49話で、ついに儀程(グプナ)について明らかに。
なんだけど、新たな疑問なんかも生まれてよくわかんない。
ので、今回は儀程関連について考えていく。
儀程・ヴィダについて確認
まずは、今回明らかになった情報についてまとめていく。
儀程(グプナ)とは
吸血植物ヴィダを生きている胸に刺し、血を吸わせること。
血抜きに加えて、
神に糧を捧げる意味もあるようだ。
これは神への感謝であり、敬意なしには成立しないとのこと。
ヴィダとは
吸血植物。
吸った血を、神が受け取ったら花が開く。
どこにでも自生している。
◆◆所感◆◆
宗教的なものかなーと思っていたが、
それだけじゃなく、合理的な面もあったのが面白かったかな。
疑問点とかは以下で。
疑問点
次に、疑問点について検討していく。
僕が思ったのは以下の2点。
1.神への糧?ヴィダの生態じゃないのか?
2.なぜ農園の鬼もソンジュたちも儀程を行うのか?
それぞれ詳しく考えてみる。
1.神への糧?ヴィダの生態じゃないのか?
まず1つは、ヴィダについて。
ソンジュは儀程を
「神に糧を捧げる」
「神が受け取ったら花が開く
そしたらその肉は食べてもいい」
「儀程は神への感謝だ。敬意なしには成立しない」
と言っていた。
……が、それって普通に考えたら、
ヴィダが血を吸う生態の植物というだけじゃないだろうか?
敬意がどう関係してくるのかが分からない。
これに関して納得のいく答えとしては2つ。
a.神が本当にいて、彼らが作った神聖なものである
素直に、鬼の世界には神がいて、そいつが作った植物だという説。
目的は神や食材への感謝を忘れさせないため、みたいな感じだろうか。
b.ヴィダの生態
例えば、ヴィダの生態が、
刺そうとしている者の精神状態や体温などに応じて、
その行動を決めている、とかそういうものだという説。
この場合、鬼はこの生態を正確に把握していない、ということになる。
どちらもありそうだが、
少なくともこの儀程には深い信仰はいらないだろう、と判断はできる。
鬼の世界の神について全く知らないはずのエマが儀程を成功させているから。
エマは鳥には感謝してるかもしれないが、
知りもしない神に感謝してる、とは言い難い。
ので、ヴィダが持ってる者の精神状態などを感じ取っている、という方がありそうかなとは思う。
2.なぜ農園の鬼もソンジュたちも儀程を行うのか?
そしてもう1つの疑問は、神について。
普通に考えたら、
ソンジュたちの宗教と、人を食べる農園の鬼は相反する。
が、同じ花に獲物の血を捧げているということは、
同じ神を信仰している可能性が高い。
同じ神を信仰しているのに、人を食べたり食べなかったりするのは何故か?
これについて考えられるのは以下のパターン。
a.宗派の違い
教に対する解釈などの違いで、
このようなことが起きているという説。
ただ、「鬼にとって特別」な人肉を食べない、というのは、
ソンジュたちの信仰においてかなり重要なところのはず。
なので、同じ神を信仰しながらそこだけ変化や解釈の違いが生まれる、
というのは考えづらいかなと。
b.ソンジュたちが嘘をついている
ソンジュたちが人を食べない、というのが嘘という説。
ただ、最上級のご馳走を食べるチャンスがあるのに食べないため、
人を食べないというのは基本的に信用していいはず。
なのでこの説は基本的になし。
c.農園が人を食べるためだけに儀程をしている
逆に、農園は神なんて信仰していなくて、
血抜きのためだけに儀程を行っているという説。
この場合、やはりヴィダは神とは関係なく、
何らかの条件で花を開くようになっているんじゃないかと。
しかし、7話で鬼が、ヴィダを持ちながら

ので、血抜きのためだけにやっている、という線も微妙かも。
◆◆所感◆◆
どちらの疑問についても、
今のところこれだと断定できる答えはなし。
個人的にはヴィダの生態が、
持ってる者の精神状態などを感知して花を開く、
というのが一応両方の疑問を解決できて、ありなんじゃないかと。
まとめ
というわけで、儀程について考えてみた。
結果として疑問を解決とまではいかなかったが、
いろんな可能性が見えてきた。
個人的にはやっぱり、
ヴィダは神とは関係なく、その生態によって花を咲かせていて、
農園はそれを利用しているだけ、という説が有力に見えている。
あと、今週も生放送してた。
宗教でも教典が違うだけで結構な違いが出てきますよ。
>翡はさん
コメントありがとうございます。
◆◆教典◆◆
そうなんですね。
となると、
同じ神を信仰しているけど、宗派や教典が違う、という可能性も十分ありますね。
宗教は経典、解釈、地域性など、色々な理由でかなり色々な部分に差がでますね。
例えばユダヤ、キリスト、イスラムの神は同じ神ですし、キリスト教でも解釈の違いですごく沢山の宗派がありますよね。
仏教なんかも確か肉食妻帯が禁止されているものと、許されているものがあったと思うので、何らかの要素で同じ神を信仰する幾つかの宗教が生まれたり、ある宗派から分かれたり…と言った可能性はあるかなと。
まあ、そう言う専門的な話をしなくても、単純に設定として宗派の違いで考え方を変える、というのは有り得ると思う、と、長らく創作活動している者が言ってみます。
>翡翠さん
コメントありがとうございます。
◆◆宗派、解釈の違い◆◆
詳しくご教授いただきありがとうございます!
なるほど、勉強になりました。
実際の宗教も勉強しておくと、考察に役立ちそうだなと感じたので、
ちょっと調べてみようと思います。
となると、
農園とソンジュたちには、
同じ神を信仰していながらも、人を食べる/食べない
という思想の相違があるのは有力そうですね。