イザベラは何故ピーターを裏切り、エマたちの味方になったのか考察。どうやって飼育監を説得した?

週刊少年ジャンプ 2020年14号
約束のネバーランド 第169話 満点より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



169話で、イザベラがエマたち側に寝返った。

以前の考察では「そもそも生き残ったその日から、エマたちのためにグランマになった」という説を考えたが、

結局その後の考察で、「いやいや、ピーターの提示するメリットの方が大きい。味方説も無いとは言わないが、あまりに滅私」と否定した。

……が、どうやら本当に味方だったらしい。


めちゃくちゃ熱い展開だが、やっぱり疑問は残る。

イザベラは、結局いつからピーターを裏切っていたのか?そして、何故エマたちの味方をすることを決めたのか?

そして、イザベラとともに反逆した飼育監たち。

彼女たちはイザベラに従っていた。

心臓のチップという弱みがありながら、何故ピーターに反逆したのか?

などなど、イザベラのピーター裏切りについて今回は考察していく。




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ヒントになりそうな情報


まずは、イザベラやピーターたちについて、今分かっている情報から、ヒントになりそうなものをまとめていく。

重要そうなのは、以下の要素。


1.イザベラはエマたちの飼育監だったが、逃亡を許してしまう

2.イザベラはピーターに実績を認められ、グランマとして活動していた

3.ピーターに自由を保証されていたが、彼を裏切ってエマたちに付いた

4.エマたちもイザベラの行動に驚いている

5.他の飼育監たちも、ピーターに銃を向けている



それぞれ簡単に見ていく。


1.イザベラはエマたちの飼育監だったが、逃亡を許してしまう




約束のネバーランド 1巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



イザベラはエマたちを育てた飼育監、ママだった。

エマたちの脱獄に気付きながらも、フルスコアを満期出荷するために容認していた。


しかし、結果としては、彼女はエマたちの脱獄を止めることができなかった。



約束のネバーランド 5巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



逃した際には自らの行いを悔いていた。その上、最上物を逃がすという大失態。



約束のネバーランド 5巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



生きている可能性は限りなく低い。

もし生かされたとしても、自らの行いを後悔していた。そのため、従わず殺されている可能性が高かった。

しかし……


2.イザベラはピーターに実績を認められ、グランマとして活動していた




週刊少年ジャンプ 2020年8号
約束のネバーランド 第165話 You Can Fly! より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



イザベラは現在も生きていた。

それも、飼育監よりも上の立場、グランマとして。

グランマは飼育監の教育や、定時連絡を受けて出荷の指示などを伝えるのが主な役割だ。

クローネを殺したように、飼育監の生殺与奪権を持っているとも考えられる。



約束のネバーランド 3巻より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



これは、農園を牛耳るピーター・ラートリーによる采配。



週刊少年ジャンプ 2020年8号
約束のネバーランド 第165話 You Can Fly! より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



彼はイザベラの農園への貢献を認めた。

農園のために彼女の能力を使うことを条件に、世界の真実を伝え、いずれ解放することを約束した。


3.ピーターに自由を保証されていたが、彼を裏切ってエマたちに付いた


そして。ピーターがアジトにいた食用児を攫い、GFへとやってきた際。

女王が死んだことを受け、ピーターは高級農園の廃止をイザベラに伝える。



週刊少年ジャンプ 2020年9号
約束のネバーランド 第165話 You Can Fly! より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか


「GFほか、高級農園は廃止なさると?」

「そういうことです」「その暁には、グランマ・イザベラ。あなたは晴れて自由です」


といった会話をしている。


つまり、イザベラはこの騒動が終われば、人間の世界へと解放される予定だった。

彼女にとっては、彼に従っていれば何も問題がない、はずだった。

しかし、彼女はピーターに銃を向けた。エマたちの味方をしたのだ。



週刊少年ジャンプ 2020年14号
約束のネバーランド 第169話 満点 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



4.エマたちもイザベラの行動に驚いている




週刊少年ジャンプ 2020年14号
約束のネバーランド 第169話 満点 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして、その行動にピーターが驚いたのはもちろん、エマたちも驚愕している。

すなわち、エマたちの計画では、まだイザベラに干渉できていないということになる。


エマたちからすれば、「全食用児で人間の世界へ渡る」という約束は、イザベラたちを説得するカードになる。

それを伝えて、飼育監たちを味方につける……ということは十分可能だっただろう。

しかし、エマたちがイザベラの裏切りに驚いているということは、まだ彼女を説得できる段階ではない、と思っていたはずなのだ。


つまり、エマたちが驚いているという事実は、イザベラが裏切ることを想定できていなかったということ。

なので、今回の裏切りはエマたちによる交渉の結果ではなく、

「イザベラ自身の意志」によって、「もう1つの約束を知る前に」実行されたものだと考えられる。


5.他の飼育監たちも、ピーターに銃を向けている




週刊少年ジャンプ 2020年14号
約束のネバーランド 第169話 満点 より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



そして、反乱したのはイザベラだけではない。

彼女の部下である、飼育監たちもピーターに銃を向けている。

イザベラだけがピーターに銃を向けているのかもしれない、と思う人もいるだろう。

しかし、そうだとするとイザベラの横にいる飼育監は彼女を止めるはず。

そうしないということは、飼育監たちもイザベラと同じく、ピーターを裏切ったということだろう。


さて、このあたりが現在分かるヒントだ。

「裏切った」という事実はあるが、「いつから」「何故」「どうやって」などの疑問は尽きない。

エマたちの約束を知らないのだとすると、言ってしまえばメリットはない。それなのに何故?

特に、イザベラの動機は、改心した描写があるからそれが要因かもしれない。

だが、飼育監はどうだろう?心臓のチップという弱みがあるにも関わらず、ラートリーを裏切るか?

……という疑問がはっきりしたので、そのあたりについて一つずつ考えていく。



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イザベラはいつから、何故ピーターを裏切っていたのか?


まずは、今回の反逆の首謀者であるイザベラについて。

いつから、どのようにして裏切っていたのか?

裏切りのタイミング→その時点でのイザベラが知っていること、状況から理由を考える、

という順番で考えていく。


1.ピーターが人質から”約束”を聞き出したときに裏切りを決意した


まず、”エマたちの約束”を知って、それなら裏切るか、ってなったのでは?という説。

つまり、「全食用児が人間の世界へ行く」という約束を知り、それならピーターの言いなりになって解放されるよりいい、と思ったというパターン。

これは、現状考えづらい。


理由はいくつかある。

まずは、ピーターが約束を聞き出したとき、イザベラはそこにはいなかった。

だから、イザベラがエマたちの約束を知るには、彼から聞き出すしか無い(エマたちが驚いているから、彼女たちの勢力から聞いたのもありえない)。

だが、ピーターはイザベラにエマたちの約束を話すだろうか?

これは、話す理由がない。当然だ。飼育監が助かる道があるかもしれないということがバレれば、ピーターは裏切られるリスクを負う。

ピーターは「人間の世界での自由」を餌に彼女を操っているのだから、別のルートでそれが手に入る可能性を、彼女に語ることはないだろう。


そして、即興で裏切ったのだとすると、もう1つ説明がつかないことがある。

他の飼育監が従っていることだ。

何の準備もなく、「ラートリーを裏切ります」と言っても、他の飼育監たちは従わないだろう。

心臓のチップという弱みがあるし、ずっと服従してきた存在に反旗を翻すというのは従いづらい。

意識が統一されているようなので、少なくとも当日すぐに裏切るぞ、となったわけではないだろう。


2.最初から


では、いつからか。最初からだろう。

イザベラ自身は少なくとも、そうする理由がある。

彼女は食用児が逃亡した直後、自らの行いを悔いた。報いる機会があるならば、そうするだろう。

では、報いる機会があるだろうか?あるとして、イザベラはそれを知ることはできるだろうか?


あるし、できるのだ。

何故なら、エマたちは確実にGF農園へと戻ってくる。そして、イザベラはそれを確信できる下地があるのだ。

どういうことか?

イザベラは、エマの人格をよく知っていて、脱獄時もハウスの全員を救おうとしていた。

全員を助けようとすることを知っていたから、そうしなかったときにイザベラは驚いたのだ。

結果として、フィルたち5歳児以下を残すことになったわけだが……ここが肝になる。

あのエマが、フィルたち家族を置いていった。それはつまり、「いずれ助けに来る」ということにほかならない。

イザベラには、そう判断できるだけの付き合いがあったのだ。


であれば、彼女はエマたちを助けるため、グランマになるという選択をすることができる。

いずれくる彼女たちを、GF内部から手引きしたり、かつての家族の出荷を遅らせたり、グランマになれば彼女たちを助ける大きな力となる。

なので、グランマになるという選択肢を与えられたときから、エマたちのためにその地位を得た、というふうに考えられる。

そうであれば、飼育監たちの説得なども可能となるだろう。



イザベラはどうやって他の飼育監を説得したのか?


……イザベラが当初からエマたちの味方として動いていたとして。

約束のことを知らないのだから、他の飼育監を従わせるほどのメリットがない。

彼女たちから見れば、ラートリーは命を握った従うべき相手。

裏切ることはできないだろうし、イザベラについていく理由もない。

そんな彼女たちを、イザベラはいかにして説得したのか?


ここについて考えていく。

1.素直に説得


支配されたままでいいのか、というストレートな説得。

心臓のチップという弱みがある以上、その程度では飼育監の支配は揺らがないだろう。


2.約束のことを知り、それを伝えた


約束というメリットがあれば説得は可能。

しかし、これは先程否定したように、イザベラが知るタイミングや理由がないので考えづらい。


3.グランマという立場を利用し、脅迫した


次に、グランマという立場を使った脅迫。

クローネを処分したときのように、強権で生殺与奪を握り、従わなければ殺すと脅したパターン。

とはいえ、これは鬼にチクられることが考えられるし、あそこまで協力的になるかというと微妙なところ。


4.グランマという立場を使い、説得


逆に、グランマという地位を使って上手く説得したパターン。

飼育監の失態を隠して庇ったりすることで信頼を得るなどが考えられる。

これだけでは理由としては弱いが、イザベラに従う、ついていく下地づくりとしてはかなり重要だろう。


5.ピーターへ従っていても、死ぬだけだということを証明する


最後。説得したとしても、イザベラに従うかというと微妙。

イザベラの言うことは正しいかもしれないが、心臓のチップによって死ぬしか無い。

だったら、従って生きていく。そんな飼育監も出るだろう。


そこで、イザベラはピーターへ反旗を翻す理由を示す必要がある。

これまでにも、何かしら証拠(世界の真実など)を提示した可能性はあるが、それを信用するかというと微妙。

だが、今回の襲撃でイザベラは飼育監に「このままだと死んでしまう」ということを証明した可能性がある。


……それが、このやりとりだ。



週刊少年ジャンプ 2020年9号
約束のネバーランド 第165話 You Can Fly! より引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか



「GFほか、高級農園は廃止なさると?」「そのとおりです」。

これを、脱獄時のクローネの会話のように、飼育監に聞かせていたとしたら。

農園がなくなれば、自分たちはどうなる?結局、死ぬのではないか?

そう、判断するだろう。となれば、もう飼育監はイザベラに従い、反逆するだろう。


というわけで、信頼を築いた上で、証拠を提示する。

そういった流れで飼育監を懐柔したのではないかと考えている。

そして、証拠としてはピーターとの会話によって、飼育監が不要となる発言を彼自身がしてしまった。

そうなれば、飼育監がイザベラに従う理由としては十分だろう。


以下に結論をまとめた。



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結論


イザベラがピーターを裏切り、エマたちに味方した。

いつ、どうして、どうやって裏切ったのか?

約束のことを知らないのなら、イザベラや飼育監は裏切る理由がない。

なのに、どうして? そのあたりについて考えてみた。


まず、本当に約束のことを知らないのか?

エマたちが驚いているため、彼女たちによる策略・交渉ではない。

じゃあ、ピーターからイザベラが約束のことを聞いたのでは?

いいや、彼は「人間の世界での自由」という餌で、イザベラを釣ろうとしていた。

となると、エマたちの方法で人間の世界へ行ける、ということを隠蔽していたはずなのだ。


じゃあ、イザベラは何故、いつ裏切りを決意した?

これは、最初からだろう。

彼女は自らの行いを悔いていた。エマたちに報いる機会があれば、そうする下地はあった。

だが、エマたちが戻ってくるだろうか?自分にできる手助けはあるだろうか?

イザベラはそう考えるはずだ。そして、間違いなくエマたちが戻ってくると確信できる。

何故なら、エマは脱獄の際、フィルたち5歳児以下の家族を置いていったのだ。

……それは、彼女の性質をよく知るイザベラの想定外のところだった。

絶対に全員を救い出す。

そう決意していたはずのエマが、家族を置いていった。

彼女をよく知るイザベラなら確信できるだろう。……いずれ、助けに来るつもりだと。

そうと分かれば、グランマとして生きる道に、彼女は飛びつくだろう。

今回のようにラートリーを裏切ることができるし、内部から彼女たちを助けることができる。

家族の出荷を遅らせるなどの工作も可能だろうから。


だが、飼育監たちは、約束のことを知らないなら裏切る理由がない。

にもかかわらず、イザベラに従っている。これはなぜか?

一朝一夕で裏切りに加担するわけはない。下準備がいるだろう。

これは、グランマという立場を使い、飼育監たちを懐柔し信頼を得た上で、ピーターへ従ってはいけないと思える証拠を突きつける必要がある。

では、その証拠とは?

ピーター自身から出た、「高級農園を廃止する」という発言だろう。

結局、このまま行っても飼育監たちは死ぬしか無い。そうなれば、むしろこの機に乗じて裏切るだろう。


というのが、今回の裏切りの全貌だと考えている。



おわりに


169話で考えたことまとめ
169話伏線・考察まとめ配信ログ(2020年3月2日放送)


エマの「私達は――」のあとに続く言葉も考えてみたり。







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