今週は色々新しい謎が出てきて、なかなか考察しがいがありそう。
まず気になるのは、ドンやギルダなど、消えた子供たちの行方。
農園の追手である可能性が高く、敵の戦力や性質が見えてくるかもしれないので、
ここから考えてみる。
現状の整理・確認
まずはどんな状況かを確認し、ヒントを探ってみる。
場所
大きすぎる木に囲まれた原生林。
猛獣の足跡や、爪痕、フンは見当たらない。
木を見上げたコマで、「ピチチチ……チュン……チチ……」と鳴き声らしき音がしているため、
何らかの生き物は生息していると考えられる。
レイは木の根付近で、何かが動いた気配を感じた。
また、子供たちが消え去った場所付近には、木以外のものは見当たらない。
状況
トーマが振り返ると、ラニオンがいなかった。
襲われたわけでも、はぐれたわけでもなく、急にいなくなった
(このとき、トーマの前にはマルクとイベットがいる)。
エマとレイが気づいたときには、既にドンやギルダたちもいなくなっていて、
残されたのはエマ、レイ、トーマ、そしてクリスティの4人だけだった。
◆◆ヒント◆◆
ヒントになりそうな要素としては、以下の通り。
1.動物の足跡や爪痕はない
2.音や声が出なかった
3.鬼が「辺り一帯」へ通知を出した
1.動物の足跡や爪痕はない
少なくとも、足跡がつくような動物はいない。
逆に言えば、地面に足がつかない動物に関しては、今のところ否定しきれない。
2.音や声が出なかった
悲鳴や物音が出なかったことはほぼ間違いない。
声を出す間もなく連れ去られた、
あるいは声が出ないように連れ去られたなど、ある程度方法は限定できそう。
3.鬼が「辺り一帯」へ通知を出した
子供たちが消えた原因は、鬼の指示によるものである、と推測できる。
以上をもとに、いくつか説を考えてみる。
子供たちが消えた原因
考えてみた結果、思いついたのは以下の3つ。
1.鳥などの動物
2.木などの植物
3.農園による罠
それぞれ詳しく考える。
1.鳥などの動物
木を見上げたときの、「ピチチチ……チュン……チチ……」
という音は、鳥の鳴き声なのではないか、というところから考えた。
鳥であれば、少なくとも足跡はない。
また、飛ぶのが速い鳥であれば、
一瞬でエマたちの目につかないところまで連れて行くのも、ありえなくはないかなと。
◆◆反論◆◆
羽音や、襲われた際の悲鳴が気になる。
2.木などの植物
2つ目は、木や花が動いて、子供たちを捕らえた、という説。
森に慣れてきて、油断してるところを異常に太い根で首をしめたり、
あるいは花粉などで眠らせたりすれば、とりあえず声を出せない状態にできる。
その後、木や花の中に取り込んでしまうなり、
根を動かして他の場所へ運んでしまうなりして、エマたちから引き離すこともできるだろう。
◆◆反論◆◆
花粉の場合、エマたち4人に効かなかったのが気になる。
体質、といえばそれまでかもしれないけど。
3.農園による罠
あらかじめ仕掛けられていた罠である、という説。
脱走、また逆に侵入者などを防ぐため、あってもおかしくはないかなと。
見たところ、歩いていた場所はそう変わらないようですから、
少なくとも落とし穴ではないかな。
網で引き上げるような罠が一番、子供たちがどこにいるか分からないという状況に合ってるかな。
◆◆反論◆◆
マルクやイベットもいなくなったことを考えると、
その後ろにいたトーマが気づかない、というのは無理がありそう。
結論
今のところ、木などの植物が、子供たちが消えた原因としては有力。
これまでも、鬼と植物の関係については、気になっている事が多かった。
これまでの描写を振り返って、その関係性も考えてみる。
鬼と植物との関係
関係がありそうと感じたのは、以下の要素。
1.鬼の身体
2.儀程の花
1.鬼の身体
気になったのは、今回出てきた森の木が、
鬼の身体に非常に似ているように感じられること。
筋肉の感じなんか、幹に見えるし、根は7話にいた、とぐろまいてる鬼に見える。
ここから、鬼は意志を持った植物が、更に進化した姿なのではないかと思う。
それが、人間の養分を吸って進化したものだと考えると、
農園の運営は、鬼の生殖、あるいは進化が目的なのかも。
2.儀程の花
儀程の際に刺される花は、23話を見るに、刺されたことによって開花している。
これも、人間の身体から養分を得ることが目的と考えることができる。
クローネとコニーの花を比較すると、クローネのほうがより綺麗に、大きく咲いているように見える。
花を刺すのは、どれだけその人間から養分を奪い取れるのかを試している、と考えられそう。
結論
意志を持った植物が存在するならば、
鬼がその進化系、という可能性も見えてきた。
この相互性はなかなか説得力がありそう。
まとめ
子供たちがどうして消えたのかを考えてみた結果、
有力なのは、意志を持った植物が彼らを連れ去った、という説。
そこから発展して、鬼が植物から進化した姿、
という発想も出てきた。
どちらもなかなかありそうで、考えていて楽しかった。
確かに鬼と植物には関係があると思います。
タイトルの『束』の字も挿し木のようになっていますし…
森が鬼達で出来ているとしたら森が動いて離れ離れになったのかも知れませんね。
それか森の植物から放出されている何かで幻覚をみているとか
余談ですがcloneを和訳に挿し木もあるんですよね。なにか関係あるのかも…?
>Keyさん
いつもコメントありがとうございます。
◆◆挿し木◆◆
挿し木って発想はなかったですね。
たしかにありそう。
儀程は人間を土壌にした挿し木なのかも。
◆◆森◆◆
動く森や、幻覚はありそうですよね。
急にいなくなった、というのに符号します。
植物が相手となってくると、イザベラ殺害のために用意した除草剤が活かせるかも知れませんね。
まだまだ謎は多いですが対鬼への武器になりうるかも。
◆◆除草剤◆◆
そういえば出てましたね。
あの頃は下見前だから、まだ外のことは知らないはずですが、
ミネルヴァから外の植物について聞いて、もってきている可能性はありそうです。
お初にお目にかかります。
いつも楽しく読ませて頂いております。
根拠があまりないのですが、
自分としては、ここで
ウィリアム・ミネルヴァ側が
登場したのではないか、と
思います。
農園の中では手を出せなかったが
農園の外に出たなら保護のため
緊急的に出動したのでは..。
また消えた理由については
騒がれると困るので一時的に
気絶させて、保護をしたのかと
考えました。
ペンにミネルヴァ側の発信器が
入っていたとか…。
・・・あとは、あまりにもピンチが
続きすぎたので、脱出後まで危機が
続く展開ではツラいな、という
希望もあります。
>J・Tさん
初めまして。
コメントありがとうございます。
◆◆ミネルヴァサイドの動き説◆◆
なるほど、その発想はなかったです。
たしかに、ペンに発信機くらいあってもおかしくないですね。
ただ、騒がれると困るから気絶した、というのはキツそうですね。
なんせ、その後すぐエマたちが、消えた子供を探すために大声出しちゃってますし、
すぐに接触しないのもおかしい気がします。
とはいえ、ミネルヴァ側から動きについても、いろいろ考える余地がありそうです。
今じゃなくても、ピンチを脱する要素になりそうですし。
植物によって消えた可能性が今のところ一番高いと思いますが、「植物が進化した姿が鬼」というのはまったく考えつきませんでした。
確かに、言われてみるとそれっぽいビジュアルですね。
だとしたら、「植物の鬼」に人間が対抗するための手段が「機械工学」なのかもしれませんね。
ただ、鳥が強調されてたのも気になりますね。木の大きさから考えると、かなり大きい鳥な気もしますし。
ミネルヴァさんの「よくわかんねえ神話の本」の背景に、鳥のような絵が描かれていますが、それも関係あるのでしょうか。
>Y.Yさん
いつもコメントありがとうございます。
◆◆植物VS機械工学◆◆
クローネいわく、テスト機材は、外の「人間」が持ってきてるようですし、
鬼は機械に疎いのかも。
それは弱点になりえますね。
ミネルヴァが機械工学の本にメッセージを残したのも、
これを読んどけってことなのかも。
◆◆鳥◆◆
そう、鳥も気になるんですよね。
音の問題がありますが、それは植物が眠らせたり、感覚を鈍らせたりしてから鳥が連れ去る、
というパターンもあるかなと。
背景の鳥っていうとどれでしょう?
「この2つのモールスだけ意味がわからない」のコマで、
天使っぽいイラストの左上に鳥っぽいのが飛んでますが、それで合ってますか?
個人的には、でかいイラストは天使とドラゴンに見えます。
エマたちがここから読み取るのはキツそうですが、
ミネルヴァ側からは、鬼の検閲をクリアできるように、何とか外の様子を伝えようとしてるのかも?