鬼のボスは何故「もう1つの約束」という選択肢を残したのか?七つの壁のリスクなどから考察

週刊少年ジャンプ 2019年17号
約束のネバーランド 第128話 決めた より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




128話にて、エマたちが本格的に七つの壁へ行くことが決定した。

ノーマンを説得するにあたって、七つの壁のリスクの説明があったことや、

鬼の権力体制(ボス>王家・五摂家>その他)などが判明し、

前回考察したときよりも情報が増えているので、

改めて七つの壁やもう1つの約束について考えていく。


今回焦点となるのは、「何故もう1つの約束という選択肢を人間に与えたのか?」

鬼のボスが独断で約束を決定したこと、

鬼のボスのみが特上の人間を食べられることなどから考えると、

人間が逃げてしまう、もう1つの約束というのは絶対に許せるものではない。

その矛盾を解消できると何か見えるものがあるかもしれないので、

最新の情報をもとにそこを考えていく。



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ヒントになりそうな情報


まずは、「鬼のボスがもう1つの約束を結んだ理由」に関係のありそうな情報をまとめていく。

具体的には、七つの壁やもう1つの約束に関する情報と、

鬼のボスが約束を結んだ動機など。

重要そうなのは以下の要素。


1.鬼のボスに会えば、もう1つの約束を結ぶことにより、安全な世界へ逃げられる

2.鬼のボスに会うためには、七つの壁を越え、昼と夜へ行く必要がある

3.「七つの壁」や「昼と夜」に行くには障害や条件があるが、その情報は限られている

4.七つの壁に行った人間は基本帰ってきていない

5.鬼のボスは約束は独断で約束を結んだ=利益を得ている可能性が高い



それぞれ説明した上で、そこから考えられることを解説していく。


1.鬼のボスに会えば、もう1つの約束を結ぶことにより、安全な世界へ逃げられる




週刊少年ジャンプ 2019年17号
約束のネバーランド 第128話 決めた より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



まず、ミネルヴァのペンなどの情報より、

鬼のボスにあってもう1つの約束を結べば、安全な世界へ逃げられる。

これがエマの望むリターンであり、

彼女の解釈では「すべての食用児が人間の世界へ渡ることができる」。


ただし、この段階の不安要素として、

「会うことができてもちゃんと約束を結び直せるのかは不明」である。

すなわち、鬼のボスに会っても無条件で約束を結び直せる、というわけではない可能性がある。


2.鬼のボスに会うためには、七つの壁を越え、昼と夜へ行く必要がある


更に、鬼のボスに会う前の段階として、

そもそも「七つの壁」を探し、それを越えて「昼と夜」へ行く必要がある。


すなわち、

a.「七つの壁と昼と夜を探す」

b.「鬼のボスに会って、約束を結び直す」


という2つの障害があり、これらは現状別の課題であるという認識が必要そうだ。


3.「七つの壁」や「昼と夜」に行くには障害や条件があるが、その情報は限られている




週刊少年ジャンプ 2019年17号
約束のネバーランド 第128話 決めた より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして、最初の課題である七つの壁や昼と夜。

これを見つけるための準備や、それを得るための情報は非常に限られている。


まず、七つの壁に関する情報は、

「クヴィティダラの竜の目で 昼と夜を探すべし」という、

ジェイムズのペンにあったヒントしか残っていない。

これ以外はノーマンいわく、ラートリー家にも資料が残っていない。



しかし実際に七つの壁へ行くためには、

「必要なものも集めた」「条件さえ揃えばもういつでも行ける」

というエマの発言から、必要なものや条件がある。


具体的に必要なものとしては少なくとも金の水がある。

詳細は不明だが、シェルターで七つの壁への行き方を説明する際に提示しているからだ。

そしてエマたちは寺の天井絵などから行き方に関する追加のヒントを得ている。

しかし、その金の水や寺の絵は、

エマがクヴィティダラを訪れた際に、たまたま持っていたペンダントの力で、

たまたま見た映像がなければ、知ることのない情報だった。


つまり本来、ほとんどの人間は七つの壁や昼と夜について、

そもそも行く方法を知りえないということになる。



4.七つの壁に行った人間は基本帰ってきていない




週刊少年ジャンプ 2019年17号
約束のネバーランド 第128話 決めた より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



また、レイが語った七つの壁のリスクとして、「そこに入った奴は基本帰ってきていない(初代ラートリーを除く)」という。

すなわち、鬼にしろ人にしろ、少なくとも入った存在がいる。

そして、エマたちはその記録を見た、あるいは聞いたということになる。

なので、情報は限られているが完全に遮断されているというわけではないようだ。


5.鬼のボスは約束は独断で約束を結んだ=利益を得ている可能性が高い


そして最後に、鬼のボスの目的や狙いについて。

少なくとも、鬼のボスが望んで約束を結んだということは間違いない。

貴族鬼に対しても独断で約束の締結を結んでいるし、

王族ですら食べることのできない特上の人肉を献上されている。


ムジカも、「約束を破るなら鬼のボスを敵に回すことになる」と言っていることから、

約束が変わることは、まず間違いなく不利益だと考えられる。


しかし、もう1つの約束という、人間が鬼の世界から失われる可能性がある選択肢を残した。

ここがよくわからないので、以上の情報をもとにその理由を考えていく。



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もう1つの約束を設定した、鬼のボスの狙い・目的とは?


それでは、鬼のボスがもう1つの約束を設定した理由や目的を考えていく。

素直に考えるのであれば、ありうる狙いは2つ。


1.「農園システム」への対価

2.もう1つの約束や、その過程に利益がある


という2パターンだ。

やらざるを得なかったパターンと、やりたくて設定したパターンとも言いかえられる。

それぞれ可能性を検討していく。


1.「農園システム」への対価


まずは、人間に協力を取り付けるための対価。

人間を置いていけばひとまず人間側は義理を果たしているわけなので、

わざわざ農園まで作ってやる必要はない。

そういった、人間を安定供給するための施設を人間に担わせるために、

食用児が助かる可能性のある、もう1つの約束を設定したというパターン。


ただし、基本的には考えづらい。

というのも、鬼が人間の管理をするのは難しく、安定供給が叶わなかった場合、襲われるのは人間の世界である。

となるとサポートが必要になるのは間違いないからだ。



また、貴族鬼とラートリー家は癒着しているわけで、

ある程度対等な関係であることが伺える。

そのあたりを考慮すると、交換条件として人間の解放の可能性はかなり重いため、

今のところ考えづらいだろう。


2.もう1つの約束や、その過程に利益がある


では、もう1つの約束や、その過程(七つの壁探し、昼と夜への到達など)に、

鬼のボスにとってのメリットがあるというパターン。

こちらは鬼のボスの行動からも、ある程度有力。


というのも、エマが見た「昼と夜」で、鬼のボスと考えられる存在は、

彼女にヒントを与えて来ることを手助けしている。

その上で、「あそぼ」と、共に何かすることを示唆しているため、その行為に意味がある可能性が高い。


ではその「あそび」とは一体何か?

もの、知能、娯楽……可能性は様々あるが、何かしらの「勝負」が現状有力。

というのも、ムジカはもう1つの約束について「エマなら勝ち取れる」と言っていることから、

勝負で勝ち取る必要のあるものだと考えられる。

更に、昼と夜へ行った存在が帰ってきていない、というのは

「勝負に負けて食べられる」など、何かしらの対価を支払っているからではないかと。


つまり、何かしらの勝負が鬼のボスの目的。

そのための餌として、「人間を解放する」というもう1つの約束を提示したのではないかと。

「行った存在が帰ってきていない」、「鬼のボスを敵に回す」。

「エマの望む未来を勝ち取って」、「鬼のボスの『あそぶ』という発言」

などの要素を統合すると、現状最も自然なのはこれかなと考えている。



以下に結論をまとめた。




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結論


鬼のボスが何故、人間を解放するような「もう1つの約束」を残したのかということを考えてみた。

もう1つの約束は人間に対する対価としては重すぎるため、

鬼のボスがメリットを感じるような要素があると考えている。

昼と夜でエマが会った鬼は、エマが来るようにヒントまで与えているため、

むしろ来て欲しいと考えている可能性が高い。


現状は鬼のボスが優秀な存在と「勝負」をしたがっている、

あるいはそれに勝った際に得られる対価を欲しがっているというのが有力だと考えている。

というのも、鬼のボスはエマと「あそびたがっている」し、

行った存在が帰ってきていないというのは、もう1つの約束が締結されていないことも考えると、

何かを果たせず犠牲となった、対価を支払ったという可能性が高い。

そのあたりの勝負、そしてそれによって得られる対価というのが、鬼のボスの望みというのが今のところの結論だ。







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