ミネルヴァによって明らかになった、新たな目的地、A08-63。
シェルター男にガイドをしてもらうための取り引きが、
今明らかな情報だけだと絶望的に見えるので、
どうするつもりなのかを考えてみた。
目的と成立条件の整理
まずは、お互いの目的や、
それを踏まえた、取り引きの成立条件を確認していく。
エマたちの目的
これは単純に1つ。
シェルター男に、A08-63へのガイドとしてついてきてもらうこと。
シェルター男の目的
こちらがちょっと読めない。
基本的には、身の安全と、邪魔のない環境。
潜在的に、仲間の敵を討ちたがっている可能性もなくはない。
これらを踏まえて、男との取り引きが成立する条件を考えてみる。
成立条件
シェルター男がA08-63へのガイドを引き受けるには、
以下の要素が重要。
1.シェルター男のメリット
2.シェルター男のリスクを最小限に抑える
3.A08-63への到達の成功率
それぞれ詳しく見ていく。
1.シェルター男のメリット
まず、A08-63へ到達すれば、
シェルター以上の環境があるということを提示する必要がある。
仲間の敵討ちを望んでいるなら、
それを叶えることも保証する必要がある。
2.シェルター男のリスクを最小限に抑える
続いて、当然ながら男の損失を抑えることも必要。
よりよい環境に行けるにしても、
その道中で死んでしまっては意味がない。
仲間を失っている過去があるため、
ここは特に敏感になるはず。
3.A08-63への到達の成功率
そして、上手くいく可能性の高さのアピール。
ムダが嫌いな男なので、
無駄足になる可能性が高いことに力は貸さないだろうから。
◆◆所感◆◆
ここまでは、実現できるかはともかく、まあ普通のことしか言っていない。
が、エマたちが勝算があるように振る舞っているのが疑問。
男のいないところでも自信があるようだったので、はったりではなさそう。
おそらく、まだ明かされていない情報を、
エマたちが資料で知ったと考えている。
この情報についての推測は下でまた書こうと思う。
取り引き材料は?
条件を確認した結果、
男の得られるメリットの明示、彼が被るリスクの最小化、
成功率が高いことの証明の3要素が重要そうだと整理できた。
なので、このへんを有利に提示できればいい。
そのためにエマたちが使える取り引き材料を今度は考えてみる。
思いついたのは以下の3点。
1.ムジカ・ソンジュとの繋がり
2.七つの壁についての情報
3.仲間や男の精神状態に触れる
それぞれ詳しく考えてみる。
1.ムジカ・ソンジュとの繋がり
まずは、人を食べない鬼と繋がりがあることを示し、
彼らに同行してもらうことを提案する。
鬼の世界の知識がある仲間で、
地理などに詳しいだろうから、安全に目的地へと向かえる。
なので、リスクを減らせる上、目的地に到達できる可能性が上がる。
2つの重要な要素を満たせるため、なかなかいい。
ただ問題は、彼らに連絡が取れないこと。
実現できる可能性が低いため、却下。
2.七つの壁についての情報
続いて、エマが聞いた七つの壁について。
これが鬼だけが知っている情報であれば、
男が新たな情報に食いつく可能性がある。
問題は2つ。
資料を見れば周知の事実かもしれないことと、
エマも大したことは知らないということ。
ちょっとダメなパターンが多くて苦しい。
3.仲間や男の精神状態に触れる
らくがきのあった部屋の「HELP」という文字が彼のものであれば、
ミネルヴァによる助けを求めていることに。
待ってるだけじゃこないから、と行くことを提案する。
とはいえ彼は現状で満足していそうで、メリットとしては大したことじゃない。
リスクや成功率のアピールには寄与しないし。
少なくともメインの材料とはならない。
◆◆所感◆◆
やっぱり現状明らかになっている情報だけでは、
勝算があるようには見えない。
そもそもエマとレイが、シェルターについてすぐに、
2人でA08-63へ向かおうとする、というのが違和感。
リスクもリターンもはっきりしない段階で、
取り引きまでして行こうとする、というのは正直考えられない。
なので、資料などによって明らかになったことがいくつか影響して、
A08-63に行く価値がある、そして無事に行けると判断した、
と考えられる。
その明らかになった情報についても考えてみた。
資料で明らかになった情報とは?
上に書いたように、
エマたちがA08-63に行くと判断したことと、
そして取り引きに勝算があると考えているのは、
資料などで何らかの情報が明らかになったからのはず。
その情報について考えてみたところ、筋が通ってそうなアイデアが2つ思いついた。
1.A08-63=七つの壁?
2.ムジカからもらったお守り
それぞれ詳しく説明する。
1.A08-63=七つの壁?
まず1つ目は、メリットに関わる点。
ミネルヴァの「安住の先を求めるならB08-63へ」という発言と、
「あなたたちの望む未来は七つの壁の先にある」というムジカの発言。
この2つが同じ場所を指している、と気づいた、確信したという説。
ミネルヴァも、目的地の座標だけ言って終わり、とは考えづらいため、
A08-63の地理などを残しているはず。
そこで、七つの壁のような外観をしている、と知ったというのはありえなくもない。
でこの2つが一致したとするなら、
より良い環境が待っている、という主張が強まるかなと。
2.ムジカからもらったお守り
資料によって、ムジカからもらったお守りの用途を知ったという説。
「あなたたちを守ってくれる」という発言から、
鬼に食べられるのを防げるものである可能性は十分あるかなと。
もしその通りであれば、道中で鬼に襲われることはないため
リスクはかなり減少する。
これなら十分勝算はあるんじゃないかな。
まとめ
男との取り引きについて考えてみた結果、
現状明らかになってる情報だけでは基本無理そうだった。
なので、資料によって、A08-63に行く価値や、
リスクの減少が明らかになった可能性が高そう。
具体的には、A08-63=七つの壁と知り、
より良い環境であると判断したとか、
お守りでリスクを減少させられるとかがありえそうかなと。
今日も生放送してた。
今週は考えられる事が多くて、けっこう長く喋った。
毎週ジャンプ発売日は、22時にやってる。
その週の話についていろいろ考えてるので、
知りたいことや言いたいことがあればぜひ参加して欲しい。
男は現状の生活である程度満足しているように思えますし取引が現実的ではないように思えます…
エマとレイ以外の子供を置いて3人だけで外に出たらそのまま子供たちにシェルターを占拠されかねませんし。
おじさんの仲間が安住のその先を目指した結果死んだのだとしたらなおさら協力は難しそうです。
そもそも何十年もシェルターで妥協してるような腰抜けに利用価値が見出せるのかも疑問です。
>Keyさん
いつもコメントありがとうございます。
◆◆現実的ではない◆◆
ぱっと見た感じ、そう見えますよね。
その上で、エマたちが行けると踏んでいるように見えます。
さすがに考えなしで取り引きを持ちかけるのは考えづらいですし。
なので現状よりも遥かにいい環境があるか、
男の望みが叶うことがわかっていて、
リスクリターンもあっている、みたいな展開なのかなと。
ただ、おっしゃるとおり、
男側から見るとシェルター占拠などのリスクもあるので、
そこをどうするのか気になりますね。
◆◆利用価値◆◆
何があるのか情報を引き出すくらいがちょうどいい気がしますよね。
危険な状況で役に立つか微妙ですし、
道中寝首をかかれる可能性もありそうですし。
それだと嘘をつかれるのと、
残された子供たちが危ないというのはあるんですが。
そういった意味でも、上手く収まると判断してるでしょうから、
完全に納得させる手立てがあると見ています。
ただそれが、今の分かってる情報だけだと納得行かないので、
多分資料で何かを知ったんだろうなあ、と。
こんにちは。上記の考察を読んで私も考えてみました。
このシェルター男、実は現状で満足していなくて、GFから脱走者があったのを知ってから、最年長の一人か二人がここに無事到着するのを待っていたんじゃないでしょうか。ミネルヴァ探しを再開するための仲間として。
子供たちを追い出そうという暴挙に出たのは、まさかの15人全員だったからではないかな、と。
レイはギルダに「頼みもある」と言っていました。少しでも安全にA08-63に到着するために、誰かがシェルターに残ってモニターを監視しながら、出かけた人とペンを通して通信するという頼みかと考えました。男は、後輩にA08-36に向かわせ、自分はモニターを監視しながら指示を出すつもりだったのかも、とも思います。13年前にはその方法を考えつかなかったため、全員で外に出て、次々と攫われたのではないかと。
男を二人に同行させる取引の内容を2つ考えてみました。ちょっと強引ですが・・・
・「A08-63地点に着けばおそらく人間の世界に渡れる」方法に検討がついた(ムジカのペンダントが7つの壁を開く鍵?)
・密猟された「シェルター男の仲間」の誰かが生きている可能性があり、生きていればA08-63地点にいるはずである(なんらかの理由で男に会いに戻ることはできなかった)
ちょっとむりかな・・・?
>シナモンさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
◆◆最年長だけを待っていた◆◆
なるほど、レイやエマだけを利用するつもりだったと。
その可能性は思いつきませんでした。たしかにありえそうです。
最近までシェルター男が資料を調べていた様子などから、
レイたちが把握した可能性はあるかもしれませんね。
◆◆ギルダへの頼み◆◆
こちらは、モニターがどこを映すのかは、
「外の様子をリアルタイムで知る方法があるはず。
恐らくあのモニターがそれである」
くらいしかレイも把握していないことが気になります。
GF農園の脱走の人数などの把握は、
農園だけ監視してればとりあえず分かるので、
農園だけを監視しているモニターの可能性も考えられます。
なので、その可能性が捨てきれない、
どの程度外の様子を知れるかわからない段階でギルダにモニタリングを頼む、
というのは考えづらそうに感じました。
◆◆A08-63に行けば人間の世界へ?◆◆
A08-63については、
「人間の世界?」と聞かれたレイが「恐らく」としか答えていないのが
引っかかりますね。
行った先に何があるかは分からないが、行く算段はついた、
みたいな状態かなと思います。
ペンダントが七つの壁の鍵というのは面白いですね。
七つの壁の先を目指せ、という前に渡していることから、
関連がある可能性は十分考えられそうです。
◆◆仲間が生きている?◆◆
なるほど、これは思いつきませんでした。
もし仲間が生きているとすれば、助けることを約束することで、
仲間に引き入れることはできるかもしれません。
とはいえ、基本的に鬼に捕まっているでしょうし、
GB農園も高級農園のようですから、さすがに食べられてそうかな、とも感じます。
こんにちは。
私も少し考えてみました。
男の仲間はペンを持って出かけて、密漁者に狩られる様子を男は見ていた。
ペンは失われたのだから、男はミネルヴァに会うことはできない。
と、言うことは男を伴って先に進むという事が交渉材料になるのではないのでしょうか?
>しのさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
◆◆男はペンを失った?◆◆
なるほど、13年もこもっていたのは、ペンを失ったからということですね。
それはかなり有力そうに感じます。
エマたちのペンを奪おうとしたのも筋が通ってますね。
15人いると誰が持ってるかわからないので、
銃で撃っちゃうと壊れる可能性がありますから、
先に出させるというのはけっこうありそうです。
で、そもそも目指せなかった場所へ行けるのなら、それは交渉材料になると。
かなり綺麗に見えますね。
◆◆気になるのは仲間の数◆◆
ただこの説で気になるのは、仲間の数でしょうか。
部屋にあった文字に、ルーカス、ジョンなど男の仲間の名前がありました。
そこには18人ほどの名前が書かれていて、それだけの仲間がいたと考えられます。
となるとまず、男以外の18人が全員で出かける、というのはちょっと稀なパターンかなと。
この場合、男だけが外へ出るのを渋ったことになりますから、
A08-63へ行くのに役に立つか分からない
(行っていない可能性が高く、せいぜいモニタリングくらい)ですよね。
後考えられるのは、ちょっとずつ減っていったパターン。
3人で外に出る→2人死んで、1人がペンを持って戻ってくる、
みたいなのを繰り返して、最終的にペンを持って戻ってくることができなかった、
というときですね。
こっちはけっこうありえそうかなと思いました。
あれ?確かシェルター男はペン持ってませんでした?「先輩だよ」って言いながら出してたと思います。
何人かで外に出て襲われてを繰り返して結局なんとか生き残ったのがシェルター男で、彼にとってはあのペンは仲間の形見でもあるのかな?と、読んでて思いました。
>アンナみたいな娘が欲しいさん
コメントありがとうございます。
◆◆先輩のペン◆◆
あ、普通にもってましたね。
すっかり忘れてました……。
何人かで行ったか全員で行ったかは、
現状どっちもありそうかなと思います。