GF農園を占拠、ピーター・ラートリーを撃退した後、エマたちは何をするべきか?解決すべき問題について考察





168話では、ピーター・ラートリーと食用児たちの戦いが描かれた。

ピーターがエマたちを出し抜き、セキュリティをいじくっていたヴィンセントたちを制圧。

しかし、駆けつけたオリバーがピーターに銃口を向けたところで終了。


……正直なところ、現時点で見えている情報だけではピーターは詰んでいる。

周囲の部下は倒れ、完全に銃口を向けられている。彼一人で抵抗できるとは言い難い。

もちろん農園側の戦力としてイザベラや飼育監が残っているが、彼女たちにできることは少ない。

育てている食用児を人質にはできるが、むしろピーターたちが倒れればチップによって殺されることもなくなるため、むしろ仲間に引き入れやすいこともある。

それに、エマたちの結んだ約束を覆す手段もない。

「何故絶望しない!?」などと言っていたが、客観的に見るならむしろ、ピーターの方が相当厳しい状態だろう。


というわけで、今見えている情報ではピーター側の敗色が濃い。そう僕は判断している。

彼らの奥の手を考えようにも、あらゆる情報が不足していて、考察が不可能だった。


じゃあ、もし仮にピーターを倒し、GF農園の占拠に成功すれば、もうエマたちはゴールなのか?

そんなことはなさそうなので、GFやラートリー打倒後のエマたちの行動について考えてみた。


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ヒントになりそうな情報


まずは、今分かっている情報からヒントになりそうな情報をまとめていく。

重要そうな要素は以下の通り。


1.エマたちの目的は、食用児と鬼の両方を救うこと

2.もう1つの約束によって、「全食用児を人間の世界へ連れて行く」+「2世界の行き来を不可能にする」

3.ラートリーがいなくなれば、農園は立ち行かない

4.鬼の世界では五摂家家臣団と四大農園が権力を握った

5.鬼の退化を避けるには、邪血を流通させる必要がある

6.ソンジュとムジカは捕まり、処刑寸前。知られていない邪血は大僧正とアウラ・マウラのみ

7.ラムダの食用児には発作、薬害が発生している



それぞれ簡単に見ていく。


1.エマたちの目的は、食用児と鬼の両方を救うこと


エマたちが求める目的は、「人間と鬼が両方安心して暮らせるようにする」こと。

食用児は鬼に食べられることがないように。

そして鬼は、人間を食べなくとも知性を失わずに生きていけるように。

そんな状態をエマは望み、仲間たちは彼女に賛同した。だから、彼女たちはそれを目指して戦っている。


2.もう1つの約束によって、「全食用児を人間の世界へ連れて行く」+「2世界の行き来を不可能にする」


では、それをどうやって実現しようとしているのか?

それは、エマがあのお方と結んだ「もう1つの約束」が中心となる。

内容としては、「全食用児を人間の世界へ行く。それを最後に、二世界間の行き来を完全に不可能にする」。

こうすることで、鬼の世界にいるすべての食用児は人間の世界へと逃亡。

更に、人間を求める鬼が人間の世界へと襲ってくることもない、ということになる。


3.ラートリーがいなくなれば、農園は立ち行かない


そして、今回の仮定ではラートリーは少なくとも制圧され、権力を持たない、行使できない状態となっている。

が、それだけで事が済むのかというと難しい。

ラートリーの勢力はどれほどか不明だが、人間の世界から彼の後任が現れる可能性が捨てきれない。

各農園には人間の世界への入り口があるため、干渉が可能となる。


4.鬼の世界では五摂家家臣団と四大農園が権力を握った


その約束が結ばれた一方で、鬼の世界で権力を握っていた女王が死んだ。

彼女の死をラートリーは利用し、五摂家家臣団と四大農園に実権を握らせた。


ラートリーが死ねば彼らが黙るかというと、そうはならないだろう。

人間世界へ協力を要請するか、自分たちで食用児を支配、生産していくことを考える可能性が十分にある。


5.鬼の退化を避けるには、邪血を流通させる必要がある


もし約束を履行できる段階になったとしても、そのまま履行してしまってはエマたちの目的は果たされない。

食用児がいなくなってしまっては、鬼は人間を食べる術がなくなり退化していくしかないからだ。



そこで必要となるのが邪血。

ムジカたちの持つ、「人間を食べなくても人間の姿を維持でき、飲むだけで効果が伝染する」血を広めることで、

エマたちは鬼の退化の解決を図ろうとしている。


6.ソンジュとムジカは捕まり、処刑寸前。知られていない邪血は大僧正とアウラ・マウラのみ


しかし現状、ソンジュとムジカは国家転覆罪によって捕まり、ラートリーの指示で処刑が決まっている。

邪血によって助けられた王都の鬼は密かに殺されているため、生存している邪血はごくわずか。

ソンジュとムジカの血によって蘇生した大僧正、そして警備兵によって見逃された子供の鬼、アウラとマウラのみである。

彼らはまだ邪血を持っていること知られていないし、捕まっていない。

が、それを広める手段も現状観測されていないという状態だ。


7.ラムダの食用児には発作、薬害が発生している


また、ノーマンを含め、ラムダ農園にて育てられてきた食用児の身体は完全ではない。

度重なる実験によって発作が進んでいて、このままでは普通に生きることもままならない。

アジトにいた食用児はほとんどがラムダ出身で、体調の改善・治療が必要となるだろう。


以上が現状明らかな情報、そして今回の仮定だ。

このあたりをふまえて、今後エマたちが解決しなければいけない問題について考えていく。




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GF農園を占拠した後、解決すべき問題について考察


ここまでをふまえて解決すべき問題を考えていくが、既にたくさん出てきていることが察せるかと思う。

一つ一つ、どんな問題があるか、解決する手立てはあるのか……ということをはっきりさせていく。


1.イザベラ他飼育監の説得


まずは、ラートリーに従っていた飼育監たちを説得する必要がある。

が、ここに関してはラートリーが死亡、力を失ったと仮定するならば大きな問題ではない。

約束によって元食用児である飼育監たちは人間世界へと移動することが可能なので、説得の余地がある。

ラートリーに従っていた理由である「心臓のチップ」も彼らが拘束されるのであれば効力を失うため、反抗する理由もほとんどなくなる。


2.鬼の世界の統治体制の是正・邪血の流通


次に大きな問題は、鬼の世界の状態が望まぬ方向へ進んでいること。

農園による支配が進んでいる上、邪血の排斥がほとんど済んでしまっている。

ソンジュ、ムジカの処刑を止める術はほとんどないのがまず問題で、ラートリーを殺したとしても処刑を止められないということが考えられる。


そうなると、大僧正やアウラ・マウラがどうにかして邪血についての真実を伝え、広める必要がある。

その上で、大僧正のような民から信頼されるトップを据える必要もあるわけだが、望みが薄い上に、エマたちができることがほとんどない。

彼女たちが干渉するにしろ、3つの大きな問題がある。


a.橋が落ちた中、どう鬼の世界へ干渉するのか?

まず、GF農園は今外への経路が絶たれている。

潜入する際に唯一の陸路である本部からの橋を落とした。そのため、直接外へ出向くことはほとんどできない。

ラートリーの持つ連絡手段などを奪い、連絡するというのが第一候補だろうか。


b.鬼への説得

そして、仮に連絡手段があったとしても、説得することが難しい。

先にも書いたが、五摂家家臣団および四大農園による統治が進んでいるため、それを覆すというのが難しい。

もちろん、農園はラートリーがいないことによって立ち行かなくなるが、食用児がいる状態ならば育て、食べられる状態にすることは可能だろう。

約束を履行しようにも、邪血を流通させる前にそれをすることは、エマたちにはできない。後手に回っているため強硬手段が難しいのだ。


彼らに対抗するには、「民に邪血の真実を伝え、流通させる」+「大僧正のような信頼できるトップを民に示す」ことが必要になる。

が、ここでもう1つの問題が発生する。


c.エマたちは大僧正やアウラ・マウラのことを知らない

最後に、エマたちはソンジュが大僧正を頼ったことを知らない。

もっというと、「ソンジュがいかにして鬼の世界を是正しようと考えたか」には一切感知していない。

なので、トップに据えることができる鬼の存在を知らない。


また、アウラとマウラの生存を知らないため、ソンジュ・ムジカが死んだ場合、エマたちから見ると邪血が絶えた、ということになる。

つまり、そこで詰んでしまう可能性があるのだ。


とはいえ、これに関してはソンジュ・ムジカが処刑される前に干渉できればなんとかなりうる。

まず彼らを助け、鬼の世界の状態や大僧正、アウラとマウラの存在を知る……というルートがあるからだ。

ただ、そのためにはやはり、GFの外へ干渉する必要がある。ので、外部への干渉手段を確立する必要があるだろう。


3.農園で暮らしていた食用児たちへの説明


では、鬼の世界の統治を健全にし、邪血が広まれば約束を履行できるのか?

これは個人的に、すぐにできるものではないと考えている。

それは、農園で育てられている食用児たちに、きちんと説明する必要があると考えているからだ。


というのも、高級農園で育てられていた食用児たちは外の脅威を知らず、幸せに育ってきた。

そんな彼らが、急に別の世界へ転移させられるという現象に耐えられるはずもない。

それだけならまだしも、人間世界での生活は一切保証されていない。危険だろう。

少なくとも、きちんと経緯とこれからの展望について説明する必要があるだろう。


4.あのお方への”ごほうび”の支払い


そして、これはエマのみだが、ごほうびを支払う必要がある。

対価は不明だが、彼女自身は了承済み。

彼女の家族にとって容認できるものじゃない場合、しっかり説明する必要があるだろう。


5.ノーマンたちの治療


更には、ノーマンたちラムダ出身の食用児。

彼らの体質も改善し、ちゃんと生きていける状態にする必要がある。

とはいえ、これはアダムによって改善の兆しが見えているようだし、最悪人間の世界で探るでも問題はなさそうだ。


6.人間世界での生活の確立


最後に、人間世界での生活。

これに関しては一切何が起こるか不明で、保証はまったくない。

最も有力なのはラートリー家を説得し保護させることだが、現状の敵対関係を見る限り不可能。

人間世界がどうなっているのか不明瞭なため、解決策も現状考えようがないという状態だ。



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結論


ピーター・ラートリーがかなり苦しい状態で、このまま決着してもおかしくないので、その後の解決すべき問題について考えた。

結論としては、


1.イザベラ他飼育監の説得

2.鬼の世界の統治体制の是正・邪血の流通

3.農園で暮らしていた食用児たちへの説明

4.あのお方への”ごほうび”の支払い

5.ノーマンたちの治療

6.人間世界での生活の確立



少なく見積もってもこんなに問題が残っている。



イザベラたちは約束を餌に交渉が可能だし、ごほうびは払うだけ。ラムダの治療も兆しは見えている。

このあたりは簡単だが、鬼の世界の政治を正すにはまずソンジュ・ムジカの救出が必須。でも橋を落としたので干渉もできない……という厳しい状態。

農園育ちの食用児たちに人間世界へ行くということの意味をしっかり説明する必要もあるし、何があるのかわからない人間世界で生活基盤を整える必要があるなど、問題は山積みと言っていいだろう。



おわりに










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