鬼が荒野を嫌って避ける理由について考察

約束のネバーランド 7巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



147話では、ギーランの追放された理由などが明らかに。

理由の前後こそあったものの、核心となる理由は概ね想定通りだった。

今週はその答え合わせがメインで、特に考察が捗る要素もなかったので、未回収の伏線・謎について考察する。



今回はコメントで先日いただいた、「鬼が荒野を避ける理由」について。

何気に未だに回収されておらず、鬼の生態や弱点と深く関わりがある可能性が考えられる。

ノーマンの計画や、今後の展開に関わってくるかもしれないので、ここを深く掘り下げてみようと思う。



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ヒントになりそうな情報


まずは、ヒントになりそうな情報をまとめていく。

特に気になるのは、鬼の生態や、荒野を避けるという情報源。そこを中心に情報を抽出した。


1.鬼は他の動物を食べて形質を変化させる生物

2.再生するが、目の奥の核を破壊することで死亡する

3.ソンジュとユウゴいわく、「荒野を嫌って避ける」

4.鬼の生息環境



それぞれ簡単に説明していく。


1.鬼は他の動物を食べて形質を変化させる生物




約束のネバーランド 14巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか




まず鬼という生物はどんな生き物か、改めて確認しよう。

彼らは他の動物を食べて進化する生き物で、食べた動物の形質を得て、その特徴が身体に表れる。

知性をもった鬼は、人間を食べたからこそ思考できるようになった存在だ。

森にいるような人間を食べる事ができない野良鬼は、ほとんど知能を持たない。


しかし、その生物を食べ続けない限り、形質は失われてしまう。

一度人間を食べた鬼でも、食べ続けることができなければ野良鬼のように知性を失うということになる。



2.再生するが、目の奥の核を破壊することで死亡する


そして、鬼は身体を傷つけられても再生することができる。

顔の中心・目の奥にある核を破壊しない限り続り、鬼を殺すことはできない。

核を守るために、鬼は仮面を付けている。


ただし、レウウィスのモノローグより、この再生にも弱点も存在する。



約束のネバーランド 11巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



再生する箇所によって再生速度が違うことや、再生限界があるようだ。



3.ソンジュとユウゴいわく、「荒野を嫌って避ける」


そして本題。鬼はどうやら「荒野を避ける」という習性があるようだ。

これは、ソンジュとユウゴの発言がもととなっている。

各々の発言について見ていく。


a.ソンジュ



約束のネバーランド 6巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



農園の追手から逃げていたエマたちを匿ってから、別れる際の発言。

彼女たちに「荒野を歩いている限りは”鬼”とは出くわさない」と伝えた。


b.ユウゴ



約束のネバーランド 7巻 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ゴールディ・ポンドへ向かう際に、エマとレイに対して。

「荒野はさっさと抜けるぞ 特に大きな危険も障害もない」

「”奴ら”が嫌って避けてくれる場所なんて この先そうそうない」

当時、彼らは敵対していたので正確な情報かは不明だが、少なくとも荒野では鬼と遭遇していない。



4.鬼の生息環境


では、荒野を避ける鬼はどんな環境で生きているのか?ということについて。

基本的には、野良鬼は木の生い茂った森の中でのみ確認されている。

そして、知性鬼は比較的文明的で、人間の街に近い集落にて生活している。



というのが、現状関係のありそうな情報だ。

このあたりをふまえて、荒野を避ける理由について考えてみる。



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鬼が荒野を避けるというのはそもそも本当か?


鬼が荒野を避ける理由を考える前に、そもそもソンジュやユウゴの発言が本当なのか?ということについて検討してみる。

今の段階では根拠は彼らの発言だけで、嘘である可能性もあるからだ。

しかしこれは、3つの理由から本当である可能性が高い。



1つは、単純に荒野で鬼と遭遇していないこと。まず大きな矛盾はない。


そしてもう1つは、接点のないソンジュとユウゴの発言が一致していること。実際に鬼が荒野を避けない限り、この一致は考えづらい。


最後に、ソンジュは嘘をつくと損する可能性があることだ。

彼の目的は、「エマたちが生き延びて、天然物の子供を鬼の世界に産ませること」。

つまり、エマたちが死んでしまっては助けた意味がなくなってしまう。そのため、命に関わる助言では嘘をつかない可能性が高い。



以上の理由から、「鬼が荒野を避ける」というのは本当だろう。

次からいよいよ、具体的な理由について考えていく。



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鬼は何故荒野を嫌って避けるのか?理由を考察


それでは、鬼が荒野を嫌う理由について考えてみる。

とは言っても、やはりヒントは少ないため手当たり次第にパターンを考えて、それが妥当かどうかを検討するという形でいく。


1.荒野には餌がないため、積極的に行く場所ではない


まずは、「飢え」「形質を失ってしまう」という弱点に関係しているという説。

荒野には鳥くらいしか生物がいないため、そこをさまよい続けては餌にありつけない。

であれば、野良鬼は生物の豊富な森で生活するだろうし、知性鬼も近寄る理由はないだろう。


大きな粗はないものの、ユウゴの「”嫌って”避ける」というニュアンスとは異なる。

餌がないとはいえ、退化・餓死するまでさまようようなことはないだろうし、大きく嫌うほどのものではないだろう。


2.宗教的な理由によって避けている


次に、原初信仰や鬼のボスなどによる制限という宗教的な理由について。


大前提、「これだけが荒野を避ける理由」であることは考えられない。

何故なら、ソンジュやユウゴの発言は「鬼には基本出くわさない」という意味合いだ。

しかし、宗教を信仰する知能が野良鬼にはないため、野良鬼が「宗教が理由で避ける」ということは絶対にない。

なので、このパターンが有力な場合でも野良鬼には別に避ける理由があると考えられる。


その上で、宗教的な理由で知性鬼が荒野を避けるか?ということを検討する。

宗教と荒野の関係性について、現状何かありそうなのはクヴィティダラの遺跡だ。

あれは荒野に存在するため、知性鬼が近づかないように規制されているという可能性はあるだろう。


とはいえ、あの遺跡に大きな意味があるかというと現状そうでもない。

金の水やヴィダがあれば昼と夜へは行けるし、その方法は街にある寺に示されているからだ。

まだ考えづらいパターンと言っていいだろう。


3.政治的な理由で荒野が規制されている


次に、王族・五摂家により荒野へ行くことが規制されているというパターン。

こちらも宗教的な理由と同じく、知性鬼にのみ適用される。これが有力でも、野良鬼にも荒野を避ける理由があるだろう。


政治的な規制で考えられるのは、例えば領民の移動の禁止。

結託され革命を起こされないようにするため、あるいは邪血の生き残りが血を流出させないように、大きな移動をさせない狙いだ。

これに関しては、現状無いとは言えないかなと言ったところ。大きな否定要素はない。



4.鬼は光(あるいは直射日光)が苦手


そして最後に、鬼は強い光や、直射日光が苦手という説だ。実は大昔の僕が考えている。

端的に言うなら「直射日光が苦手だから野良鬼は木のある森にいるし、知性鬼は仮面やローブをしている」という説だ。

いくつか根拠があるので、それぞれまとめていく。


a.野良鬼は森の中にいる

まず、野良鬼は荒野のような日光が直接当たる場所ではなく、木の生い茂った森に生息している。

また、エマたちが5巻で遭遇した鬼は、吸血樹から逃げ出して「日光が差し込まない」場所へ移動してから出現している。

すなわち、光の差さない場所で活動していたから、エマたちは野良鬼と遭遇したと考えられる。


b.鬼は視神経や目の回復速度が遅い

レウウィスいわく、目や視神経は鬼の中でも再生の遅い部位である。

つまり、やはり大きな弱点とも言える場所なわけで、太陽光などの強い光を受け続けることは鬼にとって「嫌」なことだと考えられる。


c.知性鬼は仮面やローブを付けている

しかし、知性鬼は直射日光の差す街で暮らしている。これはなぜか?

ここに関しては、知性鬼は光という弱点を防ぐために仮面やローブを付けているのではないか、と。

核を守るためだけではなく、眩しすぎる光で微妙に生活に不便が出る、ということも対策していると考えられる。



……いやいや、ちょっと待てと思った方もいるだろう。

いくつかツッコミどころがあると思うので、それとそれに対する考えをまとめていく。


否定要素1.知性鬼は荒野を避ける理由がない


まず、仮面やローブで光を克服しているのであれば、荒野を避ける理由がない。

つまり、ソンジュやユウゴの発言は不完全ということになる。

少なくともソンジュは不完全なことを言うとエマたちが死んでしまうため困るだろう、と。


ここに関しては、別の理由も絡んでいると考えている。

上に書いたような宗教的・政治的な理由がある、そもそも荒野なら集落は近くにないから省いた、など。

実際、シェルターにあった地図には荒野に集落がない。そのため、ソンジュが出くわすことがないと言ったのにも説明がつくだろう。

だから、これは特に大きな否定要素にはならないと考えている。



否定要素2.レウウィスやノウス・ノウマは閃光を受けているが、活動できている


次に、実際に強い光を受けた知性鬼たちがいる。

レウウィスやノウス・ノウマはGPでの戦闘中、食用児から閃光弾をくらっているのだ。

だが、大きく活動不能になったかというとそうではなかった。太陽光程度で避けるなら、閃光弾は大ダメージではないのかと。


まず、ノウスとノウマに関しては仮面の上からの閃光弾である。

ダメージはあったにしろ、光を遮る目的で仮面が作られているとするなら、刺激は軽減されているだろう。

むしろ、再生が遅い部位のはずなのにすぐ動けているということは、仮面に閃光を上手く和らげることができる機能があるとも考えられる。

そして、直で受けたレウウィスに関してはしっかりとダメージを受けていて、再生までに時間もかかっている。


ここから、直射日光がダメなほど光が苦手かというと難しいが、大きく否定する要素でもないかなと。

むしろ、ノウスとノウマの仮面によって、閃光のダメージが軽減されているようにも見えるため、むしろ光を抑える機能を備えている可能性も十分あるだろう。



否定要素3.夜なら問題ないのでは?


ソンジュは「荒野を歩いている限りは鬼に出くわすことがない」と言っていた。

しかし、もし直射日光が原因ならば、夜に荒野で鬼と出くわすことは考えられる。

その注意点を指摘しないのは、ソンジュの目的に反するのではないかと。


ここに関しては正直そのとおり。

ただ、日中近寄らないのであれば夜にわざわざ荒野に来る理由もないため指摘しなかったということはありうるだろう。



いろんなパターンがあったが、野良鬼は直射日光が苦手。

知性鬼は荒野の近くにいないか、政治的・宗教的な理由があって近づかない
、というのが有力そうだ。

以下に結論をまとめた。



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結論


鬼が荒野を避ける理由について考えてみた。

そもそも本当なのか、というところから疑ってみたが、これまでの状況や、証言の一致、ソンジュの目的などからさすがに真実だろう。



その上で理由として考えられるのはいくつかあるが、まず有力そうなのは鬼は直射日光を苦手とする、というもの。

エマたちが最初に遭遇した野良鬼は日差しのない場所にいたし、野良鬼は木で日光が遮られる森にいる。

仮面やローブはそのための対策ではないかと考えている。

しかしこの場合、知性鬼はしっかり光対策をしているので荒野を避ける理由がない。

荒野の周りに集落がないことからソンジュが「出くわすことがない」が言った、何もにいないから知性鬼が近づく理由がない、という事のほか、

知性鬼は政治的・宗教的な理由で荒野に近づけないなどの事情があると考えた。


宗教的な理由としては、荒野にあるクヴィティダラ。

あれに近づかないようにという規制が考えられる。しかし、近づかせない理由はあまりない。


政治的な理由としては、各地の結託や革命などを起こさないように大規模な移動を防ぐための施策が考えられる。

こちらは、現状大きな否定要素はない。


というわけで、日光が苦手で対策できない野良鬼は荒野に近づかない。

知性鬼は近づく理由がないか、政治的な理由によって規制されていると
考えた。



おわりに


本日も配信した。

この考察や、ノーマンの作戦について色々話したので是非見て欲しい。

147話伏線・考察まとめ配信ログ(2019年8月26日放送)








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