今回ムジカやソンジュたちの顔が明らかになって、
かなり人間に近いな、と感じた。
もしかしたら鬼は人間が進化、あるいは変化した姿かも、
と考えられたので、それについてまとめてみる。
根拠
僕がなぜそう感じたのかという根拠を挙げていく。
身体的特徴
まずは、身体の特徴について。
考えられるのは以下の通り。
1.ムジカたちの顔
2.髪
3.声帯
それぞれ見ていく。
1.ムジカの顔
まず、ムジカの顔がかなり人間に近いことが、
かなり大きな要因。
鼻や口を露出しているが、
1話の農園鬼や野良の鬼のように大きくなく、
人間とほぼ同じ形となっている。
2.髪
続いて、ソンジュやムジカたちには、他の鬼には確認できない、髪の毛がある。
これもかなり人間に近い。
また、ムジカに至っては、髪を三つ編みにしている。
利便性を考えるのであれば髪なんて切るはず。
単に見た目を気にしているのであれば、かなり人間と近い感性かなと。
もちろん、宗教的な意味合いがあって伸ばしている、という可能性もあるが。
3.声帯
鬼独自の言語と考えられる、

ということは、人間には発音できない音ではないということで、
更に言えば、人間と鬼の声帯はかなり似たものと考えられる。
文化的・知能的特徴
続いて、鬼の文化や知能について。
1.料理
2.言語
3.その他知能や文化のレベル
それぞれ見ていく。
1.料理
子供たちにスープを振る舞っていたが、
料理をしている、というのがポイントかなと。
調理器具や食器もあるようで、普段から料理をする習慣があるらしい。
食べるだけならば、野良の鬼のように、丸呑みでも問題ないはずだが、
わざわざ料理をするというのは人間的だなと。
スープの見た目も人間がつくるものにかなり近く、人間の文化を継いでいると考えられる。
2.言語
農園の鬼も、ムジカたちも、
普段人間の言語を使っていることから、
人間から変化していったのではないかと。
3.その他知能や文化レベル
これらに加えて、鬼の知能が人間と大差がないことも気になっている。
人を食べることと、身体以外に鬼のすごいところって、今ところ実はない。
知能レベルは、農園の鬼がレイを追っているときに、
レイに「イザベラとチェスをしている感覚」と思わせるくらい。
すごいけど、人間離れしているわけではない。
そして、文化的にも、洞窟のような場所に住んでいたり、
農園も普通に科学技術の発展で説明のつくレベルの仕組みしか、
今のところ見られない。
ということは、鬼は人間が知能レベルをそのままに、
変化した姿なのではないかと考えた。
もちろん、人間と同レベルの知能を持った生物、という可能性はある。
ただ、2015年以降に現れた、という説を真実だとすると、
今度は30年そこらで、文化が発展し過ぎかなと思う。
まとめ
鬼が人間から変化した姿では、という説を考えてみた。
身体的特徴や文化的特徴を見るに、
けっこう共通点が多く有力そうかなと。
妥当かどうかの検討も今度してみようと思う。
関係のありそうな考察はこちら。
新たな根拠が見つかるかも。
→鬼=植物の進化した姿という説を検討・考察
→鬼は何故、鬼の言語を普段から使わないのかを考えてみた
→鬼の訓練の目的について考えてみた
こんばんは、初めてコメントさせて頂きます。考察、いつも楽しみに見させて頂いてます!鬼は人間の進化した姿説の考察を読んでいて思ったのですが、逆のパターンはどうでしょうか?ソンジュが「鬼ねぇ…そう呼ばれた頃もあったな」と言っていたので、元々あの世界は他の動物みたいに鬼が存在した世界で、何らかの理由で知能をつけて、人間に近付いている可能性もあるのかなと思いました!そして人間に限りなく近い姿になったソンジュとムジカがいわゆる社会の異端者なのかな、と!長文乱文失礼致しました、これからも考察、予想、楽しみにしてます!
>ちゃそさん
初めまして。
いつも読んでいただいて、ありがとうございます!
◆◆鬼→人間◆◆
なるほど、逆パターンは思いつきませんでした。
たしかに、「鬼と呼ばれた頃もあった」という台詞は、そうともとれますね。
この場合、知能をつけた理由が肝になりそうです。
面白そうなので、今度僕も考えてみますね!
最新話を読んで私がふと思ったのは「鬼は人間が作った生物兵器」という考えですね。
考察らしい考察ができる環境ではないので(読み直しができないので)、ぶっ飛んでますが、参考程度に聞いて貰えると幸いです。
まず、追っ手との追走劇が「イザベラとのチェス」に例えられるということは、農園育ちの人間の中でも特に優秀な存在であるイザベラ並に高度な知能を持つということ。
一方で「下等種」と呼ばれていた野良鬼にはおおよそ理性的なものがあるとは思えず、それこそ本能のままに行動する動物のような印象であり、追っ手がそんな彼らを「下等種ごとき」と称して見下すということは、農園の鬼たちが(少なくとも自分達の認識としては)「高等種」であることを示しており、この時点で最低でも「鬼」には「知性を持った鬼」と「知性を持たない鬼」の二種類が存在することは確定的。
この差が生まれた経緯を考えると、「下等な鬼」が「進化した」もしくは「学習した」結果、「高等種が生まれた」とするか、もしくは「意図的に二種類が作り出された」とするのが自然。
更にソンジュの「鬼と呼ばれたこともあった」という発言からして、「彼ら」を「鬼」と呼ぶ存在が存在していている(または存在していた)ことになるのですが、エマたちは便宜上彼らを「鬼」と称しているだけなので、エマたち以外の第三者がそう呼称していることになります(見落とし、知識の抜け落ちなどがありましたらすみません)
仮に彼ら鬼という存在が2015年以降に現れたとすると、つばささんの考察の通り急発展しすぎていることになってしまいますが、2015年以降、(おそらく戦争のために)現在鬼と呼ばれる生物が作り出され、人間の知識、技術、文化などを学習して進化したとするならば、わずか三十年足らずで文化が急成長したのも筋が通ります。
(元から上位種下位種が存在していたとしても、元々は知性が低いものしかいなかったとしても)
知能の低い(しかし、ある程度は操れる必要があるので「学習」できるレベルの知能はあるはず)「鬼原種」が戦争に投入された結果、戦争と鬼原種により人間種の数は減少(人間を襲って食べてしまう異形の存在なのでこの頃から「鬼」と呼ばれていた)、更に兵器であったはずの鬼の中から人間の言葉をはじめとする様々なことを学習して知性をつけ、知能を高め、人間と同等の知性を持つ者が現れ、やがては人間との力関係が逆転し、更には独自の文化を築くまでになった…という感じですね。
まあ、この仮説ならばルビ不明の上位存在を元々「原種鬼」の「統率」の為に生み出された上位存在(例えば女王と働き蟻のような)と位置付けることもできます。
インドだかどこかの国では「宗教上の理由から」牛を食べないそうですが(牛は神の使いなので)、ムジカやソンジュが「宗教上の理由から」人間を食べないのは、歴史上では(彼ら、あるいはあの世界の一般の「歴史」では違うかもしれませんが)「鬼」を創り出したのが「人間」だからで、それに由来して人間を神に近いものとして見る宗教観があるからなのではないか…と、そんな考えです、はい。
前置き通り、私は考察らしい考察ができる環境ではないので、これも一つの視点くらいに思ってください。
長々失礼しました
>翡翠さん
コメントありがとうございます。
◆◆兵器説◆◆
これもかなりありそうですね。
知能の発展にもしっかり説明がつきますし、
いろんな種類が存在するのも、様々な状況に対応するため、といえそうです。
ムジカたちが人間を食べない理由もいいですね。
ただ、いくら知能と力があるとはいえ、
いかにして人間の管理から逃れたのかが気になるところ。
この説も考え甲斐がありそうなので、いずれ考えてみますね。