イザベラは何故生きてグランマになっているのか?目的を考察

週刊少年ジャンプ 2020年4・5合併号
約束のネバーランド 第162話 玉座盗りゲーム より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



162話にて、ついにイザベラの生死が判明。

GFへ向かったピーターを迎えたのは、グランマとなったイザベラだった。


エマたちが脱走した際、イザベラは自らに全て責任があると宣言したし、事実彼女の管理の甘さが招いた事態。

それに、イザベラも子供を犠牲に生き延びることを悔いていた。

本来であれば、生きることを許されないレベルの失態だし、本人としても死を覚悟していたはず。

にも関わらず、むしろ出世して農園の飼育監を率いるグランマにまで昇格していた。


一体何故、イザベラは生きているのか?

GF農園で何が起きたのか、グランマになるためにどう動いたのか?


イザベラの目的、心境などの視点から彼女の生存について考えていく。



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ヒントになりそうな情報


まずは、今分かっている情報からイザベラの生存・出世に関するヒントを探っていく。

重要そうなのは以下の要素。


1.イザベラは飼育監としてトップの実績・実力を持つ

2.グランマとは

3.イザベラはエマたち最上物を脱走させてしまった

4.イザベラは自らの行いを悔いていた

5.しかし、イザベラはピーターや鬼公認の上、グランマの地位についていた



それぞれ簡単に説明していく。


1.イザベラは飼育監としてトップの実績・実力を持つ




約束のネバーランド 1巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



ご存知のとおり、イザベラは飼育監として非常に優秀。

最年少で飼育監となり、6話の時点で上物以上の育成数はトップ。

他プラントでは収穫できなかった最上物を、3人も仕上げている。

少なくともGFの中では間違いなく最も優れた教育者である。


更に、食用児を育てる以外にも謀略にも長ける。

自分を失墜させようとするクローネを処分したり、失敗には終わったがエマたちの脱獄の際は彼らの先を行った妨害を行っていた。


2.グランマとは




約束のネバーランド 3巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



グランマは、農園において飼育監を束ねる地位。

飼育監たちから定時連絡を受け、出荷の指示などを伝えるのが主な役割。

ママたちの追想曲より、飼育監たちの教育も担っている。


イザベラの前任の飼育監は、イザベラを育てた女性。

そのため、農園に対する貢献度によって任命されているものと予測できる。


3.イザベラはエマたち最上物を脱走させてしまった




約束のネバーランド 5巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



本来であればいずれグランマになっていたであろうイザベラ。

しかし彼女はエマたちの脱走を許してしまった。


鬼の最上位である、あのお方への御膳となる最上物。

しかも、イザベラ以外GFから最上物を出荷できない状態での脱走ということで、GFとしてはこれ以上ない痛手を負わせたことになる。

つまり、普通に行けば処分は免れないし、ましてやグランマになるなど本来はありえないことと言っていいだろう。


4.イザベラは自らの行いを悔いていた




約束のネバーランド 5巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



更に言うのであれば、イザベラはエマたちを逃してしまった際、自らの行いを悔いていた。

ただ、普通に愛せればよかった、と。

更にここから生き延びることも一度諦めている。



約束のネバーランド 5巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



少なくともモノローグで嘘をつくことは考えづらいので、そう思っていたのは事実。

つまり、グランマという子どもたちを死に追いやる職務につくかというと、ちょっと疑問が残る。


もちろん、この時点では死を覚悟しているからこそエマたちに寄った感情を抱いている、とも考えられる。

状況が変わって、生き延びられるならまた飼育監として活動をする、と判断したか、あるいは別の理由があるのか……。

少なくとも、当時のイザベラの感情からは、グランマとなることは非常に考えづらかった。何らかの変化があったものと考えられる。


5.しかし、イザベラはピーターや鬼公認の上、グランマの地位についていた




週刊少年ジャンプ 2020年4・5合併号
約束のネバーランド 第162話 玉座盗りゲーム より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして現在。大きすぎる失態を犯し、自らの行いを悔いていたはずのイザベラは、グランマとなっていた。

鬼が付き従い、ピーターも彼女をグランマとして認めている。

つまり当然だが、正当に勝ち取った地位であると言っていいだろう。

表情や立ち振る舞いなどからも、迷いなくグランマとして活動していると考えられる。


というのが今分かっている情報だ。

これらをもとに、イザベラが何故処分されず生きているのか?何故グランマとなっているのか?

本人の心境や目的
などについて掘り下げていく。



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イザベラは自ら望んで生き延びたのか?それとも、”生かされた”のか?


それでは、イザベラが何故生きているのか?どのようにしてグランマになったのか?ということについて考えていく。

エマたちが脱走して以降のGF農園、およびイザベラの状況に関しては、ほとんどが明かされていないため推測が必要になる。


いきなり色んなパターンを考えるのは難しいため、

まずは「自ら望んで生き延びた」のか、「生かされた」のか、という2パターンを考えてみる。

どちらが妥当か、ということを見ていく。


1.自ら望んで生き延びた


まずは、自ら望んで生き延びたパターン。

イザベラはエマを逃した時点でも生きることを諦めておらず、なんとかして生き延びる道を探した、ということになる。

ただし、このパターンはかなり考えづらい。


いくらイザベラが策略に長けているとはいえ、単純に損失が大きすぎるし、グランマには自らの口で、「全て自分の責任です」と宣言している。

その口で前グランマを引きずり下ろすようなことは難しいだろう。

更に、モノローグで「もう、いいか……」と生を諦めた思考をしているため、自発的に生き延びようとした可能性は極めて低い。


2.利用価値を見いだされ、”生かされた”


では何故イザベラが生きているのか?

農園側から利用価値を見いだされて生かされた、というパターンならば納得がいく。

なぜなら単純に、イザベラ以上に農園に優れた人材がいないからだ。


どういうことか?

エマたちが脱走した時点で、GF農園は最上物が第3プラントにしかいない不作。

そんな中、3人もの最上物を作り上げたというのは圧倒的で、上物育成数もトップというのは、GFとしては絶対に手放すことができない存在ということだ。

イザベラ以外最上物を作ることができていない、しかも食用児が逃げて減った状態で彼女を殺すということはつまり、GFの格が圧倒的に下がるということ。

高級農園の運営としても、あのお方への捧げものを用意する施設としても、彼女を殺すことほど愚かな選択はないだろう。


その上で、彼女は失態を犯した。これは事実で、そのまま彼女を飼育監として起用することはあり得ない。

彼女は利益のために食用児を泳がせ、結果逃亡を許してしまった。

……が、それは彼女を飼育監として食用児と接触させなければ良いだけのこと。

飼育監を最上物が作り上げられるように教育する、そして実際に食用児とは接触しない「グランマ」という立場になることは、むしろ自然とまで言っていいかもしれない。

それほど、農園運営という視点から見ると合理的だ。


……ただし、唯一の疑問点がある。イザベラ本人の目的、及び心境だ。

一度イザベラは生き延びることを諦めた。子どもたちへの行いも悔いている。

これ自体はモノローグで彼女が考えていることなので疑いようがない。


そんな彼女が、グランマとしてまた食用児を出荷することを命じられて、素直に従うだろうか?

もちろん、生き延びられる道ができたから飛びついただけ、とも言える。

しかし、これに対する反論――イザベラの本当の狙いとして考えられる説が1つあるので、それを提示する。


イザベラは本当にグランマとして農園に従っているのか?――心境や目的


イザベラは農園によって生かされ、グランマという地位を与えられた。

これ自体は、農園運営という視点から見ればむしろ自然だということはわかった。

しかし、一度後悔した彼女がそれに従うのか?何を思って生きているのか?ということには疑問が残る。


ここで、生かされた上で「エマたちのためにグランマという地位についた」という説が考えられる。

つまり、農園によってイザベラは生かされた。しかし感情的には、もう農園に従うつもりはない……。

そんなとき彼女はただ死ぬ道を選ぶだろうか?

そうではなく、グランマという地位を利用しようとするのではないかという説だ。


具体的に、グランマになることによって何ができるか?

a.飼育監の教育レベルが上がる


まず、飼育監の教育レベルが上昇する。これによって食用児のテスト点数が上がるだろう。

するとどうなるか? 出荷が遅くなるのだ。

グランマとなったことで全プラントに手が届くため、散らばった第3プラントの子供たちの出荷を遅くすることができる。


b.エマたちがやってきたとき、手引きすることができる


aともつながるが、最終的にエマたちがやってきたときに内側から手助けすることができる。

エマたちが来るかどうか分からない、という反論があるかもしれないが、イザベラは察することができるだろう。


何故ならイザベラはフィルが「事情を知った上で残っている」ことをはっきりと悟っている。

エマの性質を熟知しているため、彼女がそもそもフィルたち家族を見捨てないことが分かっている。

その上で、エマが「フィルに事情を知らせて置いていった」ということは、「いずれ助けに行く」という意味であることを悟るだろう。


であれば、いずれくるエマたちのためにグランマという地位に立つことによって、

食用児の出荷を遅らせたり、内部から手引きするための土壌を作るという判断をする可能性があると考えている。


以下に結論をまとめた。



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結論


イザベラが何故生きていて、グランマになっているのか?ということを考えた。

本来であれば絶対に処分されるほどの失態を犯し、しかも改心したようなモノローグもあった。

そんな彼女が、グランマという地位にまで登りつめているのは一体何故なのか、何を思っているのか……。そんな謎について考察した。


まず、自分で望んで生き延び、グランマという地位についたのか、それとも生かされたのか、ということから考えた。

基本、自分から望むとは考えづらいし、失態した身の上で命乞いすることは困難だろう

となれば、利用価値があるから生かされたと見るほうが有力。


そして実際、GF農園から見るとイザベラは処分するはずがない、というレベルの人材。

当時のGFでは唯一最上物を作れる飼育監で、上物の数も随一。その上GFは脱走によって食用児を15人も失っている。

そんな状態で有能な飼育者を手放すなどありえない。高級農園としての生産性も、あのお方への御膳も作れなくなってしまう。


その上で、脱獄を許してしまったのもまた事実。

だが、直接食用児と接触する立場でなければ何の問題もない。

むしろ彼女をグランマに据え、飼育監全体のレベルを上げるというのは、GFの状況から見るとかなり合理的だろう。


――だが、自分の行動を悔いていたイザベラが、素直に従うのか?

もちろん生き延びる道を見つけたから従うだけ、という見方もできる。

しかし、「エマたち、食用児たちのために、グランマという地位についた」というのも有力だと考えている。


どういうことか?

イザベラはエマたちがまたGFに来て、残した食用児たちを助けるということを察している可能性が高い。

エマが全員を助けようとしたことを知っているし、フィルに事情を話していることも分かっている。

であれば、いずれ助けに来る可能性が高いと見ているだろう。


であれば、ここでイザベラが死ぬよりも、彼女がグランマになった方が助けになると判断するはずだ。

飼育監の教育レベルが上がれば、テストの点数も上がる。そうなれば出荷が遅くなる。

――つまり、エマたちが助けにくるまでのタイムリミットが長くなることを意味する。


そして、グランマという地位になれば全てのプラントを統括できる。

そうなれば、内部からエマたちを手引きすることさえできるだろう。


なので、GFの状況から見ると、イザベラは生かされた可能性が非常に高い。

その上で、当時の彼女のモノローグも合わせて考えると、エマたちのためにグランマという地位についたのではないかと考えている。



おわりに


22時より配信予定。










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