女王・レグラヴァリマを倒した後、エマたちはどうするべきかを考察




158話では、女王が過剰摂取によって死亡。

そこに関して、現状考えられる要素は少なめ。

2つ目の核についても、特に情報もないまま退場していったので答えは出しづらい。

ムジカ・邪血に関しても断片的な要素しか明らかにならなかったので、考察というレベルまでは考えられなさそうだ。


……というわけで、久々に何を考えていいやらという状態。

とはいえ、女王を倒した後にも食用児の解放、鬼の説得、王軍の撃退など、やるべきことはたくさんある。

エマたちの目的を果たすため、彼女たちは何をどうしていくべきか?

これまでの総括や、出てきた問題の解決策など、今後の課題になりそうなことを考察・検討していく。



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ヒントになりそうな情報


まずは、現状明らかな情報から、今後のエマたちの行動に関係しそうな要素をまとめていく。

重要そうな点は以下の通り。


1.エマの目的は、食用児と鬼の両方を救うこと

2.もう1つの約束によって、食用児全員を連れて人間の世界へ行く

3.鬼は農園がなくなると退化してしまう

4.王の軍がノーマンたちのアジトを探している

5.ノーマンたち、ラムダの食用児は発作や薬害によって蝕まれている

6.ソンジュには人間を食べるという欲望が残っている

7.ラートリー家をどうにかする必要がある


それぞれ、簡単に見ていく。


1.エマの目的は、食用児と鬼の両方を救うこと


まず大前提、エマの目的は「人間と鬼の両方を救い、存続させる」こと。

これはすなわち、食用児は鬼に食べられないようにしたいし、鬼は人間を食べれず退化する道を防ぎたい……という望み。

矛盾する2つだが、後述の方法によってそれを実現しようとしている。


2.もう1つの約束によって、食用児全員を連れて人間の世界へ行く


鬼の世界にいる人間、すなわち食用児全員をいかにして救うのか?

これは、あのお方と結んだもう1つの約束によって実現しようとしている。


エマがあのお方にお願いしたのは、

「食用児全員で人間の世界へ行く。それを最後に、二世界間の行き来を完全に不可能にする」

ということ。

これによって、農園に収容されている食用児、そして脱走した食用児たちは鬼の世界へ行く。

そして、鬼が追ってこられないようにすることで、今後の安全も確保するというものだ。


3.鬼は農園がなくなると退化してしまう


しかし、人間が鬼の世界からいなくなれば、今度は鬼の生態が脅かされる。

鬼は人間を食べ続けなければ知性を失い退化してしまう。

農園がなくなれば当然人間を食べられなくなるし、約束によっていなくなれば、一生人間を食べることは叶わない。

それはエマの望むところではないため、ここをなんとかする必要がある。


現状、ここを解決する策はムジカの持つ邪血のみ。

この血を広めることさえできれば、鬼は人の形や知性をずっと維持することが可能となる。


4.王の軍がノーマンたちのアジトを探している


また、現在女王たちの放った王都軍が、ノーマンたちのアジトを探している。

これは本来女王たちが掴めない情報であるため、何者かが情報を流したことになる。

そのため、軍を退けた上で、情報を流した何者かを突き止めて対処する必要があるだろう。


5.ノーマンたち、ラムダの食用児は発作や薬害によって蝕まれている


ラムダの食用児たちは、実験による投薬で身体を蝕まれている。

ノーマンたちは特に、このままでは長く生きることすら叶わない。

アジトにいる大半の子供がその状態であるため、全員を助けるためには彼らの体質も改善・治療する必要がある。


6.ソンジュには人間を食べるという欲望が残っている


原初信仰を信仰しているがゆえに、人間を食べてこなかったソンジュ。

しかし、彼自身は農園産の食用児でも子世代以降であれば、狩りをした上で食べたいという欲求がある。

そうなれば、エマの約束によって人間がいなくなることを良しとしない可能性があるだろう。


7.ラートリー家をどうにかする必要がある


そして、「今この秩序でなければならない」というラートリー家。

王族や五摂家との癒着による利益を失う、”ごほうび”を守るため、門番としての役割を全うする……

など、エマたちの行動を許容できない可能性が高い。彼らの行動についても対処しなければならないことが考えられる。


以上が現在分かっている情報。

こうしてみると、女王を倒して一件落着なように見えてまだまだ先は長い。

改めて問題点と、その解決策について考えていく。



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女王死亡後、解決すべき問題


それではもう1度、解決していかなければいけない問題について考えていく。

これはもう、たくさんあるので1つずつ考えていこうと思う。


1.鬼の説得+邪血の流通


まず、鬼側の世界や生態系を維持するために、彼らを説得し生き延びる道を示さなければいけない。

現状、トップである女王や五摂家は消えたため、彼らの食糧基盤である農園は潰えたといっていい。

その上人間がいなくなるとなると、人間を食べれず退化へ一直線な上、政治も成り立たず乱世となってしまう。

それはエマが望むように、鬼たちが平穏に暮らせる道とは言い難い。


そのため、人間がいなくなっても生きていける道があることを示した上で、それらを流通させる必要がある。

ただ示すだけではなく、農園の子供たちに手を出されないよう、彼らを納得させることも重要となるだろう。


正直な所、これが最も重要でかつ難しいところ。

これまでの鬼の文化を完全に否定し、彼らの食糧を奪い去るということに他ならないからだ。

しかし、158話で少し光明が見えた。


それは、鬼が自分たちのことを、「何者にもなれるが何者でもない」と表現したこと。

飢えや退化への怖れ。自分が変化し、何者なのか分からなくなるという恐怖。

女王のように、自己がわからなくなる。そういった恐怖を抱く鬼がいるということが分かった。

これは、ムジカの血を受け入れさせる理由となりうる。

今のままでは、自分という鬼は変化し続けてしまう。人間を食べれば、自己は失われていく。

……そうならないよう、ムジカの血を飲んで生きてゆくべきだ、というような説得ができるだろう。


その上で流通過程は考えるべきだが、農園に務める鬼を説得できればそのルートを利用できる。

基本的には全国的に農園の肉が行き渡るようになっているわけだから、それを利用するのが早そうだ。


2.食用児たちの説得


続いて、食用児たちを説得するべきではないか?という問題。

アジトにいる食用児たちは、鬼の世界の状況や食べられる恐怖を知っている。

しかし、普通に高級農園で過ごしている食用児たちはどうだろうか?

ハウスにいた頃のように、鬼のことは基本的に知りようがない。

すなわち、何も知らず幸せに過ごしている食用児たちをどうするのか、という疑問があるわけだ。


人間の世界へ行くというのはいいが、鬼という背景を知らなければ幸せな日常を奪うことにつながる。

また、その先で何が起きるかも分からないとなると、それは助けたつもりが不幸にしていることにはならないか?と。


とはいえ、これについては正直どうするべきか分からない。

というのも、「食用児全員を人間の世界へ」という約束は、いきなり履行されるのか、それとも農園に助けにいって行われるのかということがそもそも不明。

説得する暇さえなく、全員で移動する可能性すら考えられるため、なんとも言えないというのが現状。


ただし、女王が死んだことが広まれば、農園の崩壊は必至。

そうなると、農園職員たちがなりふり構わず、育ててきた商品を食べようとする可能性があるため、農園に救助を出す必要があるかも知れない。

その際に鬼の存在が知れるため、説得は比較的容易だろう。


3.ラートリー家の撃退


今のところ動きは少ないが、まだ敵対勢力としてラートリー家がある。

彼らは門番としての役割があるし、王族たちとの癒着を失って、何らかの利益を失っている。

となれば、もし平和になるとしてもエマたちに報復をしてくる可能性が十分ある。


現時点での介入がないことからかなり検討がしづらい。

とはいえ、王都軍の情報をリークしたのは、現状彼らが濃厚。

アジトの情報を知り得て、それを王家・五摂家に伝える理由があるのは現状彼らくらいだからだ。

そうなると、王都軍以外に彼らに動かせる駒が現状ほぼないというのが実情だろうか。


アンドリューたちのような部隊が現状見られないということは、鬼の世界への干渉が難しいことが予想される。

となると、彼らが襲ってくるのは人間世界である可能性が高そうだ。

現状、人間世界については一切の情報がないため、ここは考えようがないだろう。


4.ノーマンたちの身体の治療


薬害によって発作などが起こっている。

これはラムダから出荷された後、一度も発作を起こしていないアダムがヒントとなっていて、現在それをアジトで解明中。

ここに関しても、原因や治療法は検討のしようがない。


5.ソンジュの説得


ソンジュは未だ食人欲求を持っている。

エマが約束を結んだ、といったことについても反応を示しているため、人間が鬼の世界からいなくなることを良しとしないことは考えられそうだ。

……が、現状ソンジュの心境が分からないためなんとも言えない。

ムジカを大切に守ろうと尊重しているため、彼女の意志には従う可能性もあるし、自分の欲望のために動く可能性もあるし、説得される可能性だってある。

要するに展開次第でどうにでもなる部分なので、ここも考えてもしょうがないだろう。


以下に結論をまとめた。



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結論


女王が死んだ後、どうするべきか?と言う今後の展開について考えてみた。

「人間と鬼の両方を助ける」ためには、まだまだ乗り越える課題が多いというのが大前提。

その上で解決するためにどうするのかを考えてみたが、ほとんどが情報不足で考えられなかった。


まず、鬼の生活の確立と説得。農園がなくなり、人間もいなくなる。

そんな中でも、争わず、退化せず生きて欲しい。これがエマの望みだ。

ということは、鬼が暮らしていける基盤を作る必要があり、そのためには鬼を説得し邪血の流通を急ぐ必要がある。


これに関しては、「鬼は何者にもなれるが、何者でもない」という悩みが重要となるだろう。

邪血を飲むことで、飢えずに確たる自分を維持し続けられる。

そして、人を食べればそれは揺らいでしまう。だからやめるべきだ、という説得の糸口になる。


次に、食用児の説得。

農園で幸せに過ごしている子供たちは、急に人間の世界へ行くことになる。

それはあまりに説明不足で、エマが望むように「食用児が安心して暮らせる」かというと難しい。

しかし、これは考えるのが難しい。約束の履行状況などによって変化してくるからだ。

農園の救助などの際に、鬼の姿を見せることで解決しうるが、どうなるかは分からない。


ラートリー家もいつ動いてくるか分からない。

王都軍の動きはラートリー家によるリークである可能性が高い。

しかしアンドリューたちのような部隊が動いていないのであれば、まだ鬼の世界にいないというのが濃厚。

であれば、本格的な報復・妨害は人間の世界からかもしれない。


発作やソンジュの説得に関してはいよいよ情報不足。


……などなど、正直今後の展開次第なことが多く、現状では結論が出ないことがほとんどだった。

とはいえ、鬼を説得するにあたって、ムジカの仲間の発言は重要になりそうだ、というのはけっこう良い発見だったかなと。


おわりに


本日も配信予定。たぶん短め。









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