ソンジュは何故ムジカを守っているのか?彼らの目的・行動について考察

週刊少年ジャンプ 2019年35号
約束のネバーランド 第144話 助けて より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



今回は、久しぶりに登場したソンジュとムジカについて。

邪血という特殊体質であること、そしてそれのために王族から追われていたことなどは少し前に分かった。



しかし、まだいろいろと分かっていないことがある。

彼らが一体何をしようとしているのか?という目標・行動原理だ。

ドンとギルダと行動をともにすることになったが、最終的にどうなりたいのかがまださっぱり分からないため、絶対的な味方とは言い難い。

というわけで、これまでの情報と144話での描写(ムジカを守るソンジュなど)をもとに、ソンジュとムジカの目的や行動、その理由などについて考えていく。



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ヒントになりそうな情報


まずは、ムジカとソンジュ、それぞれについて分かっていることからヒントを探っていく。

重要そうな要素は以下の通り。


【共通点】


1.邪血を持つ

2.原初信仰を信仰している

3.1000年以上前から生きている可能性が高い



【ムジカ】


1.生まれた時から人を見たことも、食べたこともない

2.700年前に滅びそうな鬼の村を救っている

3.エマに助言をしたり、食用児を助けている

4.「戦争を止めたい」



【ソンジュ】


1.天然物の人間を食べたいという欲求がある

2.約束を憎んでいる

3.ムジカを守ろうとしている



それぞれ簡単に見ていく。


【共通点】


1.邪血を持つ



週刊少年ジャンプ 2019年16号
約束のネバーランド 第127話 対立 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



まず最重要事項として、2人は邪血という特異体質を持つことが挙げられる。

人間を食べなくても知性や人間の形質を維持できる。

そしてそれは、彼らの血を飲んだ鬼にすべて引き継がれる。

記録上、ムジカ以外の邪血の鬼は、王家・五摂家によって殺されている。


2.原初信仰を信仰している



約束のネバーランド 6巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



もう1つは、原初信仰という宗教を信仰していること。

「神が作った命を狩りで食べるなら問題がない」、

すなわち「農園で作られたような、人工の命を食べることが許されない」という教義がある。

実際に、最上物であるエマ達と行動をともにして一切手を出していないため、これは間違いない。

信仰を明言しているのはソンジュのみだが、ムジカも食前の祈りを行っているため信仰している可能性が高い。


3.1000年以上前から生きている可能性が高い

ソンジュもムジカも、1000年以上前から生きている可能性が高い。



約束のネバーランド 6巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ムジカはエマとの会話の際、「この1000年で我々はだいぶ無秩序な姿になってしまった」と語っている。

この発言は、1000年以上前の鬼の姿を知らなければ言えない言葉なので、約束以前から生きていると言える。


そしてソンジュは原初信仰でありながら、人間を食べたことがある。



約束のネバーランド 6巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



約束が結ばれた後は、人間は農園で管理されていたため、ソンジュは口にすることができない。

つまり、ソンジュは約束が結ばれる以前に人間を食べていたということになるため、1000年以上前から生きていただろう。



【ムジカ】


1.生まれた時から人を見たことも、食べたこともない



週刊少年ジャンプ 2019年16号
約束のネバーランド 第127話 対立 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ムジカは「生まれた時から人を見たことも、食べたこともない」個体。

つまり、他の鬼のように人間を食べて知能を得たわけではない、完全なイレギュラー。

邪血の祖であり、何かしら特殊な生まれだと考えられる。


2.700年前に滅びそうな鬼の村を救っている



週刊少年ジャンプ 2019年16号
約束のネバーランド 第127話 対立 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




記録上の初出は700年前。

飢餓で滅びかけていた鬼の村に現れ、邪血を分け与えている。


目的は不明だが、助ける意志があったことは確か。

滅びかけの村であれば見返りは大きくないだろうから、善意からの行動である可能性が高い。


また、それ以前は記録がないため大きな行動は起こしていなかったと考えられる。


3.エマに助言をしたり、食用児を助けている



約束のネバーランド 6巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして、食用児たちを助ける行動が目立つ。

エマたちを見つけた際は助けるつもりはなかったようだが、実際に彼女たちと触れ合ってからは好意的。

七つの壁の情報を与えたり、襲ってきたラムダの子供の命を救おうとさえしている。


4.「戦争を止めたい」



週刊少年ジャンプ 2019年35号
約束のネバーランド 第144話 助けて より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか


ギルダとドンから話を聞いたムジカは、「私も戦争を止めたい」と意志を表明し、王都へ向かおうとしている。



【ソンジュ】


1.天然物の人間を食べたいという欲求がある



約束のネバーランド 6巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ソンジュはムジカとは違い、人間を食べたいという欲求自体はある。

エマと別れたあと、ムジカに「ソンジュは人を食べたいのね」と言われていたことから、その時点で初めて明かしたものと考えられる。

しかし原初信仰を遵守しているのも事実なので、「天然の人間」を狩りという形で食べることを狙っている。

そのためにエマ達を助け、鬼の世界で繁殖させることを望んでいた。


2.約束を憎んでいる



約束のネバーランド 6巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ソンジュはムジカに対し、約束を忌々しいと感じていることを吐露している。

人間をまた食べたい、という欲求や、信仰や社会、種族の姿が歪んだことから、約束が壊れることを望んでいる。


3.ムジカを守ろうとしている



週刊少年ジャンプ 2019年35号
約束のネバーランド 第144話 助けて より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして、今回明らかになったのはムジカを守ろうとしていること。

ラムダの子供に対し、「ムジカに傷の一つでもつけてみろ お前ら全員肉団子にしてやる」と脅しをかけ、

彼らを救おうとするムジカに、「近づくな」と止めている。



週刊少年ジャンプ 2019年35号
約束のネバーランド 第144話 助けて より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



行動を伴にしていることからも、ムジカが彼の行動原理に深く関わっている可能性がありそうだ。


以上が、ソンジュとムジカについて分かっていること。

ムジカは基本的に鬼や人間を救う目的で動いているが、ソンジュは行動原理が見えづらい。

少なくとも、原初信仰を守っていることと、人間を食べたいという欲求を持っていることは分かる。


ソンジュはムジカと大きく思想的に重なるところが少なく、それなのに彼女を守ろうとしていることが気にかかる。

なのでまずは、ソンジュがムジカを守る理由から、彼の行動原理や目的を考えてみる。



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ソンジュは何故ムジカを守っているのか?


ソンジュはムジカほど善意で動いているわけではないのに、何故彼女を守ろうとしているのか?

ここに彼の行動の理由が隠されているかもしれないので、まずはここを考えていく。

ありそうなパターンは、以下の通り。


1.ムジカに助けられ、恩義を感じている


最初に考えられるのは、ムジカにかつて助けられたから守っているというパターン。

恩義を感じて、彼女を守り通そうとしているということは、何処まで行っても考えられる。

ずっと守り続ける義理があるかは難しいが、やはり完全に否定できるものではない。十分考えられるだろう。


2.邪血を広めるために守っている


もう1つは、邪血を広める目的で彼女を守っているという可能性。

原初信仰や邪血自体を広める目的など、様々考えられる。


とはいえ、「邪血を広める」だけであればムジカを守る必要はない。

何故なら、ソンジュ自体も邪血なのでその体質を広めるのは彼だけ生きていれば問題がないからだ。

なので、邪血ではなくムジカを守っているというのが自然だろう。


3.原初信仰の重要な要素である可能性


ムジカが原初信仰において重要な存在であるパターン。

例えば重要な「神が作った命」である、教主、巫女であるなどの理由で守っている、など。


最上物を目の前にしても一切食べる気配を見せなかったため、

ソンジュの信仰心はかなり深いものだろうから、彼女を守る理由足り得るだろう。


しかしムジカが原初信仰において重要な存在かというと、現状そういった描写はない。

ソンジュのムジカに対する接し方に敬うような態度はないため、可能性は低そうだ。


4.何かしらの契約によって守ることを約束させられている


あるいは、原初信仰などではなく、守ることが義務であるというパターン。

すなわち、もう1つの約束――「鬼のボスとの契約」であるなど。

ムジカという特異個体を生み出す代わりに、それを守り続けるといったような約束も、ないとは言えない。

実際、ムジカの生まれに関しては最大級の謎で、鬼のボスレベルのイレギュラーがない限り生まれようがないからだ。


しかし、「彼女を守り続ける」というのが”ごほうび”かというと微妙。

「大切なものをもらう」はずだが、彼女を守るということ自体はソンジュにとって大きな負担にはならないだろう。



週刊少年ジャンプ 2019年33号
約束のネバーランド 第142話 1000年前の”約束”② より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



また、ソンジュにはムジカのような特異個体を生み出す理由もあまりない。

邪血が原初信仰などにおいて必要になるのは約束以後。

しかし2人は約束が結ばれる1000年前よりも古くから生きているからだ。


なので、ムジカが鬼のボスによって生み出された可能性はあるかもしれないが、ソンジュがそこに関係していることは今のところないだろう。



ここまでをまとめると、ソンジュはムジカを守る理由はあまり多くない。

最有力が大きな否定要素のない「恩義を感じているから」という説。

あとは原初信仰において重要な存在であるという可能性もあるが、ソンジュの態度から見ると考えづらいかなと。



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ソンジュとムジカの目的・行動原理は?


ここまでをふまえて行動原理を考えてみる。


ムジカに関してはかなり善性が強く、「何かを救う」ために動いていると見られる。

具体的にはやはり同種族の鬼などだろうか。各地をめぐりながら、邪血を広めていた可能性もあるだろう。

戦争を止める、という言葉から両種族の存続を望んでいる可能性も高い。


ソンジュに関しては、現状軸が見えない。

ムジカを守ることから何かないか考えてみたが、恩義か原初信仰かのどちらか。

恩義を感じて守っているのだとすると、それは彼の行動原理と深く関わっているわけではなさそうだ。

そうなると、「原初信仰の遵守」「天然物を食べたい」などがやはり有力かなと。


以下に結論をまとめた。



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結論


ソンジュとムジカが何のために生きているのか?ということを考えてみた。


基本的にムジカは鬼や人間を救う行動をしている。

一方でソンジュは原初信仰を重要視しているのは事実だが、それをどうしたいのかということは見えてこない。

また人間を食べたい、約束が壊れればいいという思想も持っていてムジカの思惑と共通する部分は少ない。

それなのに、彼女を守ろうとしていたことが気にかかったので、そこから考えてみた。


とはいえ、ソンジュがムジカを助ける理由は多くない。

邪血を広めたいならソンジュの血でもいいので、それは守る理由にならない。

もう1つの約束の”ごほうび”で強制されているかというと、「大事なものを奪われている」わけでもないだろうから違うはず。


そうなると、ムジカに助けられて恩義を感じているから守る

あるいは原初信仰において重要な存在だから守る、というのが自然そう。

とはいえ、ソンジュのムジカに向ける態度は普通なので、宗教上重要な存在かというとそうではなさそうだ。

なので、守る理由としては恩義を感じているからというのが現状最も有力そうだ。


となると、ソンジュの行動原理にムジカが関わっているかというと、そうではないだろう。

なので今まで通り、「原初信仰」や「天然物の人間を食べる」といったことが彼の行動原理に近いかなと考えている。



おわりに


本日も144話について考えたことを放送した。

エマのごほうびの内容や、王都の鬼を全員殺す方法などを話したので、ぜひ見て欲しい。

144話伏線・考察まとめ配信ログ(2019年7月29日放送)







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