ピーター・ラートリーの目的と、女王死亡後の計画について考察





女王が死んで、鬼との争いは一段落。

鬼の世界を丸く収める方法も、ソンジュとムジカが引き受けることとなった。

こちらは配信や別の機会に考えるとして、今回は次の敵となるピーター・ラートリーの目的と、その行動について。


女王が「あやつの言っていたとおり、フルスコア3人が生きていた」と発言していたこと、

アジトの情報を掴みうる存在は、支援者を一掃したピーターくらいであることなどから、王兵を動かしていたのが彼である可能性がかなり高まった。

なので、次に対応すべき敵であるピーター・ラートリーが、何を目的として、どんな行動・計画をしているのか?ということについて考察していく。



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ヒントになりそうな情報


まずは、ピーターの目的について、彼の言動や王兵の動きなどから分かることをまとめていく。

重要そうな情報は以下の通り。


1.ラートリー家は”ごほうび”によって2種族の調停役をしている

2.ピーターはジェイムズを殺して当主となった

3.ノーマン脱走後、支援者を全て処分している

4.GP崩壊後、シェルターを探し脱走した食用児を殺処分しようとした

5.女王はラートリーから情報を得ていた



それぞれ簡単に見ていく。


1.ラートリー家は”ごほうび”によって2種族の調停役をしている


ラートリー家は1000年前、あのお方と約束を結んでいる。

世界を2つに分けてもらう代わりに、ラートリーの一族は「2種族間の調停役」をする、という契約。

王とラートリーが結んだ、「お互いにお互いを狩らない」という約束が破られないように2世界を監視することを強制された。


あのお方と約束を結ぶ際、「約束は破れない」「ごほうびは拒否できない」というルールがある。

破った際のペナルティなどは判明していないが、このことからラートリーは基本的に「約束を破る」者を処分することが目的である可能性が高い。


2.ピーターはジェイムズを殺して当主となった


ピーター・ラートリーは第36代目のラートリー家当主。

兄で先代当主であるジェイムズ・ラートリーを陥れ、殺して当主の座を手に入れた

(ただし、死体は確認できていない)。



兄を裏切った理由は「人間世界の安寧のため」

食用児を逃がし、拠点まで与えたことを「人間世界への裏切り」として、兄を追放。

特に「シェルターはともかく、GPはアウト。蜂起した食用児のための拠点である」と、「食用児が戦争をしかけることへ加担した」ことを重要視していた。

このことから、やはり「約束を破ろうとする(=鬼を狩ろうとする)」食用児の存在を許していない。



3.ノーマン脱走後、支援者を全て処分している


ノーマンはラムダに潜んでいた支援者に助けられ、脱獄をしている。

しかし、その後ピーターは支援者を粛清。

ノーマンが情報を受け継いだ最後の一人、スミーも彼の手にかかったようなので、拷問などによってノーマンたちのアジトや計画などの情報が彼の元に入っている可能性は十分ある。



4.GP崩壊後、シェルターを探し脱走した食用児を殺処分しようとした


そして、GPが崩壊した2046年3月の時点から、手下のアンドリューを使い脱獄した食用児とGPにいた食用児の捜索を開始。


2047年10月に、アンドリューたちがエマたちのいたシェルターを襲撃。

この時点で全ての支援者を殺し、シェルターの構造など様々な情報を得ていた。


このとき、エマは「約束を結び直す」「人間の世界に迷惑はかけない」とアンドリューに伝えた。

しかし彼の答えは、「たとえ世界が許しても、我々は今この秩序でなければならない」というもの。

”我々”や”この秩序”など曖昧な言葉が多くて解釈は難しいが、

ここで「約束の遵守」だけではなく、「私欲」が絡んできた可能性が出てきたかなと。

「世界が許しても」という言葉には、「約束が破られても安寧が維持されるようになっても」という解釈ができるからだ。

このあたりの動機について、後で検討していく。


5.女王はラートリーから情報を得ていた


儀祭の2日前の時点で、王兵たちがアジトを探していた。

女王が「あやつのいうとおり、フルスコア3人が生きていた」という発言から、ラートリーが女王に話を通していた可能性が高い。

フルスコアが生きていることを知っているのは支援者を処分したり、アンドリューを使って実際にエマたちを確認しているラートリーのみだからだ。

そして、そのときの情報をもとに女王たちは兵を動かした、あるいは現状もラートリーの指示を受けて兵が動いているという状態だろう。


以上をもとに、ラートリーの目的や動機、今後の行動について考えていく。




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ピーター・ラートリーの目的とは?レグラヴァリマ死亡後の計画を考察


それでは、ここまでのピーターの描写から、彼らの目的や今後の行動について考えていく。

約束を守るため、人間の世界を守るためという本来の役割を担っているというのがやはり基本。

そこを抑えているのは間違いないが、積極的に世界平和を守りたいのか、それとも保身に精一杯なのか、ということで行動は変化しうるのでそこを考えたい。

また、五摂家との癒着があるということなどから「私欲」が絡んでいる可能性がある。

これも今後の行動に関わってくるため、ピーターの心中を考えた上で、彼の行動について検討していく。


1.人間世界を守るために動いている


まずは正当に、人間の世界を鬼やあのお方のペナルティから守ることが真の目的であるという可能性。

「兄さんこそ人間世界を裏切っている」「人間世界の安寧のために!」

という彼のモノローグ(モノローグで嘘をつく人間はいないはずだ)から、人間世界を守ろうとする意志があるのは確かと言ってよさそうだ。



エマが「人間世界に迷惑はかけない」と言っていたが、

調停役として「約束が成立しなくなる(=農園での供給ができなくなる)」時点で役目を果たせていない……という解釈もできる。

もし、ごほうびを達成できなくなることで人間世界の安寧がおびやかされる(=世界が再び1つになるなど)ことが起きるなら、約束を結び直すということを即座に断ったアンドリューの判断にも矛盾しない。


なので、人間世界を守る意志があるということ自体はそこまで疑いようがない。

その上で、私欲で「約束を守る」以上の利益を得ようとしている可能性があるため、その点について考えていく。


2.鬼との癒着・農園運営による利益の保持


ノーマンいわく、「五摂家とラートリー家には強い癒着がある」

このことから、ラートリーは人肉の供給やラムダの運営などをした上で、五摂家から何らかのリターンを得ていたことが伺える。

なので、その利益を得るために秩序を守ろうとしている可能性は十分あるだろう。



……しかし、ここで一つ気になることがある。

それは、王都での襲撃にはラートリー家の監視も介入も一切なかったことと、ラートリーによる直接アジトへの襲撃がなかったことである。

女王にはフルスコアの生存を伝え、アジトの位置を彼女や王兵たちに伝えている。

その情報源は基本的にはスミーたち支援者を拷問するなどの方法で手に入れたものと推測される。

が、それらを先に知っていながら、ラートリー家は介入しなかった。

アジトの位置を知っていれば偵察などを出し、襲撃のタイミングを推し量り、今回の王都襲撃にも対応するのが自然なはずなのに。



「約束を守る、お互いを狩らないように見張る」ことがラートリー家本来の責務。

であれば、アジトの位置をいち早く探し出し、王都襲撃の気配があればそれを未然に防ぐべき。

しかし彼らは、王都へ向かったノーマンたちではなく、アジトの捜索という方向でしか動いていない。これは不自然ではないだろうか?


更に言えば、癒着している五摂家などが死にうるのだから、介入はするべき。

そこを見るに、ラートリーにとって五摂家との癒着はあまり大きなものではなかったのだと推測できる。


というわけで、この違和感を解決するパターンを考えてみた。


3.王家・五摂家を滅ぼし、鬼の世界を刷新、実質的に支配する


ある程度情報を掴んでいるはずなのに、アジトや王都襲撃に手を出さなかった。

癒着している五摂家・王族が死ぬが、介入をしなかった。

……これに説明をつけるとなると、「王族・五摂家を殺したかった」というものが考えられる。


すなわち、王族や五摂家を殺して人間側、ラートリー家が有利になるように立ち回れるようにする……という目論見があったのではないか、というもの。

権力や武力、知力から見て力をつけすぎた五摂家たちとやり取りをするのは、ラートリーにとってマイナスだった可能性は十分ある。

であれば、むしろ彼らが死んで鬼の各が下がってくれたほうがやりやすい、リスクが減るといった判断があってもおかしくない。


そのため、ノーマンたちに五摂家たちを殺させる→その後、彼らも処分し調停役としての役割を果たす→弱った鬼の世界を支配する……といった動きが考えられるのではないかと考えている。

これならば、情報をある程度掴んでいながら、不自然なほどこれまで動きがなかったことに説明がつく。

現状、大きく否定する要素もない(調停役として不十分、という指摘は考えられるが、シェルターやGPを作ってセーフなら、ピーターも問題ないだろう)ため、けっこうありそうな説だと考えている。



以下に結論をまとめた。


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結論


ピーターの目的と、今後の行動について考えてみた。

大前提、「人間の世界の安寧を守る」というのはモノローグで嘘をつくことは考えづらいため、有力。

その上で、アジトやエマたちの情報などを掴んでいながら、王都で動きがなかったことに違和感がある。


安寧を守るのならば反逆は防ぐべきだし、五摂家との癒着があるということは彼らも守るべき。

アジトを観察した上で、ノーマンたちの動きを把握。貴族を守る動きをする……というのが本来のラートリー家がすべき行動だろう。


しかし、王都襲撃の際、ついにレグラヴァリマが死ぬまで動きはなかった。

これはつまり、あえて手出しをしなかったのではないか、と。

王族や五摂家という力の強い鬼が死ねば、鬼側の格が下がる。そうなれば、ラートリー側は鬼側に有利な条件で利益を得られる可能性が出てくる。

だから、王族や五摂家を殺したかったのではないか……と考えている。


そうであれば、今後の行動は反逆の名目でノーマンや脱走児たちを殺すこと。

そうなればラートリー家は客観的に鬼の危機を救った救世主。

王族は死に、より鬼世界へ干渉しやすくなりラートリー家は二世界を支配しうるだろう。



おわりに


本日も22時より配信予定。

159話について考えたことを話す(ピーターのことや、戦後処理、ソンジュのツテなど)ので、ぜひ見て欲しい。










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