55話でシェルターの設備などが分かってきたので、
改めてこのシェルターについて考えてみる。
シェルターの設備
まず、新たに明らかになった設備について、
軽くまとめて、そこから考えられることを挙げていく。
資料
とりあえず、本当にあったらしい。
内容は今のところ不明。
布団
少なくとも15人分あるらしい。
水
地下水を引いて確保している。
お湯もでるし、お風呂もある。
食料
食料庫にはほぼ備蓄なし。
確認できるのは、男の食べていたクッキーのみ。
パン、スープなどはエマたちがハウスから
もってきたものという可能性があるため、
シェルターのものとは断定できない。
畑
野菜などを育てられる畑がある。
男が「ここの作物は俺のものだ」
と主張するような看板が立っている(演出かもしれないが)。
なので、別の人間がいた可能性もありそう。
電力
地中熱を上手く回しながら、
有機廃棄物を使って発電しているらしい。
不足分は補助発電機で補っているが、
そちらの詳細は不明。
服
ハウスにあるようなシンプルな服が、
少なくとも15人分。
一番小さいものでも、
5歳児などにはちょっと大きいことから、
この年齢の脱走は想定していないと考えられる。
トイレ、キッチン
そのまま。特筆することはないかな。
ピアノ・楽譜
必需品が揃っている中、ちょっと浮いている。
閉鎖的な空間なので、
精神安定のための娯楽として用意されている、
というのはまあ自然かなと。
ただちょっと浮いているので、
これにミネルヴァからのメッセージや指示が隠されている、
という可能性はちょっとあるかもしれない。
◆◆所感◆◆
こうしてみるとやはり、
長期的にいることを想定した空間である可能性が高そうだなと。
ただ、もしそうならミネルヴァからの指示がないのはやっぱり不自然だし、
そもそも作るのも困難だろうしと、
これまでぶち当たった疑問はむしろ深まった印象。
具体的な設備が分かって、
細かい疑問も出てきたので、次は疑問点を考えていく。
新たな疑問
まずは軽く、今回出てきた細かい疑問点について考えてみる。
今回疑問に思ったのは以下の点。
1.男の服がレイ達と違う
2.食料の備蓄がない?
それぞれ詳しく考えてみる。
1.男の服がレイ達と違う
エマたちが見つけた服は、
ハウスにあるものと大差ないシンプルな服。
他のデザインの服があるなら、
おしゃれ好きのギルダは何かしらの反応をするだろうから、
シンプルなデザインのものしかなかったと考えられる。
それに対し、男はなかなか特徴的な服装をしている。
これは何故なのか?という疑問。
パターンは3つ。
a.エマたちが見つけられなかった
単純に。
ないとは言えない。
b.男が農園で着ていた
ベストはサイズが小さいから、それだけ昔着ていたというのはありそう。
c.外からの供給
食料などを外部から供給する人間がいて、
外の世界のものをたまにもってきてくれる、という説。
小さいサイズのベストなんてもってこないだろうし、
コートは外で狩りに出るときのためにもともと用意されているだろうから、
まあbほど有力ではないと考えられる。
なんかあるかもと思ったが、普通にbかな。
ベストだけ昔着てて、
シェルターで供給された服の上に着て、
その上に用意されたコートを着ている、と。
2.食料の備蓄がない?
食料庫には備蓄がほぼないらしい。
そんな中で、男はクッキーを食べていたことに違和感を感じる。
気になったのは順番。
クッキーなんて保存が効くものでもないから、早い段階で食べるはず。
それなのに、13年経って食糧が尽きかけのときに食べている、
というのが疑問。
これに関しては、2パターン。
a.13年以上日持ちするクッキー
素直に長持ちするクッキーという説。
サバイバル食品のクラッカーには、
25年ほどもつものがあるようだし。
ただ、男が食べていたクッキーは黒い、
チョコっぽい部分があったり、
見た目が非常食からはちょっと離れているかなと。
b.外部からの供給がある
外から食料などを運んでくれる人間がいる、という説。
ほぼ尽きかけのはずの食料を、
けっこう余裕そうに食べていたことからも、
そこそこ可能性はありそう。
ただ、供給があるとするならそれはミネルヴァが
関わっているのはほぼ間違いない。
が、男に何一つ指示を出している様子がないのが不自然。
男が指示に従っていないという可能性はあるが、
そんな男の面倒を見る必要がないのではないかと。
これに関しては正直どちらともいえない。
まあもともとシェルターにあるものだから、
そこそこ長持ちはする、ってことでaの方が可能性は高いかも。
根本的な疑問
そして、もっと根本的なところについて。
これまでも書いてきたことではあるが、
話が進んで分かってきたことを踏まえて以下の2点を再考してみる。
1.ミネルヴァからの指示・メッセージがない
2.こんな大掛かりなものをどう作ったのか
それぞれ詳しく考えてみる。
1.ミネルヴァからの指示・メッセージがない
以前考えたとき(53話時点)には、
そもそもシェルターに指示・メッセージがない
というのはありえない、という考えから、
a.男がミネルヴァのメッセージなどを知っているがエマたちを試すために隠している
b.男がメッセージを見つけられていない
の2択に。どちらもありそうだけど、見つけられていない寄りだった。
で、話が進んで男がミネルヴァを知っている可能性はいよいよ低そう。
男が書いたと考えられる、「HELP」「LIAR」という文字は
ミネルヴァからの助けがないことを嘆いたものだろうから、
本当にミネルヴァを知らないだろう。
なので、男がメッセージを隠している、というのはほぼない。
こうなるとミネルヴァからのメッセージが、
このシェルター内のどこかに隠されている可能性が高そうかなと。
メッセージを見つけられる優秀な子供だけを助ける、
という方針であると考えられる。
2.こんな大掛かりなものをどう作ったのか
そして個人的に最大の謎。
シェルター登場時でもそうだったが、
内部設備の詳細を確認するとますます分からない。
こんな緻密で大掛かりなものを、
鬼の世界の荒野のど真ん中で作れるはずがない。
時間はかかるし、材料が多すぎで持ってく段階でめちゃくちゃ目立つ。
そんなの鬼に食われておしまいである。
以前考えた2パターンについて考えてみる。
a.農園のための人間が集まったシェルター
鬼に認められて作った、農園に送る物資のためのシェルターという説。
しかしこれは、男が農園出身であることと、
テスト機材などの物資を作っている様子がないことから、
ほぼ完全に否定された。
b.地下が人間の世界
地下が人間の世界であると約束によって認められた、という説。
こちらは、まだ可能性がありそう。
というのも、
「密猟者」が地下の人間の世界を襲う鬼で、
B06-32シェルターにやってきたというのはギリギリなくはないかなと。
その場合、仲間を見捨てて身を隠したというのが有力そう。
で、しばらくは脱走の情報もないから、襲ってくることもなかったと。
ただし、何故バレたのか、
なぜ入ってこれたのか、
そしてミネルヴァは密猟者に狩られたことを知っているのか、
知っているならそんな場所にまだ誘導するのか、
など疑問は残る。
しかし正直これ以外、
この大規模なシェルターを作るのがまかり通る道理が見当たらない
というのが現状かな。
まとめ
以上、シェルターについて再び考察してみた。
話が進んで過去の説がより絞られてきた。
ミネルヴァのメッセージは隠されていそうだし、
地下は人間の世界だからあんな大規模なシェルターを作ることができた、というのが、
今のところ有力と考えている。
本日も配信。
僕の思いついていなかった説をコメントでいただいたので、
ぜひ見ていただきたい。
男一人で何年も生きているのに部屋が綺麗なことに違和感しか感じません。男があの顔で実は綺麗好きで、自分が使う場所以外の部屋も綺麗にしていたならそれはそれで面白いですが…
せっかく綺麗に保ってきた部屋を来たばかりの子供に奪われ、水も無駄遣い?されて男にとってはエマたちが鬼みたいなもんですね。
ハウスの蓄音機、レスリーの歌など音楽に纏わる描写もいくらかありましたし、何かの曲をピアノで弾いたらピアノが開いてミネルヴァに繋がる何かが出てきたり?
服が死んだ男の仲間のものだとしたらゾッとしますね
>Keyさん
いつもコメントありがとうございます。
◆◆部屋の綺麗さ◆◆
確かに気になりますね。
部屋の環境が悪くなるとムダに命を落とすから、
ちゃんと綺麗にしているみたいな判断でしょうか。
あるいは、1人でいると汚すこともしないし、
掃除以外することもない、ってことかもしれませんね。
◆◆ピアノ◆◆
子供たちにとって、蓄音機は当たり前にハウスにあったもので、
レスリーについては知り得ないし、
このピアノとは関連はなさそうかなと思います。
少なくとも彼らにとってヒントにはならないですね。
でも、必需品ばかりがある中で、
ピアノっていうのはやっぱりちょっと引っかかります。
特定のパターンを弾くと何かが出てくる、っていうのはありそうですね。
掃除して出てきたホコリとかのゴミはどうしてるんでしょうかね。発電に回すにしてもどうやって利用するのか…
燃やせばエネルギーに変えれそうですけどガスとかどうするんでしょう。
いくら衛生面の設備がそなわっていそうとはいえいろいろと疑問が…
死んだ仲間は帰ってこないとわかっているけど、帰ってくるものだと思い込んでしまっていて、帰ってきた時のために綺麗にして待ってるのかなあとも思いました。
衣食住の描写をするのは必要だと思いますけど、ピアノの描写なんて明らかに必要ありませんし、資料室よりも優先して描写することでもありませんよね。ページ稼ぎと言われたらそれまでですが、何か意図があるとしか思えません。
普通に弾けているのも若干違和感を感じました。私の実家にピアノがあるのですが、普通10年以上も調律を怠れば音は狂ってしまうと思います。
湿気や気温の調節がしっかりとしているならどうなるかわかりませんが、基本的にありえないかなあと思います。
◆◆ゴミ◆◆
補助発電機ってのが、埃とかを燃やす火力発電かもしれませんね。
しかし、それだとたしかに排出ガスをどうしてるのかは気になります。
下手に排出しようもんなら、鬼の優れた嗅覚に引っかかりかねないですし。
精神的に追い詰められてそうですし、
論理的じゃない行動をとっちゃう、っていう可能性もなくはないですよね。
◆◆ピアノ◆◆
おー、長年調律しないと音が狂うっていう観点は全然なかったです!
これで一気に、僕の中でこのピアノにヒントがある可能性が高まりました。
ちゃんと調律しないと駄目になっちゃうものを、
滅多に人が来ないシェルターに置く、っていうのは意味がないですから。
子供が来た頃には、音が狂って弾けない可能性の方が圧倒的に高いですよね。
それが弾けているってことは、それが重要で、弾けるように維持できる環境にしているってことかもと。
もちろん、男が調律してるって可能性も否定はできませんけどね。
人間も燃やして炭にしてしまえば燃料にできちゃうんですよね…
男が本当に多重人格だとして、生き延びるためなら子供を殺すことも躊躇わない人格があるとしたら、子供を殺して、いいように使われそうな…
知識がないと調律できませんし、男がしてる可能性は低いかなと思います。
そもそも生きることにピアノは必要ないので無駄だと捉えそう。
ただ単に趣味で引いてる可能性も捨てきれませんね。
ピアノの重要性に気づいて入るけどどう使えばヒントなどが得られるかわからない、でも一応維持しようって可能性も…
◆◆子供を殺す◆◆
他の人格についてはまだ何もわからないので、なんとも言えないですね。
◆◆ピアノ◆◆
調べて見た感じ、ピアノの調律ってけっこう手間がかかるんですね。初めて知りました。
ちょっと農園で得られる知識・技術かと言われると微妙だなという印象でした。
まあ娯楽がなさそうですから、
13年暇だから弾いてるってのは一応なくはないかな、くらいですね。