42話では、鬼も一枚岩ではなく、
農園の鬼と、野良の下等種が存在することが判明した。
それはいいんだけど、一体その違いは何なのか?
もっといえば、その違いはどこから生まれてくるのか?
鬼という生き物に深く関わってくる点だろうから、
そこについて今回は考えてみる。
現状の整理
まずは、現在判明している、
農園の鬼と野良の下等種の違いをそれぞれまとめて、
そこからヒントを探っていく。
農園の鬼
特徴として挙げられるのは、以下の通り。
・仮面で顔を隠している
・人間の言葉を話すことができる
・知能がある
・人間を食べる
・人を食べるのに、儀程、儀祭というステップ、あるいはイベントがある
・に最上物の脳を捧げることが目的
・服を着用している(着ていない個体も存在する。例えば追ってきた四足歩行の鬼)
・身体的特徴の個体差が激しい
・仮面の下の顔には無数の穴
野良の下等種
一方でこちらの下等種の特徴は、以下の通り。
・尻尾がある
・知能がない(少なくとも言語を話すことはできない)
・四足歩行
・顔には無数の穴
◆◆ヒント◆◆
ヒントになりそうなもの、気になった点などは以下の点。
1.大きな差は知能
2.農園の鬼の中にも差はある
それぞれ考えていく。
1.大きな差は知能
最も大きな差といえるのは、やはり知能。
農園の鬼は人間の言語を解するのに対し、
野良の下等種は本能剥き出しで向かってくるだけ。
なぜ農園の鬼は知能を持ち、野良の下等種は知能を持てないのか。
ここを考える必要がありそうだ。
2.農園の鬼の中にも差はある
そして、農園の鬼の中にも、地位の差を感じさせる描写がある。
1話に登場した鬼もそうだし、今回追ってきた鬼もだ。
追ってきた四足歩行の鬼はもう一体の鬼に敬語だし、服も着ていない。
対して、7話でボス格の扱いをされていた鬼は、
装飾の多い仮面をつけている。
◆◆所感◆◆
見るべきところがはっきりした感じ。
やっぱりいかにして知能をもったか、というところが論点。
確証こそないが、四足歩行の農園鬼の扱いを見るに、
地位の差も知能がある程度かかわっていると推測もできるかなと。
なぜ知能を持ったのか?
今回の論点はやはり、
なぜ農園の鬼は知能をもったのか?
この疑問について検討していく。
思いついたのは3パターン。
1.食べた動物の特徴を受け継ぎ進化していく生態
2.人間によって改造された
3.人間が改造された
それぞれ考えていく。
1.食べた動物の特徴を受け継ぎ進化していく生態
その生態によって、
人間の頭脳を食べ、人間並の知能を得た、という説。
もしそうなら、様々な個体がいることや、
最上級の脳みそが高級品となることに納得がいく。
一方で、森の中の下等種は、
人間を食べられないために、知能を得られない、
というのも説明がつく。
◆◆反論◆◆
今のところ大きな矛盾点はなし。
1話の鬼が、野良猫を食べると言っていたが、
猫っぽい特徴がないのが微妙なところではある。
2.人間によって改造された
続いて、野良の鬼に、人間が手を加えた結果、知能を得たという説。
なぜ人間と関わりがあるのか、
なぜ人間の言語を話せるのか、という疑問が解消される。
◆◆反論◆◆
この場合人間の目的は実験だが、
なぜこんな大型生物でやったのか、
なぜ鬼が好きに動けているのか(拘束しないのか)など、疑問が多い。
また、鬼がよりよい頭脳を求める理由も、美味いから、以外の理由が見つからない。
3.人間が改造された
別パターンで、元は人間だったけど、
人体改造などで鬼に変化したという説。
こちらも、人間と関わりがあり、人間の言語を解する、
という疑問が解消される。
また、41話の最後のコマを見ると、下等種の頭や肩には、産毛のようなものが生えている。
人間の毛のように見えなくもない。
下等種は人体改造に耐えきれず、理性を失った。
そのため「下等」である、という解釈ができるかなと。
◆◆反論◆◆
この場合も、鬼がよりよい頭脳を求める理由が、美味いから、以外にない。
美味いから、という理由だけで、農園を運営するだろうか。
めちゃくちゃ労力はかかるし、費用だって尋常じゃないはずで、
いろいろ非効率。
頭が良ければ脱走のリスクだってあるわけで、実際そうなっている。
◆◆所感◆◆
知能を持つ理由としては、どれもアリ。
しかし一方で、最上級の脳を用意して食べる理由として、しっくりくるのが1だけ。
というわけで、改造生物説は今のところ微妙に感じている。
まとめ
農園の鬼と野良の下等種の大きな差は頭脳、
そして、食べた動物の特徴を得る、という生態があり、
そこで差がついているのでは、という考察となった。
考えてみて、ちょっとまだブラックボックスが多いな、
というのが今回の感想。
