人間と鬼が、世界を棲み分けるという約束。
ちょっとこれだけだとざっくりしていてよくわからないので、
詳しいことが分からないか、約束の詳細を考えてみた。
どんな約束か?
まずは、明らかになっている情報を整理していく。
背景
かつて、鬼が人間を襲い、食べていた。
鬼を恨んだ人間は、食われるよりも多く鬼を殺すようになった。
お互いに嫌気が差したころ、人間が提案をした。
約束の内容
人間は”鬼”を狩らない。
だから”鬼”も人間を狩らない。
お互いに世界を棲み分ける。
結果
人間と鬼の世界は断絶され、行き来が不可能に。
人間を狩らないため、農園で人間を管理・養殖している。
農園で飼われている人間は、鬼の世界に置いて行かれた、
人間による土産。
……というのが、ソンジュの視点から見た約束。
実態を考えるため、もうちょっと詳しく考えてみる。
実態は?
考えるべきは、以下の2点かなと。
1.お互いにどんなメリット/デメリットがあるのか?
2.破った場合のペナルティは?
それぞれ検討していく。
1.お互いにどんなメリット/デメリットがあるのか?
基本的には、お互いが安全な世界を作る、ということ。
そこを踏まえて、それぞれのメリットとデメリットについて考えてみた。
a.人間
◆◆メリット◆◆
鬼に襲われなくなる
◆◆デメリット◆◆
一部の人間を犠牲にする
農園の運営の補助(人間を育成するノウハウ・技術の提供)
b.鬼
◆◆メリット◆◆
人間(食料)の安全な供給
質の良い人間を食べることができる
◆◆デメリット◆◆
食べる人間の数に制限がかかる
人間を管理する必要がある(繁殖するまで待つ、伝染病などのリスク)
所感
鬼としては食料がかかっているため、
人間側は犠牲を出してでも、
鬼側のデメリットを解消するような条件を提示している、といった感じ。
農園の運営の補助は必要だろうから、
やはり実際には2つの世界を行き来ができる人間がいる可能性が高い。
また、伝染病などのリスクがあり、それらに対する対策も考えられているはず。
有力なのは、病気などで食べる前に死んでしまった場合、
人間の世界から補充ができるようにしている、など。
そういったパターンも考えると、やはり行き来ができる可能性が高そうかなと。
2.破った場合のペナルティは?
そして、この約束では何をしたらアウトで、
どんなペナルティがあるのかも考えてみる。
a.どんなときにペナルティが与えられるか?
基本的には、それぞれの世界に危害が与えられたとき、
また、約束によって提供されている利益がなくなったとき、と推測できる。
それぞれ詳しく検討していく。
◆◆人間◆◆
・人間世界の人間が襲われたり、連れ去られたりしたとき
◆◆鬼◆◆
・鬼の世界の人間の救出などが行われたとき
・農園への補助が行われなくなったとき
こんな感じかなと。
b.どんなペナルティを相手に与えるか?
それぞれが上記のように、約束を反故にされた場合、
相手にどんなペナルティを与えるのか、というところも考えてみる。
◆◆人間◆◆
・人間世界の人間が襲われたり、連れ去られたりしたとき
→鬼の世界への攻撃や、農園の運営システムの停止
◆◆鬼◆◆
・鬼の世界の人間の救出などが行われたとき
→人間世界への攻撃や、代わりの人間の要求
・農園への補助が行われなくなったとき
→人間世界への攻撃
所感
思ったよりも、気の利いた報復が思いつかなかった。
大体において、約束を破った瞬間、一方への攻撃が行われそう。
となると、道は閉ざされてるというが、
すぐにでもお互い行き来ができるような環境といえそう。
ただ、鬼側としては、この約束はまあまあ美味しい状態なので、
できることならこの状態を維持したい、と考えるかも。
まとめ
人間と鬼の約束について、ちょっと深く考えてみた。
狙いとしてはやはりお互いの平和で、
構造としては、人間がちょっと我慢して、鬼の不利さをカバーしている形。
2つの世界の行き来ができる可能性も高そう、というのが今のところの結論。
他の約束に関する考察はこちら。
何か気付くことがあるかもしれないのでぜひ。
→今までの約束(PROMISE)について考えてみた