

すなわち、知性鬼を食べる、共食いによってムジカは知性鬼のような姿を得て、

ソンジュは形質を維持している
という可能性。


少なくともこれならば、

ムジカは人間を見ず、食べたことがなくても知能や人間のような形質を得るし、

ソンジュも人間のような姿・知能を維持することが可能
となる。


そしてこれは、原初信仰の教義には違反しない。

天然物、神の作り出した命。知性鬼は繁殖させられたわけではないため問題がない。

ソンジュは「人肉以外なら何でも食う」とも言っているため、

「同族である鬼」を食べることには何ら問題がないと考えられる。



鬼を食べて取り込むことが可能か否か、ということについては、ノウスとノウマの共食いの例がある。

ノウスはノウマを食べ、彼女の意思を受け継いでいる。

ここから、知性鬼を食べることで彼らの形質を得る、ということも十分可能であると考えられる。



ただし、ソンジュは農園の追手である知性鬼を倒してはいるが、

彼らを食べた様子がない
ことが気にかかる。

というのも、知性鬼を狩るということはなかなか難しいことから、

食べられる機会があるなら、食糧として保存する、その場で食べるといった行為が考えられる。

もちろん、追手の鬼を食べた可能性もあるが、

彼らとの戦闘について「邪魔者を排除する」と言っていて、

食糧を取りに行く、というようなニュアンスはない。


また、量産肉によって形質の不安定な鬼を食べては意味がない、

などの理由で貴族鬼など、特定の鬼だけを狙っている可能性はある。

しかし、そういった上位の鬼を狙い続けるということも困難だろう。



多少難はあるが、現状可能性として考えられるのは、

他の知性鬼を食べ、彼らの形質を得ることでムジカは姿を得て、

ソンジュとムジカは形質と知能を維持している
、と考えている。



結論は以下にまとめた。


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結論


鬼は、人間を食べなければ、人のような姿と知能を維持することができない。

そんな中、何故人を食べていないムジカやソンジュは、

その姿になり、形質や知能を維持し続けられているのか、ということについて考えた。


現状考えられる可能性としては、

1.食べなくても形質を設定したり、維持するという実験の産物

2.知性鬼を食べ、彼らの形質を得ている


という2パターン。


基本的には、知性鬼を食べているという方が可能性としては有力。

原初信仰の教義やソンジュの発言とは矛盾せず、

ノウスとノウマの例を見るに、問題なく形質を受け継ぐことが可能。

各地を旅していること、森に隠れる場所を作っていることなども、

お尋ね者として逃げ回っている、と説明がつく。



おわりに


今回も配信をした。

120話伏線・考察まとめ配信ログ(2019年1月28日放送)

鬼の原則と、それが分かって発生した疑問について考えたので、是非見てほしい。








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