週刊少年ジャンプ 2017年46号
約束のネバーランド 59話 好きに選べより引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
武器庫でレイが見つけた、銃口が4つあるピストル。
かなり特徴的な形状をしていることと、
大量にある中から、それを選んだことなどから、
何か描写されていない秘密がありそう。
というわけで、今回はそのピストルについて考えてみる。
分かっていること
まずは、描かれている情報を整理する。
気になるのは、以下の点。
1.銃口が4つ
2.側面に目盛りがある
3.棚の奥に置かれていた
4.近くに箱がある
5.品質によっては「使える」
6.よく見ると、何かがある
7.男は持っていかなかった
それぞれ詳しく見ていく。
1.銃口が4つ
まず目につくのはここ。
現実にも、ペッパーボックスピストルというのがあるらしい。
それは、回転する弾倉と、銃身が一緒になっている。
今回出てきたものも、
4つの銃口が回転して、銃弾を撃ち出す、連射可能なものと考えられる。
銃口が回るように、ボディの部分と独立しているように見えるので。
2.側面に目盛りがある
グリップの上部分。
時計や方位磁石のような、目盛りがある。
詳細は、エマの手で隠れていて、確認できない。
3.棚の奥に置かれていた
レイ曰く、棚の奥に置かれていたもののようだ。
めったに使われない武器か、
あるいは男が隠した、と考えられる。
4.近くに箱がある
ピストルの左上にある箱。
フタが4分割され、
それぞれに模様が描かれて(穴が開いて?)いる。
これがピストルと関係あるかは不明だが、
近くに置いてあるということは、
レイが一緒に持ってきた可能性がある。
5.品質によっては「使える」
レイ曰く、「”品質によっちゃ” ”使える”」。
大量にある武器の中から、これを選んだということで、
普通の武器とは違う有用性があると考えられる。
質、というのは試し打ち次第か、
あるいは、銃として以外の用途を試す必要があるか、
という2択かなと。
6.よく見ると、何かがある

週刊少年ジャンプ 2017年46号
約束のネバーランド 59話 好きに選べより引用
(C)白井カイウ/出水ぽすか
ぱっと見ただけでは、気付けない有用性があるようだ。
エマが、レイに指摘され、置かれていたのと同じ側面を見て、
何かに気づいていた。
逆に言えば、言われてちょっと見ただけで気付くことともいえる。
実際に撃たずに何かに気づいたことから、
銃本来の用途ではない部分が有用、
という可能性が高そうだ。
7.男は持っていかなかった
そして、男は持っていかなかった。
戦力として持っていく必要がない、
と考えられる可能性が高い。
◆◆所感◆◆
目盛りっぽい装飾や、撃たずに有用性に気づいたあたり、
撃つ以外の要素が有用、
っていうのが第一印象。
しかしそうなると、
今度は何で銃の形してるんだよ、ってなる。
逆に、普通の銃なら、
なんで目盛りみたいないらん装飾をしてるんだよ、と。
とまあこんな感じで、
どういうことができる銃やねん、というのが最大の謎。
というわけで、具体的に何ができるものなのかを考えていく。
何かを撃ち出すものとしての用途
まずは、普通に銃、何かを撃つものとして有力、
というパターンについて考える。
この場合、以下の2つの用途が考えられる。
1.4種類の弾丸が撃てる
2.銃弾以外のものが撃てる
それぞれ詳しく見ていく。
1.4種類の弾丸が撃てる
配信で、藤白ゆきさんからいただいたコメントより。
4つの銃口ということで、それぞれ形が違ったりして、
撃てる弾が違う、という説。
それに対して、銃弾が4種類使える、というのは、
銃口をわざわざ4つにする、という謎に対して、
素直な答えかなと思う。
また、これだと箱もちょっと関係があるように見えてくる。
「必ず生きて戻ろう」のコマを見ても、
4つの模様がある。
となると、4種類分の弾丸が入っていて、
それをレイが持ってきた……、という可能性はあるんじゃないかなと。
箱と関係があるとするなら、
あのよくわからん4つの模様に説明がつく(どの銃口の弾丸か示している)
ので、けっこう有力に見える。
ただし、銃口を見ても、
そこまで各銃口に差がないのが気になるところ。
総じて、いろいろありえそうな要素はあるが、
それぞれちょっと根拠に欠ける。
そして、否定する要素もあって、
今のところ考えづらいかなと。
2.銃弾以外のものが撃てる
そして、似たようなところで、
銃弾以外のものが撃ち出せる、という説。
例えば、ワイヤーや鬼に対抗するガス、煙幕など。
ともかく、鬼に対して有効、
あるいは目的地を目指す上で重要となる武装、という説。
しかし、これは考えづらそう。
どれも、銃の形をしている必要がいよいよない。
しかも撃鉄があるため、”撃つ”ためのものだと考えられるが、
ガスや煙幕に関しては、撃ち出すというより放出のため、
ちょっと考えづらそう。
あと、自分で言っといてなんだが、
鬼に対抗するガスなんてものがあるなら、
バイオテロでも起こせばいいし、
男は確実に持っていくだろう。
ワイヤーもあんな銃口からはでなさそう。
銃以外としての用途
何か撃つものとして以外で考えるならば、
以下の2パターン。
1.目盛りに意味がある
2.男の仲間の形見
それぞれ詳しく見ていく。
1.目盛りに意味がある
まずは、グリップの上部分にある、目盛りに意味がある、という説。
パターンとしては、以下の3通り。
a.時計
まずは時計というパターン。
さすがに腕時計くらいあるだろうし、
そっちの方が便利。
b.気圧計
天候の変化などを予測するための、
気圧計という説。
外に出る時に使うのなら、あって損はない。
c.方位磁石
そして、方位磁石であるという説。
ペンは数字が変わるまで歩かないと、
どちらへ進んでいるか分からない。
迷うと無駄足を踏む可能性が出てくるため、
かなり有用である。
とまあ、時計以外は有用そう。
問題は、なんで銃につけたのか。
これに対しては、極力かさばらないように、
武装しつつ持ち運ぶため、というのは考えられるかなと。
「品質によっちゃ」、というのも、
方位磁石や気圧計が正しく動作するなら、
という意味と考えられるし、
今は品質が分からない、ととれるニュアンスも、
けっこう納得がいく。
ただし、有用ならば、
男が持っていかなかったのが引っかかる。
男が真剣にA08-63を目指していないからといえなくもないが、
あるなら生存率が上がるわけで、もっていくべきだろう。
2.男の仲間の形見
そして最後に、男の仲間の形見である、という説。
何の役に立つかといえば、男への脅しとして。
かつ、錯乱した際に見せることで、
彼を正気に戻す道具として使うことができる。
棚の奥にあった、というのは、
男が隠していたからだと考えられる。
死んだ仲間の形見であれば、大切に保管してあるだろうし、
武器庫にエマたちを入れるなら、奥の方へ隠しておくのは自然。
男が持っていかないというのも、
弱みを見せないという意味で当然かなと。
ただし、反論もある。
まず、「品質によっちゃ」というのが引っかかる。
遺品ならば、状態がどうだろうが関係ない。
それがある、という事実が重要なわけで。
万全の状態でも壊れていても、
「どっか森に捨ててくぞ」とでも言っておけば脅しになる。
さらに言えば、男の仲間の形見だとすると、
そう気づいた理由が不明。
分かりやすいのは、名前が刻まれていること。
しかし、これも見た感じないと思われる。
というわけで、仲間の形見だと判断する要素は見当たらない。
あと、錯乱したときに見せても、
更に逆上する可能性がある。
男の反応が想定できない以上、得策とはいえない。
結論
結論としては、銃としての要素よりも、
それ以外の用途が重要と考えられる。
銃としては、特別優れているわけでもなさそうで、
わざわざこのピストルを選ぶ必要はなさそうだから。
具体的な用途としては、
このピストルが男の仲間の形見で、
男への脅しや、錯乱したときに見せる、
ってのは、面白いかなと思ったけど、ちょっと厳しいかな。
やっぱり、
目盛りが気圧計や方位磁石になっている、
というのが、一番しっくりくる。
目盛り装飾の理由、「品質」、「使える」発言、など、
いろいろ説明がつくのが、この説の魅力。
反論する要素はあるが、それも男の目的次第だし、
完全には否定できないので。
今のところ、これが一番可能性が高いと考えている。
まとめ
というわけで、レイの見つけたピストルについて。
結論としては、銃そのものの機能ではなく、
ついている目盛りが役に立つ、というもの。
まあでも、他の可能性も全然ありえると思う。
本日も配信していた。
途中で切れてしまったので、2つに分かれている。
今週話の気になることをまとめたので、
ぜひ見て欲しい。
それと、配信でも話したけど、
約ネバ1周年記念として、考察同人誌のようなものを作ろうと企画している。
そこで、約束のネバーランドについて考えてほしいこと、
書いてほしいことについて、アンケートをとろうと思う。
今週中に、ツイッターやこのブログで詳細をお伝えするので、
ぜひ、見たい考察について考えておいて欲しい。
おはようございます。今週もお疲れ様です。
4つの銃口がある銃の側面にエマが驚いたものってミネルヴァのモールス符号だったりしませんかね?
また、梟が描かれていて、Touch meとか…
そして「使える」っていうレイの発言はミネルヴァのメッセージで、例えば鬼の生活圏を避けつつ移動するルートなんか表示されちゃったり…
「品質(鬼の生活圏が移動してなく正確性)が良ければ使える」って解釈もできなくはないと思うのですが。
でもそれなら、そんなまどろっこしい言い方しないだろうし、方位磁石みたいなのはなんぞやってなるので、やっぱ方位磁石とか有用なやつなんでしょうね…
あるいは、シェルターのモニタールームと連絡が取れるトランシーバーなどがついていたのかな、とも。
そうすれば対おじさんにものすごい有利に交渉などできますよね。
なんせ「シェルターぶっ壊す」で脅せるのだから。
おじさんが持ってなかったのはすでに別のを持ってるor連絡を取る必要がないから持たないって感じですかね。
毎週長々と申し訳ないです。
>まるきさん
いつもコメントありがとうございます。
毎回、すごく考えているのが伝わってきて、
読んでいて楽しいので、これからもよろしくお願いいたします。
◆◆モールス◆◆
なるほど!
何かに気づいているあたり、暗号とかあるかもな、っていうのは考えたんですが、
モールスは見落としていました!
隠れている、目盛りの中心あたりにあってもおかしくないですね。
ペンみたいな技術と考えると、
鬼を探知するセンサー、というのはあるかも?
目盛りは方角を表してて、どのへんに鬼がいる、みたいな。
でもさすがに、鬼の探知はオーバーテクノロジーって感じがしますね……。
ちょっとこの用途は根拠に乏しいので、怪しいです。
ですが、モールスに気づいた、
というのはけっこう有力そうに感じます。
見てすぐに気付ける特殊さですからね。
◆◆トランシーバーなど、連絡手段◆◆
これはかなり有力な感じがします。
というのも、男が持っていかなかったことに納得がいくことと、
品質によっては、という発言も説明がつくのがいいですね。
男は持っていく必要がないし、
それを持っていって、連絡できることが知れると、
エマたちに奪われて厄介、と。
品質に関しては、
音質のことを言っているなら、それはたしかに重要だし。
銃についているのは、
トランシーバーだとかさばる。
だから最低限護身用としての性能をつけておく、
というのはまあ納得のいく範囲ですしね。
この場合、今度は目盛りみたいなのが何なのかですね。
周波数や電波状況みたいなのを示すにしても、
デジタル表示のほうが都合がよさそうです。
こんにちは。お久しぶりです。
普通の「ピストル」ではなさそうな気がしますね。
エマは「ピストル?」と言っていますが、レイは「ソレ」としか言ってないですし。
エマの発言は、ピストルだと思わせるためのミスリードのような。
まあ、じゃあ何と言われるとわからないのですが。
「ペン」のときのように、隠された何かがあるとか?
ただ今回の話で、武器が子供たちのためだけに用意されたものではない、ということはほぼ確定ですかね。
誰の何のための武器庫かはわからない、というのが強調されていたのは、つまり子供たちのためではないということですよね。
シンプルに考えるなら「大人たち」でしょうか。
エマが「これ何だろ」と言っているものが何かも気になりますね。
>Y.Yさん
こんにちは。お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
◆◆ピストルではない◆◆
その可能性は高そうですよね。
少なくとも、普通の銃なら他にも大量に選択肢がありますから。
それに、見て気付けることが利点なら、
銃としての性能が重要とは考えづらそうです。
何か仕掛けはありそうですが、
見たら気付くくらいのもの。
となると、そこまで複雑な仕掛けではなくて、
シンプルなものなのかな、と考えています。
◆◆武器◆◆
子供たちに用意されたものではなさそうですよね。
男の「下手すりゃ存在に気づかねぇ部屋」という発言から、
特にヒントなどは用意されていないようですし。
となると、過去、戦争などの用途で作られたシェルターだったか、
それとも将来鬼と戦うときまで保管するため隠されてた、
というのがパッと思いつくところでしょうか。
どちらにせよ、この段階で子供たちが使うことは、
想定していなさそうです。
◆◆これ何だろ◆◆
たしかに気になりますね。
農園にいたから、
見たこともない武器はいくらでもあるでしょうが。
とはいえ、常識的に考えても用途がわからないようなもの、
という可能性が高そうですね。
武器庫の描写を見ても、
こんなでっかい銃あるの?とは思いますが、
そんな突飛なものは見当たらないですね。
描かれてないような、小さいものを指していると考えるのが、
現状自然かなと思います。
過去の記事を読み返して思いついたんですけど、ムジカからこっそり貰ったお守りみたいなやつが、ピストルにはめたりできるようになってるって可能性はいかがでしょう?
そして7つの壁なるものが物理的な壁でなく、技術的な壁であった場合、ピストル+お守りがそれを打破するマストアイテムだった……なんて考えられませんか?
めっちゃ関係ないんですけど、毎週ジャンプ発売日にやってるYouTubeのやつみたいんですけど、時間がどうも合わないんですよね…機会があれば必ずみます!
あと同人誌、めーっちゃ欲しいと思いました。前に約束のネバーランド考察本みたいなの本屋で買ったんですけど、根拠も薄く、こちらの方が圧倒的に面白いです。
ってな訳で、これからも頑張ってください!毎週いや、毎日楽しみにしてます!
>まるきさん
◆◆ムジカのお守り◆◆
おー、なるほど!
それもけっこうありえそうです。
男は知り得ないでしょうから、
彼が持っていかなかったことに綺麗に説明がつきます。
また、普通、農園から逃げてきた子供たちも、
お守りは持っていないはず。
なので、有効に使えないから、武器庫が隠されていた、
とも見れるかも。
まあ、それにしては、普通に使える武器が多いかなとは思いますが。
七つの壁を壊せるかも……というのは、
ちょっと苦しいかもしれません。
というのも、壁を壊すために有効と判断するには、
レイたちが、七つの壁がどんなものか把握していないといけませんから。
現状、彼らの目的地は、A08-63。
七つの壁についても、特に知っている様子はなさそうなので、
引っかかりますね。
あと、はめこむことができそうなら、
エマはすぐ試しそうなのも、気になるところでしょうか。
ネクタイとしてつけているので、すぐ試せますし。
◆◆YouTube◆◆
ありがとうございます。
ただ、後から見返すとなると、1時間超は見づらいですよね……。
配信中に喋ったことを全部書いて、
そのままブログに上げちゃうとか、
録画してカットするとか、
どうにかして短くできるように、考えてみますね。
お時間合う際は、ぜひお越しください。
リアルタイムでお話しできると、お互い考察が捗ると思いますので!
◆◆同人誌◆◆
ありがとうございます!
そう言っていただけると、すごく嬉しいです。
良い物ができるよう、頑張っていきます。
◆◆考察本◆◆
あれより面白いって言っていただけたのも、めっちゃ嬉しいです。
ありがとうございます。
僕も買ったんですけど、
おっしゃるとおり、根拠が薄いのが気になって、
うーん……って感じでした。
なんというか、広く浅く、という感じですよね。
大衆的には、こっちのほうが読みやすいのかも。
ただ、作中外の知識(黒魔術とか、他の映画とか)を
使って考察する、っていう手法もあるんだなーと勉強にはなりました。
◆◆毎日楽しみに◆◆
ありがとうございます!
これからも頑張っていきます!
できる限り頻度も増やしていくので、
これからもよろしくお願いいたします。