44話で、レイを追う鬼が、陣形を組む際に、
鬼独自の言語と思われる言語で指示を出していた。
以前から、鬼の上位存在を指していそうな、
(C)白井カイウ/出水ぽすか
など、鬼の言葉っぽいものは仄めかされていたが、
実際に鬼が、それ以外で話しているのはおそらく初めて。
今回は、なぜその言語を、鬼は普段から話さないのか?
という疑問が出てきたので、それについてちょっと考えてみた。
鬼の言語について整理
現在、鬼の言語っぽいのが確認できるのは、以下の描写。
1.鬼の上位存在(7話、21話)
2.コニーの入っている瓶と、それについてるタグ(1話)
3.レイを追う時の指示(おそらく群狼の陣を指示している、44話)
1と2だけ見ると、儀程や儀祭などが関係していそう。
なので、神聖なものを扱うときの言語なのか、と考えていたが、
今回の、作戦指示に使っているため、
どうもそういうわけではないかもしれない。
なぜ普段から使わないのか?
とりあえず、どんな可能性があるのかを考えてみた所、
以下の4パターンが思いついた。
1.追ってる鬼が、指示を出す鬼とリーダー鬼以外、人間の言語を使えない
2.人間の言語に慣れるため
3.人間の言語の方が便利だから
4.儀式的なときのみ使う
それぞれ詳しく考えてみる。
1.追ってる鬼が、指示を出す鬼とリーダー鬼以外、人間の言語を使えない
まず、他の鬼は、逆に人間の言語を喋れないから、
鬼の言語で指示を出した、という説。
◆◆反論◆◆
挙げといてなんだが、これはほぼありえない。だって、前のページで、
「しぶといな」「もうじきバテるでしょ」みたいな会話してるし。
2.人間の言語に慣れるため
続いて、人間の言語に慣れるため、という説。
農園の運営には、人間と関わることが不可欠なわけで、
そのためには人間の言語を使える必要がある。
だから、人間の言語で喋ることを義務化、あるいは推奨しているのではないかと。
3.人間の言語の方が便利だから
単純に、人間の言語のほうが便利だから、という説。
例えば、鬼の言語は原始的で、現代的・知能的な会話に向かない、みたいな。
逆に狩りなどの際は、シンプルに意思疎通ができるため、
指示に鬼の言語を使ったのではないかと。
もしそうなら、鬼は野性的な生き物から、
徐々に知能を得ていった、という可能性がありそう。
野良の下等種みたいな鬼もいるわけで、今のところなくもないといったところ。
4.儀式的なときのみ使う
上位存在らしきものの名前や、儀祭などに関係がありそうなため。
狩りも儀式的な意味合いがあると見れば、
レイを追う時に使っていたのもやっぱり納得できるかなと。
儀祭、儀程など、食事に関わるものが神聖な扱いっぽいので、
狩りもまあ、なくはないと思う。
まとめ
以上、なんで普段から鬼語で話さないのかについて考えてきた。
可能性として今のところ有力なのは、
人間の言語に慣れるため説と、
人間の言語のほうが便利という説と、
儀式的なものや、神聖なものを扱うときに使う言語、という説。
他にもあるかもなので、今度もうちょっと考えてみる。